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● お客さんの奥さんが私の以前の……
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いやはや、昨日、おそらく今年一番の驚きになるだろうという
出来事が起きました!
今年に入ってまだ1ヶ月しかたっていないのに、早くも
ベストワンの呼び声が高い(当社比)そんな出来事です。
何が起きたかといいますとね、最近、私の教材を
買ってくださったお客さんがいらっしゃいましてね。
その方から先日メールが来て、
「うちの家内が、水野さんの合唱部の後輩だそうです。
教材のDVDに映った顔を見てわかったようです」
という文言が追伸に書かれてたんです!
ドキィーッととしましたね。マジで。
古い読者の方ならご存知でしょうが、私、順風満帆に
人生歩んできたわけじゃないんです。
ていうより、むしろかなり寄り道しまくったクチでありました。
これが、事故や天災等の不可抗力的不遇から来るものなら
仕方がないですが、寄り道の原因は、すべて自分の性格の悪さや
ばかばかしいまでの思い違いや勘違いによるもの。
そんな私が、今こんな形で講師の人たち相手にあれこれ
偉そうなことを垂れまくっている(汗)。
ともすると、「生き様」なんてものまで語っちゃってる(滝汗)。
あまつさえ、年長者捕まえて説教なんかもしている(ナイアガラ瀑布汗)
でも、その後輩は知ってるんです。こんな偉そうなこと
言える人間じゃないってことを。
●協調性がまったく無いため、先輩たちからクラブをクビに
されそうになったことも
●練習中、立ち会ってくれている先輩たちに対して
気が散るから出てけと言って、ひんしゅくを買ったことも
●指導中に勢い余ってメンバーを罵倒し、何人も
泣かせてしまったことも
●コンクール当日に、会場付近で指揮棒なくし、泡食って
探し回り、同期や先輩に馬鹿にされてたことも
●昼間っから近所の友人宅で酒かっくらい、酔っ払って
部活をやってたことも
みーんな、みぃーーんな、彼女は知っているわけです。
ホントもう、穴があったら、その穴をマントルまで
掘り進み、そのあとウンショウンショと這い出てきて、
そして改めてその穴に飛び込んでしまいたいくらいの
衝動に駆られましたよ。
うーん、何とかして、人の頭から自分の過去を消し去り、
都合のいいことに置き換えることって出来ませんかねぇ……
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● だめだった過去の自分への対処法
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人様に胸を張れない過去がある人の多くは、
そのことをあまり口外しようとはしないようです。
そして、そういった言えない過去を隠し続けていきながら、
生きていこうとする人が、ことのほか多いようです。
一般人として、平々凡々と生きていこうとするなら、
そうやって触れたくない過去をひた隠しにしながら
都合のいい自分だけを見せていってもいいかも知れません。
しかし、人前に立って周りを引っ張るような人たち、
例えば、講師や教師といった人、または、組織のリーダーと
なるような人たちは、こういった、
■自分をごまかすような生き方
を選択するのは、必ずしもいいことではないと私は思います。
人を率いていける人というのは、
★ 自分の過去ときちんと向き合い、それを昇華出来る人
だと思うのです。
最近の例で、これをやった人が、そのまんま東こと東国原知事
ですよね。
お笑い芸人時代には、暴行やら傷害やら異性不順交友などで
結構警察のお世話にもなっていますし、ほかにも、知事になるには
ありがたくない過去の自分を山ほど抱えていることでしょう。
しかし、彼は、それらを隠すことなくすべてさらけ出し、
その上で自分は今までどう生き、今後どう生きていくのかを
説いて回ったことで、この不利な状況をひっくり返しました。
知名度やマニフェスト、または保守派の分裂等、当選した理由は
色々あるかもしれませんが、少なくとも、過去の自分が犯した
過ちは、彼の足を引っ張ることなく、むしろ誠実さを見せる
ことで、当選の後押しをしたのではないでしょうか。
自分の過去の出来事とは、見せびらかしたり隠したりするものではなく
それを足がかりに、自分自身を活かしていく足場のようなもの。
そして、講師・教師やリーダーというものは、過去の自分の
出来事を、包み隠さず話せるようにしておくとともに、
★ その出来事から自分はなにを学び、どう人生に活かしていくのか
ということを、きちんと語れる人だと、私は思っています。
リーダーとは、立派な実績にのみ彩られているだけがなるものでは
ありません。むしろ、自分の人生の寄り道を他人に活かせる人こそが、
今は求められているんじゃないでしょうか。
「人前に立つなんて向いてない。リーダーなんて向いてない」
こういって、自分の成長の機会を逸してしまう人が多いと聞きます。
でも、自分の過去の経験を、これからの自分に活かそうとする人なら、
きっと、他人にによりよい影響を与えられる人になれると思います。
……って思わなきゃ、私こんな仕事、やってられないっすよ……(冷汗)
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今日のトーク術・まとめ
自分の過去を変に隠さず、そこからの学びを伝えられるようにしよう!
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私のセミナーには、高校時代の同級生や、昔の職場の同僚なんかも
たまに受講しに来たりするんです。
過去の失態を間近に見てきた連中なんで、今の自分がどう映るのか
ハラハラドキドキしますねぇ。
まあ、、おおむね納得しながら私のメッセージを受け止めてくれて
いるようで、ホッとはしているんですが。
こういう人が、セミナー終了後の懇親会に来ると、面白いんですよね。
私と初めて会う人なんかは、私が立派そうに振舞っているところしか
見ないもんですから、セミナー中に暴露した自分の過去の失敗話なんか
聞いても、すぐには信じてくれないんですよ。
そんなときに、昔の友人がセミナー会場にいると
「水野さん、あんなこといってますけど、ホントはどうだったんですか」
って質問攻めにあい、人気者になってます……
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● 編集後記
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しかし、本当に世間は狭いですねぇ。
お客さんの奥さんが私の後輩だったとは。
早速先方に電話して奥さんに代わってもらい、
20年ぶりの会話を楽しみました。
やっぱり話し始めると、脳内イメージが20年前に
タイムスリップするんですねぇ。
電話口から聞こえてくる彼女の声を、聖子ちゃんカット
だった彼女の顔に重ね合わせながら聞いてしまいました。
そんな彼女も、もう高校生のお母さんだそうで。
ひとつ違いですから、当たり前っちゃ当たり前ですけど、
なんかこう、いまひとつ信じられない感覚になりますよねぇ。
あー、でも驚いた!
○○さん、こちらに来た暁にはだんなさんと3人で
一献傾けましょうね!
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