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我が社の社名の由来は

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● 何でマイルストーンと名付けたんですか?
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昨日ツイッターで、このメルマガ読者のKさんより
「水野さんはなぜ『マイルストーン』という社名を
付けようと思ったのですか?
という質問を頂きました。
そう言えば、このあたりのお話しをしたことがありません
でしたので、せっかくの機会ですからお話したいと思います。
この社名の由来は、ある合唱曲のタイトルからとりました。
その曲名は「わが里程標(マイルストーン)」という曲。
この曲は、今ではすっかり有名で、教科書にも載っている
ほどだそうで。
元々は、昭和56年、第48回NHK全国合唱音楽コンクール
高等学校の部の課題曲として発表されました。
当時私は、合唱部に属しておりましたが、私の協調性のない
声と性格の問題で、退部寸前まで追い込まれておりました。
何とか、それを避けるため、
「指揮者をやらせて下さい!」
と手を挙げ、その後初のNHKコンクールに指揮者として
登場したときの曲がこれでした。
前任の学生指揮者は、前回のコンクールの西部地区エリアで
優良校を受賞しています。
クビ寸前だった私自身が胸を張って生き残るには、
前回と同等か、それ以上の賞を取るしかない。
そう思って、かなり必死にこの曲作りに取り組んだ
記憶があります。
結果は、前回より、もうひとつ上の優秀校を取る事が出来、
その翌年には、最優秀校を受賞して、地方予選を勝ち抜き、
NHKホールで歌うことも出来ました。
そんな思い出深い経験があったので、独立したときに
初指揮者としてデビューした、この歌のタイトルを頂き、
「株式会社マイルストーン」とすることに。
そして、マイルストーンの元々の意味である、
1マイルごとに置かれた石のように、自分の
足跡を世の中に残していこうという気概で、
新しい会社を立ち上げたのでした。

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● 我が社の社名の由来は
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しかし、独立した後は、世の中に足跡を残すどころか、
数々の汚点を残し、結局最初の事業は失敗に終わって
しまいました。
その後もしばらくは、鳴かず飛ばずで、やることなすこと
うまくいかず、借金も増えていき、八方ふさがりの状態。
生活もすさみ、酒とたばことパチンコにのめり込む日々が
続きました。
しかし、このままではいけないと思い直し、自分自身を
見つめ直し、そして、今までの生き方を反省し、これまで
と正反対の生き方をしようと思い直し、小さな事から
コツコツ積み上げようと思い直したのが2002年の頃。
そして、自ら禁煙にチャレンジし、お酒やギャンブルの
依存も断ち切ることが出来、なんとかまともな生活状態まで
立ち戻ることが出来ました。
とはいえ、仕事は相変わらず無く、これからどうしたらいいのか
全く見えない状態であることに変わりはありません。
そんなとき、もう一度原点に戻って考え直してみようと
思い、独立したときのことを思い出してみたんです。
そして、この社名の元となった、「わが里程標」を
改めて聞き直したんですよね。

軽やかでメロディックなピアノの前奏からスタートし、
前半部では、若者が活き活きと生きる姿が描かれます。
しかし、中間部は一転してマイナーの曲調に変わり、
悩み、苦しみ、生きる望みすら無くなってしまうと
いった状態になってしまいます。
これはまさに、私自身が起業してから今までの
事と同じでした。
胸躍らせて起業し、すべてが自分の味方になったかのような
気持でスタートをしたものの、時が経つにつれ、何もかもが
うまくいかなくなってしまい、いっそ死んだ方が楽になるかも、
とすら思ってしまった状態。
私は、この曲を聴きながら、胸が締め付けられるような
苦しい気持で一杯になりました。
しかし、後半部に入りマイナーから明るいメジャーの曲調に
かわりました。
そして、こんな歌詞が流れてきたのです。
けれど 再び日はのぼり
行く手に並ぶマイルストーンを照らし出す
それは先に歩いていった人々の
勇気のあかし
さあ 一歩を踏み出して
明日に石を積もう
小さな石を
この歌を聴いたとき、私は胸の締め付けが取れ、
代わりに涙を流していました。
そうか。
今まで自分は、うすらみっともない生き方をして、
人には何にも自慢できるような物など無いと思っていた。
でも、そんな悩み迷いながら、紆余曲折してきた人生でも、
前に進もうと歩み続けていたことは間違いない。
であるならば、このみっともなく、迷ってばかりいる
自分の生き方が、他人の役に立ち、一歩を踏み出す
足がかりになるのであれば、私はそれをやるべきではないか。
今は、どうしようもなく落ち込んでいる現状ではあっても、
それでも、禁煙に成功したという事実は確かにある。
であるならば、この経験を、マイルストーンとして、
たばこを止めたい、と思っている人の足がかりにしてもらい、
一歩を踏み出してもらうことに取り組んでみたらどうだろう。
それまでは、自らの存在を世に知らしめる、といった
ある意味エゴイスティックな考え方で、マイルストーン
を意味づけていましたが、このとき、改めてこの歌を
聞いて、

★ 人のために自分の人生・生き方を役立てる

という考えに、気持が切り替わったんですよね。
ということで、名付けたきっかけとは、意味合いが
変わってきましたが、今ではこの社名が、自分の
生き方の軸になってくれているのであります。

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今日のトーク術・まとめ
社名の意味は、自分自身の生き様を、人の役に立たせたいという思い
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ということで、このときに禁煙セミナーをやっていこうと心に決め、
その後、セミナー業に本格的に取り組む事になりました。
そして、カリキュラム作りも含め、自分が発する
メッセージには、すべて

★ 今まで自分が歩んできたマイルストーンを見せる

ということを意識してきました。
もちろん、すべてが有益で役に立つ物ばかりではないでしょう。
変な方向に進んでしまったときに置いた石や、同じ所を
ぐるぐる回りながら置いてしまった石もたくさんあります。
しかし、それでもなお、自らのマイルストーンを見せ続けるのは、

★ 迷っている姿すら、人の支えとなるかもしれない

からであります。
人によっては、何でこんな紆余曲折を見せられなきゃ
いけないんだ、と思われる方もいらっしゃるでしょう。
それでもなお、その姿を見て、迷い悩んでいるのは
自分だけではない、ということで勇気が生まれる人が
わずかでもいるならば、その姿を見せる価値はある、
と思って、ひたすら自分を見せ続けていっています。
おそらく、この社名を掲げている限り、この気持ち、
この想いは、失うことはないでしょう。
結構あちこちにある、ありがちな名前ではあるのですが、
私にとっては、自分を支えてくれ、自分のあり方を
示してくれるこの社名が、大好きなのであります。

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