前回のブログでは、お子さんをお持ちの
親の方へ向けてのお話をしました。
このブログ、言っていることは分かるものの、
釈然としない、という気持ちを持っている
方は少なくないでしょう。
そんな方たちの気持ちのひとつに、
「子供の人生に介入するなと言うけれど
そんな無責任な育て方なんか出来ない」
というものがあると思います。
自分の子供には、安心した人生が
送れるよう、お金と生活に困らない
ような育て方をしなければいけない。
親なんだから、そうする責任がある!!
そんな風に思って、勉強やら進路、遊びや
将来の夢に介入している親御さんって、
結構いらっしゃるようですよね。
で、ここで私が問題と感じるのが、
■ 親の責任の定義
なんですよね。
もし、親の責任を、上記のように
■ 自分の子供には、安心した人生が
送れるよう、お金と生活に困らない
ような育て方をしなければいけない
といった責任意識をもってしまうと、
どうなるかというと、
■ 全て、自分の今知っている成功法則で、
判断したことを子供に押しつてしまう
ことになってしまうんです。
これがなぜ問題なのか。
あまり変化がない時代だったら、別にこれは
問題にならないんです。
先人が、上手く行ったやり方や考え方を、
下の人間に押しつけても、同じ事をすれば
上手く行くわけですから。
でも、変化の激しい時代では、過去の
成功法則が、必ずしも上手く行くとは
限りません。
というより、こういう時代は、変化できない
人は、変化する人たちによって淘汰されて
しまう、ということがほとんどなんですよね。
事実、私が20歳の頃に、大学生の就職人気
企業のトップ10が、今じゃ倒産していたり
衰退産業になっている企業もありますし。
そして、当時は考えもつかなかったような
業種・業界もたくさん生まれてきています。
一番安泰と思われていた公務員も、AIが
浸透していけば、ほとんどが職を失うこと
になるでしょう。
なんてことを考えるとですね、今の親が
自分の世代の成功法則を持ち出して、
■ 子供が、今後安心して生きて行ける
人生の選択肢を選ぶように介入する
ということ自体が、結構リスキーなん
ですよね。
これから、ますます既存の仕事は淘汰され、
予想もつかないような新しい仕事が生まれて
来るでしょう。
仕事のやり方も、上のいうことを聞いて、
やることやっていればいい、という訳には
もう行かなくなるでしょう。
我慢や忍耐をしながら、やりたくない
仕事を続けて行く、という働き方をして
いる人が、
楽しく前向きかつ主体的に仕事に取り組む
人に入れ替えられてしまうことも、これから
増えてくるんだろうと思います。
そんな時代に、親が子供に果たす責任とは
なんだろうか。
それは書く親の皆さんに委ねる話で
しょうが、私としては、
★ 才能と主体性を伸ばす
ことが、これからの時代、重要ではない
かな、と思います。
では、才能と主体性はどう伸ばせば良いか。
私は、
★ 子供の好きなことを育てること
だと考えています。
では、親が子供の好きを育てるためには
どうしたらいいか。
という事で、昨日のメルマガの話に
つながってきて、
★ 親がまず、自分の好きなことを
思いっきりやり、活き活きと生きる
という事からスタートしないと、子供の
好きを育て、才能と主体性を伸ばすことは
難しいと思うんですよね。
という事で、親の責任とは何か。
今回の話も参考にしながら、改めて
考えてみて頂けたらな、と思います。