前回のブログは、結構反響を頂きました。
頂いたメッセージの多くは、一言で言うと、
「不安が薄まり、楽になった」
というものでした。
そう言って頂ければ、書いた甲斐が
ありますが、一方で、やはり、
■ 漠然とした不安を感じながら
生きている人が、いかに多いか
という事も感じました。
近々選挙があるとのことで、候補者が
あちこちで演説しています。
その演説の多くは、
■ 不安のない社会を作る
という事を主張しています。
しかし、私は、人々の不安は、政治力では
解決出来ないのではないかな、と思って
います。
なぜなら、今の日本は、もう既に充分
安心して生きていける国になっている
から。
昨日のホームレスの話もそうですし、
治安が良く、飢餓もなく、内戦もない。
命の不安も感じること無く、お金が
無く、最悪の状況になったとしても、
それなりに生きて行ける国は、世界を
見ても、それほど多くはないでしょう。
そんな国に住んでいながら、不安を
感じている人がいるならば、その人は、
おそらく、今後、国をいくらこれ以上
良くしていったとしても、不安がなくなる
ことは無いでしょう。
なぜなら、その不安は、国の問題ではなく、
不安を感じる人の側の問題だからです。
不安である、と考えようとするから、
不安に感じてしまうわけですから。
事実、今回頂いたメッセージを送って
下さった方たちは、不安を感じていました。
が、別に日本が変わらなくとも、私の
メルマガを読んで、ご自身の考え方を
少し変えただけで、不安が薄まったのです。
要するに、日本人の多くが、今持っている
不安というのは、
■ 外環境から来る不安
ではなく、
■ 自分の考え方から来る不安
なんですよね
私が思うに、この不安を払拭する、
一番重要なポイントは、
★ 自己肯定感を持つ
ことに尽きるのではないか、と。
自己肯定感とは、一言で言えば、
「今の自分を、ありのままで受け入れる」
ことです。
どんなに欠点や短所があっても、
どんなに落ちぶれても、
そんな自分を否定せず受け入れること。
これが出来たら、ほとんどの人は、
今の平和で安全な日本で不安に感じる
ことなど、ないと思うのです。
そして、この自己肯定感は、すべての
人間の、一番下の基盤におくべきもの
であり、まず始めに持つべき、重要な
あり方なのです。
そう考え、私は、以前から、自己肯定感を
持って生きることを、セミナーや研修、
また、カウンセリングを通じて伝えて
来ました。
そして、その考え方を受け入れてくれた
人たちは、不必要な不安を感じることが
無くなって、無駄にエネルギーも奪われ
なくなり、自分らしさを活かして生きて
行けるようになっていきました。
それはそれで、とても嬉しいことでしたが、
しかし一方で、どうしても自己肯定感を
持つ事が出来ない人ともたくさんあって
きました。
どんな自分も受け入れて、といわれても、
短所や欠点のあるな自分やダメな境遇に
落ちた自分は受け入れられない、と、
頑なに言い張るんですよね。
いくら、その考えをまず持つことが始まり
であり、その考えを持つことで、すべての
不安と問題が解決していく、一歩を踏み
出せるようになるのだ、と言っても、
なかなか聞き入れてもらえないんですよね。
そこで、私は、もうひとつの方向である、
★ 自己効力感を高めること
に取り組み始めたのです。
自己効力感とは、一言で言えば、
「自分はやれば出来る、価値ある人だと
実感する」
ということで、これは、それなりの根拠
というものが必要です。
しかし、子供ならまだしも、それなりの
経験を積んでいる大人ならば、大抵の
人は、それなりの知識や能力はお持ち
なんですよね。
また、仮に価値がまた高くなかったと
しても、その価値を、これから高める
ための手段や方法が、世の中にはいくら
でもあります。
にもかかわらず、ご自身を過小評価し、
自分には価値がないと決めつけ、
将来に漠然と不安を感じて憂いている。
それはあまりにもったいない。
だから私は、自分の価値をきちんと
理解し、その価値を、然るべき人に
提供出来る、ということを、合理的に
理解してもらうところからも、アプローチ
して行く必要があると考えました。
その考え方を身に付けるファーストステップ
として、連日お伝えしている、
自分価値再構築ワークショップ
というものを考えて開催しています。
自分が誰かの役に立つ存在である、
という事が理解出来れば、自己効力感
は、高まります。
そして、自己効力感が高まれば、
「最悪な状況になっても、自分だったら
なんとか出来るだろう」
という気持にもなれるでしょう。
そういう気持ちになれたなら、
「まあ、欠点があっても、それも自分だし
どんな環境に身を置いても、それはそれで
受け入れながら、なんとか出来る事をやって
いこう」
という、自己肯定感のある考え方も、
出来るようになるのではないか。
そう思って、このワークショップを
作ったんですよね。
という事で、後半はワークショップの
宣伝となってしまいましたが、今回
私が言いたいのは、
自己肯定感を持たずに、不安解消を
自分の外に求め続けている限り、
いつまで経ってもその不安は解消
されない
という事と、
不安を解消するのは、自分の内にある
考え方を変えることしか方法は無い
ということを、ぜひ理解してください、
ということであります。