前回の記事では、こんなことを書きました。
【アドバイスを求められたときの注意点
~私がやらかしてしまった話~】
今回は、前回の話とは逆の立場である、
アドバイスをもらう側になった時に
気をつけておきたいお話であります。
ところで、昨日のメルマガを読んで、あなたは
率直に、どう思われましたか?
「なんで、アドバイスを求められるこちら側が、
そこまで相手に気を遣わなきゃ行けないんだよ!」
と思いませんでしたか?
私は、その感覚、とてもよくわかります。
ていうか、ほとんどの人が、そう思ってしまうと
思います。
相手から問われたから、一所懸命相手のためを
思ってアドバイスした結果、
「アドバイスの仕方が悪い!」
と文句を言われるなんて、理不尽すぎますよね。
そんな文句を言ってくるヤツに、二度と自分の
貴重な時間を割いてなどやるものか、と思って
しまっても、仕方が無いと思います。
それくらい、昨日の話、アドバイスされる側に
取っては、理不尽な話だと思うんですよね。
でも、そうやって腹を立てる人であっても、いざ
自分がアドバイスを受ける側に廻ると、アドバイスを
してくれる人に対して、理不尽な思いを抱いたり、
不満の言動を取ってしまうものなんですよ。
これはアドバイスを受ける側のスタンスとしては
かなりヤバイですよね。
ということで、
「こんな奴に、二度とアドバイスなどしてやるものか!」
というレッテルを貼られないためにも、
アドバイスを人に求めるときは、以下の
プロセスを経てください。
まず、あなたが誰かにアドバイスを求めようと
思ったときは、いきなり誰かのところに行かず、
一旦胸に手を当てて、こう問うてみましょう。
「今、自分は、本当に、アドバイスが欲しいのか?
それとも、単に上手く行かないことを愚痴り、
なぐさめて欲しいのか?」
と。
いったい自分は、本音では、どちらを求めて
いるのか、よーーーーく自分の胸に問いましょう。
そして、愚痴りたい、なぐさめて欲しい、と
思っているのならば、アドバイス、という言葉を
使わずに、
「愚痴に付き合って、なぐさめて欲しい」
と、素直に相手に伝えましょう。
そういえば、たいていの人は、時間が許せば、
あなたの愚痴に付き合い、なぐさめてくれるはず。
そして、充分になぐさめられ、それでもなお
アドバイスが欲しければ、アドバイスを求めて
見ると良いでしょう。
逆に、なぐさめてくれ、と言ってるにもかかわらず、
「お前のここが悪いからこうしろ」
と言ってくる人は、相当コミュニケーション能力が
低いと思われますので、そういう人には、私の
メルマガを転送するか(笑)、相談相手のリストから
外しておくと良いでしょう。
さて、本当にアドバイスが欲しい、ということが
確認出来たのならば、
★ 痛いところを突かれて傷つく覚悟
をした上で、
★ 一旦相手のいうことは一通り受け止める
と、腹を決めた上で、アドバイスを求めましょう。
前回の記事にも書いたとおり、アドバイスが
欲しいときは、大抵、自分の課題や落ち度や
弱みがある場合がほとんどです。
それに、アドバイスを求められた人だって、
本気でそのアドバイスに答えようとすれば
するほど、その人の成長を願って、改善した
方が良いところを指摘するでしょう。
だから、アドバイスを受ける、ということは、
通常、痛みを伴うものなんですよね。
私自身も、沢山のアドバイスを頂きますが、
やはり、痛みの伴わないアドバイスは、
ほとんどありません。
役に立つアドバイスほど、グサッと胸に刺さり、
直視したくない自分を垣間見させられます。
だからこそ、そんなアドバイスをきちんと受け
止めることに、非常に価値があり、今後の自分に
有効なものになるんですよね。
とはいえ、覚悟を決めたとて、痛いものは痛い。
この痛みを、どうやって軽減するか。
これには、2つのトレーニング方法があります。
まず、一つは、人からアドバイスをもらうときや、
自分の行動や判断による結果を受け止めるときは、
★ 自分自身のコア(特性や資質など)と、
自分の思考や言動とを切り分ける
と、真っ先に自分に言い聞かせることです。
仮に、グサッとくるアドバイスが来たり、
望ましくない結果に見舞われることが
あったとしても、
「これは、自分の思考や言動に問題があったから
であり、自分のコアが否定されている訳ではない」
と考えるのです。
自分のコアは、変えようもないところなので、
ここを否定されたと捉えると、とても傷つきます。
でも、思考や言動は、脳に障害がある、または、
メンタルを病んでいる、といった状態ではない限り、
いくらでも修正・改善をしていくことは可能です。
だから、まずは、自分のコアと、思考や言動とを
明確に切り分けた考えを持つと決める。
その上で、
★ 受け取ったアドバイスは、全て、
自分のコアを否定したのではなく、
いかようにも変えられる、思考と
言動の改善提案をされたのだ
と考えながら、相手からのアドバイスを
受け止める。
そうすると、結構手厳しいアドバイスが
返ってきても、多少はチクリとするものの、
深く傷つくことはなくなります。
という事で、まずはアドバイスを受け取る前に、
自分のコアと、思考や言動を、きちんと切り
分けることを、強く意識して下さい。
その上で、もうひとつのトレーニングとして、
取り組んで頂きたいことがあるのですが、
長くなってしまったので、こちらはまた
次回、お話しさせて頂きますね。