どうもです! 水野です。
前提条件を変えていこう、という話をすると、
変えた前提条件に振り回されて苦しむ人が
出て来たりしますが、それは本末転倒です。
例えば、私は、福島先生の教えで
「会う前から好きになると決める」
「自分には好きな人しかいない」
という前提条件を持っているんですが、
「じゃあ、嫌いな人はいないんですか?」
って聞かれたら、まあぶっちゃけて言えば、ノー、な訳です。
実際には、ごくごく少ないですが、嫌いな人はいます。
また、会った瞬間に、好きになれず、勘弁して欲しいなあ、
という人も、ごくたまにいたりもします。
だからといって、
「自分が決めた前提条件と違うじゃないか!」
といって、自分を責めたりはしません。
なぜなら、前提条件とは、
■ 自分を拘束し、自分を裁くためのルール
ではないからです。
前提条件とは、あくまでも、
★ こういうものだ、として生きてみる
という事なんですよね。
で、そう生きてみることで、
★ 今までとは全く違った視点、考え方が出来る
ようになり、
★ 今まで思い込んでいた執着、呪縛から解き放たれる
ようになる、という事なんですよ。
例えば、今回取り上げた「会う前から好きになると決める」
という前提条件を持つことで、どんな変化が起きたかというと……
まず、好きというものに、今までは諸条件が必要だと無意識に
思い込んでいた、という事が解りました。
なので、初めて会った人を、じっくりと品定めし、
悪いところがないかを探しながら、
「この人のことを本当に好きになってしまっても大丈夫だろうか」
という事を、無意識のうちに、ずーっと考えながら付き合っていた、
という事が解ったんですよね。
まあ、見知らぬ人と頻繁に会わない人ならば、それでも
良いかもしれませんが、私は、セミナー・研修講師という
仕事をしておりますので、基本的に、面識の無い人と、
短期間で、それなりの信頼関係を持たないといけない
訳です。
でも、そんなときに、好きになれるか、と品定めなどをしていたら、
当然のことながら、受講生と良好な関係を作ることは非常に難しい
訳ですよね。
なので、今までの前提条件を手放し、会う前から好きになると決める。
そういう前提条件でいることで、受講生を受け入れるマインドが
出来上がっている状態で会う事が出来るので、非常に研修も
スムーズに進んで行くようになった、というわけです。
前提条件とは、こうやって、自分の思い込みを知り、その思い込みを
手放して、もっと仕事も人生も良いものにしていくために書き換える
ものなのです。
くれぐれも、新しい前提条件を作ることで、新たな縛りと苦しみを
産み出さないでくださいね。
前提条件と、今の自分の状態や感情とに、矛盾があってもいいんです。
特に、前提条件を変えたばかりの時は、矛盾を感じることがむしろ
当たり前。
だから、矛盾を感じたら、自分を責めるのではなく、その矛盾
そのものをたのしんで、面白がって、そして、その矛盾の中に
眠っている、もっとしあわせに生きていくためのヒントを、
見つけ出してみてくださいね。
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