自己啓発の世界では、よく、ネガティブな
感情を悪者扱いし、ポジティブな感情を
良しとする考えを主張されている方が
結構いらっしゃいます。
でも、ネガティブな感情は、取り扱い次第
では、もの凄く有効なんですよね。
例えば、youtuberとして認知度が一番高い
ヒカキンさんが、あそこまで成功できたのは
憎しみだったそうです。
きっかけは、2011年に行われた、
「YouTube NextUp」プログラム
という動画コンテストに、ヒカキンさんが
参加したときのこと。
そのコンテスト、合格者は10組で賞金は
200万円。
その時のヒカキンさんは、すでに日本人
でもトップクラスであり、再生回数も
上位だったので、絶対に受かるだろうと
思っていたそうです。
その時はまだ、勤め人だったヒカキンさん
は、プロのyoutuberになれると思って、
自信を持ってコンテストに申し込みました。
が、結果はまさかの落選。
その時、彼は、悶絶するほどの憎しみに
襲われたそうです。
そして、
「こいつら全員、抜いてやる!
僕は違う次元に行くんだ!」
と決めたそうです。ここからが、ヒカキン
さんがNo.1のyoutuberになるスタートだった
んですよね。
他にも、戦後の日本が、あれだけ短期間に
復興・発展し、世界に名だたる企業がたくさん
生まれてきたのも、その当時の創業者が、
焼け野原の日本を見て、怒りや悲しみを
感じ、そのエネルギーで行動していったから
ということも、大いにありました。
また、もの凄く卑近な例で言うと、
女に振られてくやしい思いをした男が、
「振ったことを後悔させてやる!」
と言いながら、必死に頑張って、結果、
大きく成長してしまう、という話も、
たくさん聞きますよね。
このほど左様に、ネガティブな感情は、
人生を大きく動かすほどの強いエネルギー
になるのです。
だから、この感情を否定して、押さえつけ
ようとしたり、できるだけ持たないように
する、というのは、実は非常にもったい
ないことだと思うのです。
ただ、強いエネルギーゆえに、取り扱いを
間違えると、人生をミスリードします。
一番やってはいけないのは、
■ネガティブなエネルギーを使って、
他人や自分を評価・ジャッジする
ということ。
これは、自身の行動の変化にはつながらず、
ただ、人や自分が嫌いになって行くだけ。
もの凄いエネルギーを使って、
「アイツはなんてダメなヤツなんだ!」
「自分はなんてダメなヤツなんだ!」
と、責めて責めて責めて責めて責めまる。
そして、人や自分を思いっきり傷つけていく。
これは、非生産的なので、こういうモードに
入ったら、
「ダメなアイツを見返す(または変えられる)
自分になってやる!」
とか、
「ダメな自分から、オサラバしてやる!」
という考え方に切り替えて、今から自分が
何に取り組んで行くのかを、そのエネルギー
を使って考え、実行していきましょう。
ネガティブな感情は、瞬発力のある、
結構大きなエネルギーとなります。
そして、その感情に流されると、
その瞬発力のある大きなエネルギーを
人生が損する方向に使ってしまうことに
なりがちです。
そして、誰もが、このネガティブな感情に
陥る可能性を持っています。
だからこそ、そういう感情が沸き起こった
とき、自分は、そこで生まれたエネルギーを
どうやって使うのか、ということを、あら
かじめ決めておくのは、意味があることだと
思うんですよね。
あらかじめ決めておけば、ネガティブな
感情に、ただ流されてしまうことはなく、
その時々で、有益なエネルギー源として
活用出来ますからね。