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イチロー特集3:逃げだしたい気持ちとどう向き合うか

おはようございます。水野です。
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さて今日は、昨日に引き続き、イチロー選手について、
お話ししたいと思います。
では、早速参りましょう!
 
 
━━━━━
  ● カウントアップ思考に異論有り
─────
2日続けて、このメルマガでイチローの話を書きました。
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【変える為には変えてはいけない】
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すると、ある読者の方から【安定したモチベーションを生み出す心構え】
で、カウントアップ思考の話を書いたところ、メッセージを頂きました。
  イチロー選手のインタビューは見ていませんが、
  たぶん、日本記録を抜くとは意識していないのでは
  ないでしょうか。
  彼の目標設定は、カウントダウンだと思います。
  シーズン200本打つという。
  彼は、200本からカウントダウンしていくんです。
  200、199、198・・・。
  以前、スポーツ新聞で読みました。
うーむ、私がニュースで聞いた話とは、ずいぶん違う情報ですね。
はたして、どちらが正しいのでしょう。
今日は、このことについて、先日見た「プロフェッショナル」での
イチローの発言を振り返りながら考えて見たいと思います。
 
 


━━━━━
  ● 逃げだしたい気持ちとどう向き合うか
─────
おそらく、あの番組を見ていた人たちが、そして、私自身も、
一番驚いたイチローの発言は、
「僕はものすごく弱い人間です」
という言葉だったのではないでしょうか。
野球の天才と思われ、いつもクールで結果を出し続ける
彼を見て、いったい誰が、彼のことを弱い人間だと
思うことでしょう。
しかし彼は、自分自身のことを、弱い人間だと
思っているようです。
そして毎年200本安打を出していたときの状況も、
こう語っていました。
 「毎年、200本安打を狙っていくのだけれど、いつも
  170本あたりから、急に打てなくなる」
 「バッターボックスに立つと、心拍数が上がり、緊張する。
  球場に行きたくないと、本気で思ったことなど何回もある」
いやはや、端で見ているだけでは分かりませんよね。
で、その時イチローはそのプレッシャーに対して、どう
対処していたかというと
 「向かい合わずに、何とか逃げようと思っていた」
そうです。これまた意外な回答。
もちろん、野球から逃げ出してしまうわけではありません。
そのプレッシャーをまともに受けとめないよう、おそらくは
心の持ちようを変えたりしながら、ドシンと正面から受けとめ
ないようにしていたんでしょうね。
あのイチローですら、そういった弱気のスタンスがあったそうです。
しかし、2007年のイチローは、この考えを捨てました。
曰く、
「このプレッシャーからは、どうあっても逃げられないという事が
 よく分かった。
 であるならば、このプレッシャーをまともに受けとめてやろう。
 それに、ここまで野球に取り組み続けてきた、今の自分であれば、
 このプレッシャーを真正面から受け止める力もついた」
と、プレッシャーを正面から受けとめる決意をしたそうです。
記録へのプレッシャーにまともに向かい合うまでにかけた時間は、
相当な期間に及びますが、その間の力の蓄積があったからこそ、
プレッシャーに向かい合えると判断したわけです。
今回メッセージで教えてくれたイチローのコメントは、
いつ発言したものかは分かりませんが、このカウントダウンの
裏側には、その時のステージなりに、プレッシャーとの戦いが
あったことでしょう。
ということで、イチローが、自分の成長のステージによって、
プレッシャーとどう対峙してきたか、その違いが、自分の
人生を考えていく上で、多いに参考になるお話でありました。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
   プレッシャーと向き合わないも良し、向き合うも良し
 
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ちなみに、前々回のメルマガで書いた「カウントアップ思考」も
イチローはやっていないかというと、やってはいるようです。
また、日本最多安打記録というものは、彼は意識はしていたようです。
テレビのインタビューに対して、
「一度あの高みに登って、そこから見える景色を見てみたかった」
と言ってましたから。
でも、きっと別のインタビューでは、記録に対して強い意識はない、
と言っていた事もあるでしょう。
一見、これらはつじつまが合っていないようにみえますが、
私的には、違和感がありませんし、一貫性があるように感じます。
その理由は2つあります。
ひとつは、
 ★ 常に成長する人間は発言も変化して当然
という事。
今回取り上げた「プロフェッショナル」でのイチローの
インタビューは、2007年の暮れに行われたもの。
あれから1年以上経ち、WBCの苦戦も乗り越えてきた
イチローは、また大きな成長と変化があったとしても、
それは当然のことと思います。
その中で、質問の内容によっては、同じことを聴かれても、
答えが変わることは十分に考えられるでしょう。
また、もう一つの理由として、
 ★ ひとつの出来事を多面的な角度で同時に捉えている
という事もあります。
  カウントアップもするし、カウントダウンもする。
  記録を意識もするし、意識もしない。
一見相反している考えのように見えますが、このふたつが
同時に自分の中に成立する、という事は、多面的にものを
見ていく人にとっては、当然のようにあるわけです。
インタビューなどでは、たまたま、その中のひとつの側面
から聴かれ、それに対して答えるわけですから、そういった
断片だけを摺り合わせようとすると、矛盾や一貫性が無いように
見えるのも、当たり前なんですよね。
で、大事なことは、そのつじつまが合っているのかどうかを、
追求しようと言うことではなく、
 ★ 一見相反している答えの向こう側にある本質的な考え
を、いかにして受けとめようとするか、という事だと思います。
さらに言うなら、
 ★ その相反する考えを持つ人の人生を、
   自分自身の人生に、いかに取り込んでいくか
という事を考える事が、一番重要なことだと思うのです。
ぜひ、矛盾した情報に、単純に振り回されることなく、
その向こう側にある、一回り大きな考えを汲み取るように
してみて下さいね。
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   なかなかお返事ができませんが、
   もし良かったら一言声かけて下さいね。
 
 
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  ● 編集後記
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以前、ポールボッツについてメルマガで取り上げました。
【才能が開花するとは】
 → http://archive.mag2.com/0000115361/20080418150000000.html
あのポールを見いだした、イギリスの番組から、
また新しいスターが誕生したようです。
スーザン・ボイル、47歳。
ルックスは、さいえないおばさん。
夢はプロの歌手になること。
目標は、エレイン・ペイジ。
イギリスでは、ミュージカルスターとして有名な歌手です。
このおばさんらしい、図々しく物怖じしないものの言い方が、
会場から失笑と反感を買います。
しかし、彼女が歌い出すと……
続きは、こちらをご覧下さい。
 → http://www.youtube.com/watch?v=vMVHlPeqTEg
さて、昨日の我が家のネコブログ。
カルタの「し」。あつみ♂本当にいいところでくるんだよなぁ……
 → http://plaza.rakuten.co.jp/mrika/diary/200904190000/
 
 
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このメルマガは、出来るだけ新鮮な気持ちをお届けしたく、
基本的に毎日書きためをせずに書いております。
新鮮さが売りであるがゆえ、時には体調が万全でないときに
書くこともありますし、時間に追われ、慌てて書くこともあります。
そのせいか、時々文章がおかしかったり、誤字も多いのが玉に瑕の
メルマガでありますが、毎日、その時の想いをタイムリーにお届け
する、というところを一番大事にしたいと考えておりますので、
そのあたりは、どうかご容赦下さいませ。
★☆ 現在、Biz.IDにて週1回連載しています!
 → http://www.itmedia.co.jp/bizid/mizuno_index.html

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