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革製品修復職人・保科美幸氏にみる、好きな仕事を手に入れるまでの道のり

昨日、録画していた「プロフェッショナル
仕事の流儀」を見ていたのですが、そこで
取り上げられていた方の生き方が、とても
興味深いものでした。

その方は、保科美幸さんという、革製品の
修復職人さんです。

修理工房で働く雇われ人の保科さんですが、
修復の腕前はピカイチで、個人客だけでなく
百貨店やブランドメーカー、または、中古
ブランド販売点などからも、修理の注文が
引きも切らずに入ってくるそうで。

そんな、プロも認めるプロフェッショナルの
保科さんがどういった軌跡で、今の様な状態
になったのか。

1980年生まれの保科さんは、生徒会長を
買って出るほど活発ではあったものの、夢が
無かったそうです。

友人たちが、やりたいことを見つけていく
中で、自分だけやりたいことが見つからず、
高校時代はコギャルをやりながら、渋谷を
ぶらつく毎日。

卒業後、化粧品販売会社に入ったものの、
1年も続かず、テレアポやバーテンダーの
アルバイトも長続きせず。

そんなとき、縁あって、革カバンの修理
工房で働くことになりました。

最初は、受付。やる気、無し。

社長曰く、

「『何してるの?』って聞いたら、
 『枝毛探してるの』って返ってきた」

と、苦笑いしながら当時を振り返るほど、
やる気というものが無かったそうで。

ただ、受付で修理後の品を渡すとき、
期待と違ってショックを受けるお客様の
顔を見ることもあり、それがいやだった、
というのをきっかけに、元からの活発さも
手伝って、自分の出来る範囲で、勝手に
修理作業を始めたそうです。

で、それをきっかけに、職人にならないか
と打診され、軽い気持ちでこの世界へ。

しかし、始めてみて、自分の知識も能力も
全然足りないことに気づき、一時はあきらめ
ようかと思ったことも。

でも、ここであきらめたくない、絶対に、
これだけは、というものを自分も持って
みたかった、という気持で踏みとどまる
ことに。

そして、ブランドショップや革の業者を
渡り歩き、とにかく修理に必要な知識を
徹底的に叩き込んでいく。

それでも、刷毛使いだけはどうしても
解らない。

そこで、自腹でイタリアやフランスに行き、
現地の職人から刷毛使いを学ぶ。

が、それでも刷毛の後が消せない。

そこで、愛知件の漆職人の元に、深夜バスで
通いながら、刷毛の跡が残らない刷毛使いを
徹底的に学ぶ。

で、ここで、保科さんは、初めて、

「自分が夢中になっている」

という事に気付きます。

そして、このときに、こう決めたそうです。
ここからは、保科さんご本人の語りを、
そのまま書きましょう。

「この職業を好きになる努力をしてみよう
 と思ったんですよ。
 
 そうすれば、自分は好きな仕事で働いて
 いるよって言えると思って。
 
 せっかくやるなら、好きな仕事で泣き
 たいし、笑いたいし。
 
 やりたくないことでのつらいことよりも、
 自分が選んで、自分の好きなことでの、
 嫌なことだったり、悲しいことだったり、
 涙流すことの方が良いな、って」

そしてこのとき、決めたことがありました。
それは、

「迷ったら、必ずやる。もう逃げない」

そして、ここからひとつ壁を抜け、
無我夢中になりながら仕事に取り組み、
今の評価を得ることになったそうです。

いかがでしたでしょうか。

この保科さんの軌跡、非常に示唆に富む
ものがありますよね。

という事で、今日は長くなりましたので
ここまでにし、次回以降のメルマガで、
私の思った保科さんの軌跡からの学びを
お伝えしていこうと思います。

あなたもぜひ、この保科さんの生き方から、
学べるものは何か、考えてみて下さいね。

※続きのブログはこちら

欠乏感を悪者扱いしていないか?

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