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傾聴しても上手く行かない、という人へ

今回のブログは、「傾聴」についてであります。

傾聴、という言葉は、コーチングが広く
知られるようになってから、非常によく
聞かれるようになりました。

そして、リーダー層の研修などでも、
傾聴は大切、なんて話も、よく出て
来ます。

ただ、この傾聴、やってみたものの、
上手く行かない、と感じている人は、
結構多いようです。

私も、研修などで、傾聴しても上手く
コミュニケーションが取れない、という
相談を受けることがよくあります。

で、そういうときに、私は、

「どうやって傾聴していますか?」

と聞くのですが、それに対して返ってくる
答えは、ほぼ100%

「自分の言いたいことを我慢して
最後まで相手の話を聞いています」

というものなんですよね。

この回答を聞けば、傾聴できていない
ということが一発で解ります。

なぜ解るか、というと、

「自分の言いたいことを我慢して」

いるからです。

これじゃあ、傾聴ではなく、

■ 相手に、言いたいことを最後まで
言わせているだけ

なんですよね。

では、そもそも傾聴の目的は何か。

それは、相手の話を最後まで聞く
ということでは無く、

★ 相手のことを深く理解する

ことなんですよね。

だから、相手の話を聞いていて、

「そうじゃないんだよなぁ」
「それは違うと思うんだよなぁ」
「それじゃダメなんだよなぁ」

ということを言いたくなったとしたら、
その段階で、もう、相手を理解しようと
いう状態ではなく、相手を、

■ 自分の価値観でジャッジしている

状態になっていることになります。

だから、いくら話を最後まで聞いても、
傾聴していることにはならないんですよね。

だから、言いたいことが出て来るような
状態になったら、

「あ、今、自分は傾聴できてないな」

ということに気付きましょう。

傾聴できていないことに気付かなければ、
いつまで経っても傾聴できるようにはなり
ません。

でも、傾聴できていない自分に気付けば、
仕切り直して傾聴することも出来るように
なります。

とはいえ、傾聴できていないと気付いても
そのあとどうしたらいいかが解らないと、
傾聴できませんよね。

と言うことで、次回のブログでは、
傾聴できていない状態の自分を、
どういう風にしたら、傾聴する
状態に出来るかについて、お話
しましょう。

次回のブログはこちらです。

この考え方を持てば、傾聴できるようになる