前回は、テレワーク時のコミュニケーション
の3つの心構えについてお話しました。
改めて書いておくと、
1.言語化しないと伝わらないと考えよ
2.発言の長さを短くし、コミュニ
ケーションストロークを増やせ
3.今までより、コミュニケーションに
時間がかかることを覚悟せよ
ですね。
では、今回はコミュニケーションしていくに
あたっての、具体的なテクニックについて
お話したいと思います。
テレコミュニケーションをする際に、難しい
ことのひとつに、
■ 話の切りどころがわからない
ということがあります。
自分の話を切るタイミングもさることながら、
話している相手の終わりどころを見極める
タイミングも難しい。
なので、言葉が被ったり、変な間が空いたり
しがちになってしまいます。
マンツーマンで話しているときも起きがち
ですが、複数名で話をするときなどは、
さらに頻繁に起きてきます。
こういったことを避ける、シンプルで簡単な
方法があります。それは、
★ 事前にルールを決める
ということです。
決めることはふたつ。
1.発言者は、発言の最後に「以上です」
と言う
2.聞き手は、発言者の「以上です」の
言葉が出るまで発言しない
これを、ルールとして決めておくと、
発言者が最後まできちんと話ができ、
聞き手も最後まで相手の話を
【聴き切る】
ことが出来ます。
とはいえ、発言者がだらだらと発言し続ける
状況になってしまうとまずいので、そういう
人が出て来た場合は、前回のメルマガでお話し
した心構えである、
2.発言の長さを短くし、コミュニ
ケーションストロークを増やせ
を思いだして頂き、1,2分程度で一旦話を
区切ってもらう、というルールも付け加えて
話をしてもらうといいでしょう。
ただ、その場合も、話の区切りで、こちらの
意見や考えを述べるのではなく、以上です、
の言葉が出てくるまでは、不明点の質問や
相手の話を整理するフィードバックに
留めておきます。
そうやって、本人が「以上です」という
まで、相手の話を聴き切ると、有効な
コミュニケーションが出来るようになります。
普段とは違うコミュニケーションのスタイル
で行う場合、このような、ルールを決めて
行うコミュニケーションは、非常に有効です。
もちろん、普段より、多少余計に時間が
かかってしまいます。
しかし、リアルとは違う、情報量が非常に
制限されたコミュニケーションを行うわけ
ですから、言葉のやりとりを、普段よりも
丁寧に行わないと、行き違いや認識のズレは
普段以上に大きくなってしまう可能性が
あります。
なので、ここは、今までのコミュニケーション
の考え方を手放して、今回お話しした手法を
使って、意思疎通を図ってみて下さい。
そうすれば、きっと、離れていても、きちんと
したコミュニケーションが取れるようになる
しょう。
また、この手法を身に付けると、リアルでの
コミュニケーションでも、きちんと相手の
話が、最後まで聞けるようになります。
なので、この機会に、是非、相手の話を
最後まで聞く技術を身に付けて下さいね。