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部下に納得してもらった上で働いてもらおう、などと思わない方が上手く行く

ビジネス系のコミュニケーションの考え方として、一般的に、正しいこと、良いことと思われがちのものの一つに、

「上司は、部下に対して、納得して仕事に取り組んでもらう様にコミュニケーションしなければいけない」

というものがあります。

この考え方を金科玉条とし、部下に対して、なぜこれをやらなければいけないのか、ということを、納得してもらえるまで説明しようと頑張る、真面目な上司も、少なくありません。

もちろん、それで、上手く説明が出来、部下が納得して働いてくれているならば、それはそれで続けて頂けたらと思いますが、もし、いくら説明しても、納得してくれない部下がいて困っている人は、いったん、この話は忘れてしまいましょう。そして、

「上司は、部下に対して、納得して働いてもらうべきだ、とは思わない方が仕事は上手く行く」

と考えてしまいましょう。
しかし、よかれと思って上司がやっているこのコミュニケーションが、なぜ上手く行かないのか。

理由は、実にシンプルで、たいていの場合は、上司が納得して欲しいような理解を、部下は出来ないから、なんですよ。
で、なぜ出来ないか、と言う理由も簡単で、上司より、知識・情報・経験が少ないから、なんですよね。

物事を納得するためには、それなりの理解のベースが必要となります。そのベースとなるものが、知識や情報、経験なんですよね。
そのうち、知識や情報は、書籍や教育等で与えることが出来ます。
しかし、経験は、実際にやってみることによって、初めて得られるものですよね。
だから、経験不足の人に対しては、とにかく経験を積んでもらうことが非常に重要となるのです。

そんな経験値の低い部下に、その経験をさせる前に、彼が納得できるような説明が出来るか、というと、納得できるほどの経験値がないのだから、まあ難しい事の方がほとんどなんですよね。

だから、納得した上で行動してもらうのではなく、とにかく行動させる、という指導・命令が必要なことも、多々あるのです。

そして、行動させ、経験を積ませた上で、その経験から得た学びを自覚させ、なぜこの仕事が必要なのかを納得させる。

部下に納得して仕事に取り組んでもらう、一番確実な方法は、この順番なんですよね。

しかし、こういう、先に納得させないで命令するやり方を、ごり押しでやっていくと、部下はどうなるか、というと、やる気を失ったり、主体性を放棄して考えずに行動をしたり、といった問題が出て来ます。

なんと面倒くさいことでしょう!(笑)

では、こういう状態にならないようにするためにはどうしたらいいか。

方法のひとつは、上司であるあなた自身が、部下たちから「この人の指示命令なら、是非受け入れたい!」「この人のために働きたい!」と思ってもらえる人物になる、というもの。

これは、一番確実で効果的な方法なのですが、そんな人間になれたら苦労してねーよ! と言われそうですよね(笑)。

なので、コミュニケーションのスキルとして、結果が出る可能性がある方法を説明しますと、やっぱり、「部下を納得させること」なんですよね。

ただ、ここで言う納得は、上に書いた「なぜそれをやらなければいけないか」ということを納得させるのではなく、例えば、

「これをやったら、こんなに部下に得がある」

とか、

「これをやると、こんな風に成長できる」

や、逆に、

「これをやらないと評価下がるよ」

とか、

「こうしないと問題が起きるよ」

と言ったような、

★ 部下がやって得られるメリットや、やらずに被るデメリット

を、説明して納得してもらう、というアプローチです。

そうやって、仕事の目的ややらねばならぬ理由は納得できなくとも、自分の損得は納得させて行動させ、その行動から得られた体験を、その後、教育目的のコミュニケーションによって経験値化していき、その成長の状況を見ながら、改めて、この仕事の目的やなぜこれをやるのか、という理由を語り聞かせる。

そこで部下は、ようやく自分がやっていることがきちんと理解出来、さらに納得を深めて、自分の仕事に取り組んでいく。

こんなプロセスをイメージしながら、部下に対して、その時々で、どのようなコミュニケーションを取っていくのかを考えると良いでしょう。

で、このプロセスを何度か回していきながら、部下が、上司であるあなたの指示命令を聞き、そのあとで、きちんと自身の成長を実感させ、自分の体験を経験値化する教育と目的の説明を繰り返して行くと、徐々に、

「この人の指示命令なら、是非受け入れたい!」

と思うでしょうし、さらに、自分を成長させてくれる上司だという実感が得られてきたなら、

「この人のために働きたい!」

と思う部下も、きっと増えてくることでしょう。

なので、部下に納得して働いてもらいたいけれど上手く行かない人は、是非、一度、あなたが考えている、「今すぐ納得してもらう」という期待は手放し、長い目でみて納得してもらえる人に育つよう、彼らの立場に立って、そうしてみよう、と思えるような納得ポイントを探りながらコミュニケーションを取ってみてくださいね。


今日のポイント

  • 部下に仕事の意味を納得してもらってから働いてもらう、という考え方に執着せず、やらせてから納得させる、という考え方を持とう
  • この際も、部下を納得させる必要があるが、その納得は、部下の立場で感じられるメリット・デメリットにポイントを置いて考え、伝えよう

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