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● 良質な肉が仕入れられる理由
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私たち夫婦がよく行くお店が何軒かあるのですが、
その中の1軒が八王子駅近くにある「舞牛」というお店。
ちょっぴり高めのお店なのですが、とてもおいしいお肉が
食べられるので、月1回くらい行くんですね。
肉も、最上級の和牛を骨付きのまま仕入れ、自分のお店で
じっくり熟成させたものを出すというこだわりぶり。
色々な部位のお肉を食べさせてもらえる、非常に
良いお店なんですよね。
オーナーは別にいて、店長は若い方ですが、非常に愛想がいい人で、
小食なくせに色々な種類を食べたいという我ら夫婦のわがままな
リクエストにも笑顔で答えてくれます。
また、聞くと何でも教えてくれるので、このお店だけは、
いつもカウンターに座るようにしているんですね。
この間も、お店に行ってカウンターに座り、
店長から色々お話聞かせてもらったんです。
そのときに、最上級の和牛をどうやって仕入ているのか
聞いてみました。
やはり、良いお肉を安定して仕入れるためには、
お金さえ出せば良いっていうもんでもないようです。
卸業者との信頼関係というものが重要だそうで。
オーナーさんが、そういう関係を一生懸命作っていった
そうです。
では、そういった信頼関係を、このお店はどうやって作って
いったのでしょうか?
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● 何を残すのか
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狂牛病問題が起きたとき、多くの焼き肉屋さんが
大打撃を受けました。
つぶれるお店も出てしまったようで、大変でしたよね。
そんな中、一夜にして焼き肉屋を焼鳥屋に変えてしまった
お店があり、その店舗経営者の手腕が評判となりました。
確かに有事の状態を迎えたときに、どう対処するかを
素早く決断することは、経営者にとって重要な能力の
ひとつでしょう。
そういった意味では、一夜でお店を変えてしまった経営者は
経営者として大変素晴らしい能力をお持ちだと言えるかも
しれません。
しかし、大きな視点で見たら、それは自分のお店を残しただけ、
と言えるかもしれません。
先に挙げた焼き肉屋「舞牛」のオーナーは、狂牛病で大騒ぎに
なった時期でも、取引先の卸業者から、きちんとお肉を仕入れ
続けたそうです。
その姿勢が、取引業者のさらなる信頼を勝ち得、そして
いつでも最高のお肉を仕入れられるような関係を創り上げて
言ったそうです。
つまり、「舞牛」は、有事の時に、あえて踏みとどまるという
選択をしたことで、取引先を残し、焼き肉好きのお客さんが
立ち寄る場所を残し、最終的には自分のお店も残していった
訳です。
二人の経営者、どちらが優れているかと言うことは、一概に
言えません。どちらも素晴らしいでしょう。
しかし、私がどちらに魅力を感じるかと聞かれたら、
やはり舞牛のオーナーの姿勢に心打たれます。
環境が変わって自分のお店が危機に瀕したとき、
自分だけを守ろうとするのではなく、自分を取り巻く
人たちも守ろうとしている姿勢が好きなんですよね。
そして、私はこの話を聞いて、このお店には今後も
通っていこうと、改めて誓ったのでありました。
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今日のトーク術・まとめ
有事の時に、何を自分は守るのかを、しっかり考えよう!
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自分の仕事に向かうにあたっての信念を貫くということは、
とても大切なことだと思います。
時代の流れに合わせ、自らを生き残らせるために
すっぱり新しいものに乗り換えていくという決断。
逆境が吹いても、そこに踏みとどまり、歯を食いしばって
今取り組んでいることを続けるという決断。
今回登場した二人の経営者も、それぞれ信念を持って
自らの行動をしたと思います。
しかし、日本人のマインドにあったビジネススタイルは、
ドライに割り切って利を取るとるよりも、情を大切に
しながら長い目で利を得ていくスタイルの方がフィットする
様な気がします。
もちろん、情に流され過ぎて会社を傾かせてしまっては
いけないとは思いますが、一時的な利を取ろうとするあまり
情の部分を無視してしまうと、結果的にお客さんが
離れていってしまうのではないかと思います。
なぜなら、お客さんだって日本人であり、やはり多くの人は
情を大切にしながら日々生きている人たちなのですから。
アメリカ式のドライな経営手法をありがたがっている経営者が
結構いらっしゃるようですが、あまりにその手法に振り回され、
日本人が千年以上もかけて創り上げてきた文化や性格的特性を
無視しては、長い目で見ての事業の成功はないのではないかな、
と思うのですが、皆さんはどう思いますか?
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● 編集後記
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今、キムタク主演の「CHANGE」を毎週見ています。
月9のドラマは、あまり見ないのですが、前評判がすごかったので、
ちょっと頑張って見てみようかな、と。
内容については、ここでは触れませんが、やっぱりキムタクは
すごいですね。
キムタクを批判する人は、「彼は何をやってもキムタクだ」と
言いますが、私的には、どんな設定でも、キムタクワールドを
作ってしまう彼のパワーはすごいと思います。
今回も、キムタクのまま、国会議員になっていますし。
ストーリー的には、若干ご都合主義的なところが鼻につく
ところもありますが、一番の見所は、キムタクワールドと、
その世界を成立させてしまう、実力ある脇役陣との丁々発止
なので、今のところ、楽しませてもらっています。
さて、次回から総理大臣のキムタクということで、
一体どうなるのか、楽しみであります。
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