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● 私のサラリーマン物語 ~不眠不休~
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専門学校の卒業を待たず、企業向けの映像制作会社に入社した
ものの、いきなり地方巡業となってしまった私。
その後、社会人としての洗礼を受けた私は、右も左も
わからないまま、仕事の現場に飛び込んでいきました。
今でこそ笑い話でありますが、本当にここでの仕事は
いろんな意味で大変であり、また面白くもありました。
プロデューサーといいながらも、最初は現場で働く事だって
よくありましたし、使い走りとして、こき使われるのも、
しょっちゅうでした。
スーツを着て現場に入り、汗だくになってかけずり回った上、
撮影終わって会社に戻り、取ったテープを整理して、近所の
カプセルホテルに入って2時間ほど仮眠した後、またすぐ現場に
出て行って、と言うのを丸1週間続けたり。
突然プレゼンをしろと言われて、大企業の役員会議の前で、
経営者のお歴々を前に話をさせられたり。
中でも、一番大変だった思い出は、険悪な雰囲気になって
しまった集会で、急に壇上に立たされ、2000人もの
人たちに罵声を受けた、と言う経験。
これについては、古くからの読者はよく読んでいたでしょう。
まだお読みでない方は、この2つの記事をご覧下さい。
突発事態への対処法は?
→ https://mizunohiroshi.m-stn.com/archives/370916.html
決意はどのように行われるのか。
→ https://mizunohiroshi.m-stn.com/archives/370884.html
とまあ、とんでもなく大変な仕事でありました……
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● 若いうちの苦労は買ってでもしろ、と言う意味
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今の時代、会社に入ったばかりの新人に、これほどまでの
きつい仕事をさせるというのは、ある程度の規模がある会社
では、あまりないかもしれませんね。
でも、私が思うには、
■ 無理が利く若いうちに、一番きつい無理を経験する
というのは、本当にありがたいことだと思うんですよね。
なぜなら、若いときに経験した無理がきつければきついほど、
その後の人生において、耐久性がつくんですよね。
また、そういった、厳しい経験をして、それを乗り越えておくと、
「あのときの無理を乗り越えたんだから、まだ大丈夫」
と言ったように、
★ 過去の自分が今の自分を励ましてくれる
様にもなるんですよね。
逆に言えば、若い内につらいこと、厳しいこと、無理なことから
逃げ回っていると、その後の人生がもっとつらく厳しくなると
思うんですよ。
歳を取るにつれて、仕事も徐々に難しく、大変になってきます。
そんなときに、自分のことを支えてくれる過去の経験が
無いと、踏ん張りがきかなくなってしまうんです。
だからこそ、無理が利いて、失敗も許されるような
若い時代には、出来る限りの無理をしておくことが
重要だと思うのです。
ちょっとつらいから、難しいから、大変だから、と言って
そういう仕事から逃げたりするのは、長いビジネス人生を
過ごしていく上で、大いなる損失だと思いますよ。
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今日のトーク術・まとめ
若いうちの苦労は、将来の自分のためにも、買ってでもせよ!
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とはいえ、このときの仕事はとても楽しかった。
一番の思い出でもあり、自慢でもあることが、声優の
富山啓さんと1年ほど一緒にお仕事が出来たこと。
宇宙戦艦ヤマトで育ち、むさぼるように見ていて、
大きな影響を受けた私としては、古代進役の富山さんは
もう大ファンだったんですよね。
他にも、次元大介役の小林清志さんなど政友会の大御所と
お仕事できたのは、とても嬉しいことでした。
また、頑張ったものが、最後には形となって完成し、
大勢の人に見られるというのも、自分のやりがいに
つながったのかもしれません。
映像業界は、今も昔も、心身共に非常に大変な
世界で、若い子たちなどは死ぬほどこき使われる
なのですが、それでも頑張れるのは、こういった
喜びがあるからかもしれません。
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