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● 部下の視線が気にかかかる
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管理職層の方たちから聞くお話の中で、時々愚痴として聞くのが
■ 部下がどこを向いて仕事をしているのか
ということ。
よくあるお話は、もっとお客さんの方を向いて仕事をして欲しいのに、
組織の上ばかり気にしながら仕事をしている、というぼやき。
なるほど、そのもどかしさ、よくわかります。
でも、実はこの問題を解決することって、とっても簡単な
事なんですよね。
おそらくは、さほど時間もかからずに改善できることです。
では、具体的にどうしたらいいのでしょうか?
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● 上司の視線が生む力
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その方法をお話しする前に、2つの実験をしてみて下さい。
まずひとつ目。
誰でも良いですから知り合いをじっと見つめて下さい。
そして、相手がこっちを向いて怪訝な顔をしたら、
右か左を指さして
「あっちを見ろ!」
と命令して下さい。
ただし、その際、指さした方向は一切見てはいけません。
ただひたすら、相手の目を見ながら、右や左を指さして
あっちを見ろと命令し続けて下さい。
おそらく、相手は、あなたの指さす方向はほとんど見ずに、
あなたのことをいぶかしげに見つめることでしょう。
もう一つの実験。
大勢が行き交っているような待ちに出向き、道の真ん中で
空のある一点をじっと見つめてみて下さい。
そこには、怪しく輝きながらゆらゆら揺れている、
UFOが飛んでいると思いながら、見つめましょう。
すると、あなたのことを気にとめた何人かの方たちが
あなたが見ている視線を追って、空を見上げることでしょう。
この実験で判ることは、次の二点です。
■ 人は見つめられると見つめ返してくる
■ 人は誰かが何かを見ていると、その視線を追ってしまう
そして、組織の中においては、部下は上司をいつも意識しながら
働いていることと思います。
であるなら、
■ 部下が上ばかり見ていて、お客の方に向いていない
ということは、つまるところ
■ あなたが部下ばかり見ているか、上ばかり見ている
ということであり、要するに
■ あなたがお客の方に視線を向けていない
から、部下がお客に向かわないんだ、ということが言えるんですよね。
「いや、俺はそんなことはない、お客さんの方をちゃんと見ている」
という方もいらっしゃるかもしれませんが、それがもし本当なら、
部下はお客さんの方へ視線を向けているはずです。
だからもし部下たちがそうなっていないのであれば、あなた自身の
視線の配り方が間違っているんじゃないかと思います。
● お客さんに対して、きちんと正対して、まっすぐ視線を送って
いるでしょうか?
● お客に視線を向けない部下たちのことを、気を揉みながら見つめて
ばかりいないでしょうか?
上司がしっかり向いて欲しいところに向ききっていれば、部下は自然に
その見つめる先を目で追いかけてくるはずです。
上司であるあなたは、それをきちんと見つめていることを知らしめ、
かつ自分自身が何を見ているのかを、きちんと語ってあげることが
本来の仕事なんですよね。
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今日のトーク術・まとめ
部下の視線は上司の視線によって生まれてくるものである
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例えば、売り上げ目標などに関しても、この視線の使い方は
言えるのではないかと思います。
上司が、数字ばかりを目で追いかけたら、部下も数字しか
追わないような人間になります。
そうすると、なんのためにその数字を達成しなければいけないのか、
どうやって達成するべきなのか、そういったところを考えず、
単に数字を作ろう作ろうとしてしまうんですよね。
で、お客さんに喜ばれないような商品を押し込んだり、
来月キャンセルすること前提で架空の発注伝票を立てたりして
無理矢理数字を作るようになります。
上司は、目標達成をするためには、目標数字だけを見るのではなく、
その数字がどうやって生まれてくるのか、また生まれた結果、
お客さんや自分たちにどんな変化が生まれてくるのか、そういった
★ 目標達成後の理想的な情景
を見つめ、それを部下たちに見つめさせることが大切なのでは
ないかと思うんですよね。
そして、もしそういったものが見えないのであれば、
何が何でも、そういった情景を創り上げましょう。
その方が、絶対にあなたにとっても、部下にとっても、心安らかに
かつ、結果を出す仕事が出来る事になるでしょうから。
五感に感じるくらいリアルな情景を、是非作ってみて下さい。
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● 編集後記
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明日はセミナー。
現在、最後の追い込みです。
何が一番大変って、バージョンアップしたオフィス2007の
使い方が判らないのと、パワーポイントの印刷が思い通りに行かない、
ということ。
これ、全然本題と違う苦労やん!!
ということで、いうこと聞かないパソコンちゃんに嫌気がさして、
今日は先にメルマガを仕上げることとしました。
いつもより早い発行には、そんな切ない理由があったのです。
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