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主体性の無さから抜け出し、主体性を生み出す思考癖を身に付ける方法

前回は、

 ■ ジャッジの思考癖

が、主体性を奪っているのではないか、
というお話をしました。

無意識のうちに主体性を奪ってしまう思考癖とは?

では、主体性を奪われないために、
ジャッジの思考癖から脱するためには
どうしたらいいか。

ジャッジに替わる、新しい考え方を決め、
それを思考癖にして行けばいいのです。

その新しい考え方とは何か。

私がお勧めするのは、

 ■ チョイス、という思考

であります。

ジャッジは、出来事や自分自身を他人事に
しながら、ことの是々非々を決めること。

しかし、チョイスは、他人事のような
気持ちで出来ることではありません。

自らの意志で、我が身に起きた出来事に
対して、どのような考え方や行動を選択
するか。

ことの是々非々はともかく、どんな考えを、
どんな行動を選択するのか、ということを
自分の意志で決めること。

これが、ジャッジの思考癖を手放して、
新たに手に入れる、主体を自動的に
生み出す思考癖なんですよね。

事実、主体性を持って生きている人は、
ことの是々非々を語ることに時間を
費やしません。

「で、どうしようか?」

という思考をすぐにし、今後の行動を
決めて行きますからね。

では、ジャッジの思考癖を手放し、
チョイスの思考癖を身に付ける
ためにはどうしたらいいか。

まず、重要な事は、

 ★ ジャッジの思考癖をしたとき
   それに気付くこと

です。

まあ、最初のうちは、これも難しかったり
するんですが、それでも、自分が、

「ダメだ」「違う」「間違ってる」

のような言葉を口にしたときは、それが、
ジャッジの思考癖が出た、というサイン
なので、まずはその言葉遣いに気付く
事に意識を向けてみましょう。

そして、そのジャッジの思考癖が出た
ことに気付いたら、そのあとですかさず、
チョイスの思考をするのです。

「で、それを踏まえた上で、自分は
 どう考え、どう行動する?」

と、自分自身に問いかけ、きちんとその
問いに答え、その通りに考え、行動する。

これを、しつこくやり続けていけば、
そのうち、ジャッジする思考癖が
出てくる頻度も少なくなってきて、
チョイスする思考が、自然に出来る
ようになっていくことでしょう

なお、チョイスの思考癖を定着させる
プロセスにおいて、非常に重要な注意点を。

ジャッジの思考癖が出て来たときに、
そのこと自体を、ダメだ、と思わないで
ください。

ジャッジの思考癖から解放されるために
このプロセスをやっているにもかかわらず、
ジャッジをしてしまったことを、ダメだ!
とジャッジしていたら、いつまで経っても、
ジャッジの思考癖から抜け出せません。

今まで、ずっとジャッジしていたのだから、
そんなに簡単にその思考癖は治りません。

だから、ジャッジの思考が出て来て、それに
気付いたときは、

「おー! またジャッジの思考をしている!
 まあでも、長年の癖だから仕方ないよな。
 それはそれで良し!
 
 さて、で、これから自分は、どう考え、
 どう行動する?」

と、ただチョイスの思考に切り替えれば
いいだけです。

さらにいうなら、完全にジャッジの思考癖を
手放そうともしないでください。

「完全に」と考えてしまうと、完全に
手放せない間は、ずっと

「これではダメだ!
 完全に手放せていない!」

と思い続けることとなり、結局、ジャッジの
思考をずっとし続けてしまうことになります。

だから、ジャッジを手放すことの完璧を
目指すのではなく、チョイスの思考を
するたびに、

「チョイスの思考が出来た!」

と思って、自分をほめてやること。

それをやり続けていく方が、ストレス無く
自分の思考癖を変えていけることでしょう。

私自身、今完璧にジャッジの思考癖を
手放せているか、というと、もちろん
そんなことはありません。

それでも、以前都は比べものにならない
くらい、ジャッジの指向は出てこなくなり
チョイスの思考が出来るようになって
います。

なので、ジャッジの思考癖が出ても、
それをダメだと思わず、また、完璧に
ジャッジの思考癖が手放せないとダメだ、
という極端な考えも持たず、気長に、
そのつど、チョイスの思考をして行き
ましょうね。

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