今日は、リーダーのポジションにいるものの、
メンバーをその気にさせることに苦労をしている
という人に向けてのお話。
最近、投稿の方はすっかりご無沙汰している
質問SNSのquoraですが、先日、そのオフ会で、
最近そちらで活躍されている方数名と一献
傾けました。
そこで知り合いました、Aiさんという方が、
非常に面白い方でした。
某社で人材育成の仕事をされていらっしゃる
とのことですが、非常に頭が良く、かつ、
ユーモアに富んだ語りが出来る方で、こういう
人が、人材育成に携わっている会社は、人が
伸びるだろうなあ、と思いながら、楽しくお話を
させて頂きました。
そして、家に帰って、Aiさんのquoraの回答を
見ると、やはり、どれもなかなかに素晴らしい
ものだったんですよね。
で、特にこれが素晴らしい! と思ったのが、
【「鬼滅の刃」の魅力を一文で表現できますか?】
という質問に対する回答です。
Aiさんは、
「鬼滅の刃について語る時、聞いてくれる人が
どんな人か、によって一文を変えてみました」
と前振りした上で、こんな一分を披露されて
いました。
■順風満帆に見えるけど裏で結構努力して
頑張っているんだろうなって思える人の場合
幸せになりたいだけなのにうまくいかなくて
耐えられず鬼になってしまった弱い人間達と、
その鬼の後悔に寄り添い、受け止め、心を
浄化して人間の心を思い出させてあげる
主人公の、赦しと癒しの温かいストーリー。
■家族みんなが仲良くて、それなりに幸せ
なんだろうなって思える人の場合
鬼になった妹を人間に戻すためという、
たった一つの目的のために戦い続ける、
心優しい主人公の家族愛ストーリー。
■友達と一緒にワイワイするのが好き
なんだろうなって思える人の場合
様々な能力を持つ勇敢な仲間たちと共に、
私利私欲のために人間を鬼にするラスボスを
倒しにいく鬼退治ストーリー
■部下への対応に悩みがありそうだなって
思える人の場合
バラバラな能力・人間性のメンバーでも、
鬼を生んでいるラスボスを倒すという
共通の目的をしっかり持つことで、
最高の力を発揮できるチームワークが
生まれることを学べるストーリー
■上司への対応に不満を持っていそうだなって
思える人の場合
絶対に成し遂げたいと思う目的を持つだけでなく、
自分の今を知り、さらに伸びるにはどうすれば
いいかをひたすら考えて真摯に訓練していく
ことで、周りから認められ、頼られていく
主人公の成長ストーリー
私、これを読んで、唸ったんですよね。
この能力が、人を育てるリーダーにとって、
ものすごく必要なものなんだよな、と。
この人、それが充分に出来ているな、と。
これが出来るから、人を育てられるリーダーに
なれるんだよな、と。
Aiさんの何がすごいのか。ポイントはふたつあります。
ひとつは、
★ 同じひとつの作品を、対象者によって、
魅力を語り分けようとする意識
です。
私は、リーダー研修をやっていますが、その際に、
お会いするリーダーの方たちに、自分たちの
仕事を、同メンバー達に語っているかを伺う
ことがあります。
一番しょっぱいリーダーは、やることだけを
指示命令する程度。
次に、仕事の目的や背景までを、一度は伝えている
というリーダー。
ここまで出来ている、というリーダーが大半です。
ただ、中には、自分の仕事の魅力ややり甲斐まで
語っている方も、少ないながらいらっしゃいます。
しかし、その方達を見ても、
■ リーダー自身から見た、仕事の魅力ややり甲斐
で止まってしまっている人が圧倒的に多い。
そんななかで、ごくわずかのリーダーが、
このAiさんのように、
★ メンバー一人ひとりに響くように、
仕事の魅力ややり甲斐を語り伝える
という事をやっているんですよね。
これは、そういうことが出来るかどうか、という
能力以前に、そこまでの語り分けをしようという
意志がないと、出来ない事です。
そして、多くのリーダーは、そこまでの意志を
明確に持たないから、このような語り分けが
出来ないのです。
なので、まずはメンバーに合わせて、そこまでの
ことを語り分けて伝えようという意志を持つことが、
非常に重要となるのです。
もうひとつ、Aiさんのすごいところを語りたいの
ですが、ここまでで、かなりのボリュームとなって
しまいましたので、続きはまたこの次に。
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