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私のサラリーマン物語 ~独立するから金をくれ!~

おはようございます!
水野です。

さて今日は、毎週火曜日恒例の、私のサラリーマン時代の
お話であります。
サラリーマン物語のバックナンバーは、こちらをご覧ください。
→ https://mizunohiroshi.m-stn.com/archives/1264594.html
では、早速参りましょう!
 


━━━━━
  ● 私のサラリーマン物語 ~独立するから金をくれ!~
─────
勤めていた会計事務所で事業部を作り、所長の愛の鞭に
鍛えられながら、仕事をしていた1999年の頃。
事業部を立ち上げて1年目が無事終わり、何とか
少しだけ黒字を出す形で2年目を迎えました。
しかし、仕事の内容は、あくまでも会計事務所の
補佐的なポジションであり、仕事も、ほぼすべて
会計事務所の法人の顧客に対してでありました。
ただ、私としては、法人顧客だけでなく、個人を
相手にしたビジネスもしてみたいと思い始めて
いたんですよね。
それに、このままでは、いつまでたっても、所長の
お膝元での仕事しかできないというのも、お山の
大将でいたい自分にとっては性に合わない。
ということで、このまま雇われで仕事をするのは嫌だ!
自分の看板を立て、自分の顧客を獲得したい! という
気持が、日々募っていったのでありました。
また、当時は、YAHOOやアマゾンなど、
インターネット関係のビジネスが注目され
始めていました。
2000年に入ると、YAHOOの株が、史上初となる
一株一億円を超える値がつくなど、ネット業界は
大いに盛り上がっていた頃。
いわゆる、ITバブル、ってヤツですね。
私自身、1970年後半の中学生のときから、まだほとんどの
人が使っていなかった、当時マイコンと呼ばれていた、
コンピュータを使ってプログラミングをしていましたし、
パソコン通信も、1980年代から活用していましたから、
この領域については、ある程度詳しい。
だったら、今こんなに盛り上がっている業界に、
自分も是非参加してみたい! という気持も
わいてきました。
1994年に、パチンコ屋の前で
「35歳で社長になる!」
と決意した私は、ちょうどこの年でその年齢に
なります。
「であるなら、ここらでいよいよ独立するか!」
そう思った私は、独立のタイミングを2000年の6月に
定め、下準備に入りました。
まず、何をやるか、ということについては、
インターネット関連で、個人を相手にビジネスを
する、ということで思いついたのは、 レンタル
サーバー事業。
当時は、インターネットの個人利用も徐々に
増えて来て、自分のホームページを持とうという
ひとも出始めていました。
また、小さな企業も、自社のホームページを持とう
という動きも出てきましたから、レンタルサーバーの
需要はきっと高まってくることだろう。
だったら、これをビジネスにしていこう、と
思った訳です。
そのために必用な人間として、技術系とデザイン系の
人に協力をしてもらう必要があり、友人や知人の
つてをあたりながら、協力してくれるパートナーの
あたりを2名つけました。
今の事業については、事業部まで立ち上げておいて、
この仕事を辞めます! とは言えないですから、
今の仕事は引き続き行っていく。
ただし、日常のルーティン業務に関しては、
事務所のメンバーに引き継ぎ、業務負担を
なくし、費用については売上と案分しよう。
立ち上がり当初は、現状の事業の引継業務や
サポートもあるので、当面は、今の事務所の
スペースを間借りしてやっていこう。
と、これだけの当たりをつけ、2000年に入った
あたりから、所長と独立の交渉をしようという
事になりました。
ところが、一番肝心な事を忘れていたんです。
それは、お金のこと。
独立しよう! と言っていながら、当時の私は、
江戸っ子気質が災いし、貯金はは全くありません
でした。
事業部の方も、事務所に利益を収めてしまえば、
手元にはほとんど残らない。
しかし、今回決めた全く新しい事業を行うには、
サーバーマシンなどの設備投資の資金はそれなりに
必要です。
ということで、お金についてはナイナイづくしの状態の
まま、独立の交渉を持つ事となりました。
その交渉とは、
 「独立するから金をくれ!」
という、とんでもないものでした。
1994年、まだ幼かった安達祐実ちゃんが、ドラマ
「家無き子」で叫んだ名台詞
 「同情するなら金をくれ!」
よりも、さらに図々しく、インパクトのある言葉では
ないでしょうか。
これには所長も面食らったようですが、その後粘り強く
交渉した結果、
「あげることは出来ないが貸してやろう」
と言うことになり、所長と、その友人2名から、
計600万円を、三年ご返済、年5%の金利で
借りることになりました。
さらに親からも平身低頭で借金をし、1000万円を
何とか調達。
そして、2000年9月30日、資本金1千万円で
「株式会社マイルストーン」を設立しました。
年齢は36歳。予定より1年遅くなりましたが、
パチンコ屋の前で
「35歳で社長になってやる!」
と言う宣言を実現し、念願であった独立の第一歩を
踏み出したのであります。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
自分の人生を振り返ると、自分でも気づかなかった意外なものが見えてくる
‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
ということで、【私のサラリーマン物語】は、今回で
完結であります。
この後、希望に胸をふくらませ、独立の第一歩を踏み出した私が、
どんな転落の人生をたどり、そこからどう這い上がって来たのか。
そのお話については、
【私の成長物語】
 → https://mizunohiroshi.m-stn.com/archives/935139.html
を、是非お読み下さい。
さて、こうして、全23回で書いてきました「私のサラリーマン物語」
ですが、ここまで書いてきて、意外な発見をたくさんしました。
元々私は、38歳まで鳴かず飛ばずで、しかも人付き合いも
へたくそで、コミュニケーションが取れない人間だったという
意識を強く持っていました。
だから、この話を書き始めるときは、きっとばかばかしい
失敗や話にならないような過ちを告白する形になるのだろう、
と思っていたんですよね。
しかし、じっくり時間をかけて、皆さんの役に立つ話を
探しながら、自分の足跡を振り返ってみたところ、
こんなことを自分で言うのも何ですが、
 ★ そんなに駄目なところばかりじゃなかったんだ
ということに気づきました。
もちろん、手痛い失敗もたくさんありますが、
意外と、やるときはやってるんだ、ということと、
そういうケースが自分が想定していた以上にあった、
ということが自分自身でも驚くような発見でした。
振り返ると、38歳のときに、今までで一番厳しく
つらい谷底に落ち、それがすべて自分がまいた種
である、ということを痛感したところから、第二の
人生を始めました。
自分が駄目なせいで、至らないせいで、今のどん底を
迎えてしまったのならば、今までやってきた駄目だった
所を、いかにして立て直していくか。
そう考えていた私は、自分のマイナス部分にばかり
光を当て、そしてそれを改善していくことにエネルギーを
注いできました。
この考え方は、自分自身が受け入れることが出来るのならば、
事態を急速に改善するもっとも結果が出やすい方法だと
思います。
しかし、ある程度の所まで成長した後は、この方法で
やっていこうとすると、必ず無理が出てきます。
なぜなら、このやり方を続けてしまうと、
 ★ 自分の過去に自信が持てない
という事態になってしまうからなんですよね。
実際、当時の私は、自分の過去のマイナス面ばかりを見つめ
続けていた結果、自分の人生は、目も当てられないような
ひどいものばかりだった、と思い込んでしまいましたし。
その結果、2007年の頃に、自分自身がもうひとつ
成長できない、と悩んだこともあります。
その時は、過去の駄目だった自分を許し、認める努力を
して、その壁を越えていったのですが、また最近、
似たような壁にぶつかり、悶々としていたんですよね。
具体的にいうと、自分は今、企業研修をやっていますが、
私自身に、まっとうな会社で、サラリーマンとして働いて
いたという経験が無く、この経験の無さがネックになって
いるんじゃないか、と思い込んでいたんです。
大きな会社で働いたこともなく、部下を抱えたこともない
といったような、浅いサラリーマン経験しかない自分では、
企業研修など胸を張って出来ないのではないか。
企業研修については、ほぼ100%リピートを頂いて
いながらも、この気持をぬぐうことが、なかなか出来な
かったんですよね。
しかし、今回の「私のサラリーマン物語」を書いて行く中で、
自分が組織で働いていたことを、徹底的に思い出していく
事をやっていくうちに、
 ★ 自分はいろんなサラリーマン経験をしていたんだ
ということに、ようやく気づくことが出来たんですよね。
そして、その経験してきたことは、企業研修などでも
充分役に立つ事も分かりましたし、自分自身が組織改革
のような事をやっていたということも、改めて思い出す
事が出来たのです。
ということで、もしあなたが、自分の過去の人生など
たいしたことない、と思い込んでいるとしたら、是非
一度、時間軸に沿って、詳細に振り返ってみるといい
かもしれません。
そして、その時は、小さな事でも良いことはきちんと認め、
その良いところをきちんと受け止めてみて下さい。
最近、つくづく思うのですが、
 ★ 一番自分を支え励ましてくれるのは、過去の自分のみ
なんですよね。
だからこそ、自分の過去にダメのレッテルを貼って封印する
のではなく、丁重に取り扱ってあげ、良いところ、今の自分を
支えてくれるところを見つけて欲しいんですよね。
だって、そういった【自分を支えてくれる過去】は、
誰もが持っているものなのですから。

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