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怒ると叱る

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  ● 怒ると叱るの違いって?
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教育をテーマにした書籍や講演などでよく聞く話として、
「【怒る】と【叱る】は、全く違うことなんですよ」
というものがあります。
この言葉の意味するところはといいますと、
【怒る】は、自分の腹立たしい感情を相手にぶつけてしまうこと、
【叱る】は、相手に愛情を持って厳しい言葉をかけること
という違いがありますよ、ということでして。
つまり、人の誤りを正すときは、感情にまかせて相手にぶつかって
いくのではなくて、相手に愛情を持ち、その意識を持って厳しい
言葉をかけなさいよ、という意味だと、一般的には言われているようです。
なるほど、うまいこと言うなあ。
私も気をつけなければいけないなぁ。
つい最近まで、私はそう思っていたんですよね。
しかし、企業研修を始めてから、色々な組織人の方たちと
接している話を聞いてみると、どうも、部下の指導がうまく
いっていない、という事実にたくさん出くわします。
上司は、
「怒ると叱るは違いますから、愛情を持って叱るよう心がけています」
といっているのですが、等の部下に話を聞くと、
「毎日怒られてばかりでやる気をなくします」
なんてことを言っている。
こんな事実に、もう、嫌と言うほど出くわすんですね。
少なくとも、愛情を持って叱られているという感覚は
無いようなんです。
一体、何でなんだろうと思って、まずは【怒】と【叱】の
漢字の意味を調べてみました。
すると、【怒】という漢字の意味は、強く心を緊張させること
ということが元々の意味であり、【叱】という感じの意味は
口で鋭くどなる、という意味だそうです。
あれ? 叱るって、愛情とか、そういう意味が含まれて
いないじゃないか?
文字の意味だけで言えば、怒るも叱るも、愛情のあるなしの
違いなんかないんですね。
どちらも、相手に対して、厳しい態度を取る、という点では、
似たような雰囲気のもののようです。
そして、現場を見ても、本人は叱っているつもりかもしれないが、
どうみても、部下を単に怒鳴っているとしか思えないようなケースが、
非常に多いようなんですね。
では、いわゆる一般的に言われている【叱る】という行為、
一体どうやって行えばいいのでしょうか?
 
 


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  ● 叱る際に必要なものとは?
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相手に対して厳しい態度で接し、そしてそれを受け入れられるように
するために必要な要素はたくさんあるかと思いますが、その中でも
重要な要素のひとつに、先ほどにも上げた「愛情」というものがあります。
一般的に言われる「叱る」という行為にも、この愛情という言葉が
ついていますよね。
ところで、愛情とは一体なんでしょう。
広辞苑に寄れば、愛情とは
 ■ 相手にそそぐ愛の気持ち。深く愛する温かな心
とあります。
つまり、叱る場合はそういった愛情を持ちながら、口で鋭くどなる、
ということになります。
しかし、もう一方で、この叱るという行為は、教育指導という観点で
言えば、ひとつのコミュニケーションであるわけで。
では、何をコミュニケーションするか、といえば、指導内容とともに、
 ■ 自分の愛情
も相手にきちんと伝えないといけないのではないかと思うのです。
しかし、多くの場合、叱る側が、一方的に愛情を持っていると言っている
だけで、相手は叱る側の愛情をみじんも感じられていないという状態
なのではないでしょうか。
それは、世間で言われている「叱る」ではなく、単に怒って怒鳴る
と思われても仕方がないでしょう。
教育的指導、特に、相手に対して厳しく接するような場合ほど、
相手に対して、
 ■ 愛情の意を伝えるとともに、指導すべきことを伝える
必要があるのではないでしょうか。
 
 
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……………‥‥
           今日のトーク術・まとめ
自分だけで勝手に愛情を持つのではなく、その愛情を相手に伝えて叱ろう!
‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
では、叱るときにどうやって自分の持つ愛情を伝えればいいでしょうか。
これについて知りたいと思う人がいるかもしれません。
しかし、私が思うに、これは相当難しいことだと思います。
つまり、叱るときに愛情など伝えられないのではないか、と思うのです。
皆さんも、自分自身が叱られることを思ってみて頂けると
解るかもしれませんが、全く面識のない方に、いきなり
叱られたとしたら、いくら相手の言い分が正しく、そして、
その言葉が自分にとってためになる言葉であったとしても、
果たしてそのしかりを素直に受け止められるかと言えば、
なかなか難しいという人も多いと思います。
そして、それは大変素直な気持ちなんだと思います。
つまり、愛情を伝えながら叱るのは、ほとんど無理だ、ということ。
であれば、一体どうやって叱ればいいのか。
それは、
 ★ 普段から愛情を注ぐ姿勢と思いを伝え続けておく
ということ。
これをやっておけば、いざ叱らなければいけない、ということに
なっても、今まで注ぎ続けている愛情がベースにありますので、
 「この人は、私のことを思って厳しく接してくれているんだ」
と理解してくれるでしょう。
普段ろくにやりもしないことを、叱るときだけやろうだなんて考えは、
自分に都合の良い勝手な考えだ、となじられても仕方がないでしょう。
特に、部下や子供は、ときに厳しく叱らなければいけない、
という想いが強い方は、普段派生いっぱい愛情を注ぎ、そして
その思いを常に伝え続けておいてくださいね。
そうしないと、あなたの想いとは裏腹に、あなたは、部下や子供に
憎まれてしまうかもしれませんね。
 
 
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  ● 編集後記
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今日は行徳在住の友人たちのところへ訪問しました。
八王子から行徳まで、東京都を東西に横断するので、かなり遠いところ
なのかな、と思ったんですが、実際に言ってみると案外近いようで。
ということで、11時過ぎまで友人たちと飲み、そして帰路に
ついたのですが、帰りの電車は、金曜日の終電ということで、
中央線はもうすし詰めの満員電車。
東京駅から座って、メルマガでも書こうと思っていたんですが、
経っている人たちがぐいぐい迫ってきて、膝の上でノートパソコンが
開けません。
ということで、電車の中で書くことを断念し、2時近くに自宅に戻って、
今こうしてメルマガを書いているところであります。
ということで、もはや明け方といっても良いかもしれませんが、
配信遅くなってすいませんでした。
 
 

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