おはようございます!
水野です。
本編の前にお知らせを。
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さて今日は、昔に見たニュースをふと思い出したので、
そのことについてお話したいと思います。
では、早速参りましょう!
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● 私たちが悪いんです!
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1997年11月24日。
大手証券会社であった山一證券が、自主廃業となりました。
原因は、前社長と前会長が作ってしまった2600億円もの簿外債務。
しかし二人は、この問題を隠し、新しい社長として、野澤正平氏を
立て、その後野澤氏に責任を押しつけて遁走してしまいました。
野澤氏がその膨大な簿外負債のことを聞かされたのは、
社長就任の後である、8月16日。
だまされたように、膨大な債務を押しつけられて社長と
なった野澤氏は、それでも会社を存続させようとして、
すぐにプロジェクトチームを発足しました。
そして、あらゆる手立てを尽くして、会社存続のために
頑張りましたが、元々が手に負えない状況であったため、
その努力もむなしく、社長就任後、わずか3ヶ月で自主廃業を
せざるを得なくなったのでした。
廃業が決まった当日の11時30分、東京証券取引所において、
自主廃業を発表する会見が行われました。
その際、野澤氏は、その会見の場で
「みんな私ら(経営陣)が悪いんであって、
社員は悪くありませんから!
どうか社員に応援をしてやってください。
優秀な社員がたくさんいます!
よろしくお願い申し上げます!
私達が悪いんです! 社員は悪くございません!」
と、涙ながらに訴えました。
一切弁明もせず、自分自身が悪いと頭を下げ、社員の行く末を
心配しながら、男泣きに泣いたこの会見は、経営トップが行った
誠実な謝罪として、伝説の記者会見となりました。
その結果、顧客や融資先に多大な損害を及ぼしたにも
関わらず、多くの企業が、山一證券社員の再雇用に
積極的に応じ、最終的には、全社員が応じても余るほどの
求人を受けたそうです。
そして、野澤氏も、1999年の6月まで残務の仕事を全うした後、
多くの方たちに請われて、いくつもの企業のトップを務めた
そうです。
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● 責任を取る前にやっておくこと
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話変わって、今回の震災によって起きてしまった原発事故。
東京電力の方たちは、毎日責任を問われ、そして事故の
責任を取るべく、活動しているようです。
こちらの事故も、被害は甚大とはいえ、想定以上の
マグニチュードが起きてしまったがゆえの事故であり、
現役員の方たちにとっては、まさに想定外の出来事
だったでしょう。
また、この事故が起きた原因のいくつかは、過去の人たちが
やってきたことであり、現役員、個人個人のの方たちに、
直接の非が全てある訳でもないでしょう。
それでもなお、一生懸命責任を取るために、彼らは毎日
がんばって事故に対処しているわけです。
しかし、世間の目は厳しく、責任を果たしきれていない、
という認識を持っている人がほとんどのようです。
でも、規模や被害を与えてレベルが違うとはいえ、
なぜ山一證券の野澤氏はそれなりに評価されたのに、
東京電力の役員の方たちは非難を浴びるのでしょうか。
その理由のひとつは、私が会見等を見ていて感じる
■ 責任を受け止めず、責任を感じないままに、責任を取ろうとする
という姿を、国民の人たちも感じているからではないかな、
と思うのであります。
山一證券の野澤氏の会見を見ていると、前任の放漫経営が
原因であるにもかかわらず、それでもなお、
「責任を果たしきれず、本当に申し訳ない」
という悔しさや申し訳なさを、野澤氏が本当に心から思っている、
ということがひしひしと伝わってきます。
しかし、東京電力の会見を見ると、
「自分たちはやるだけのことはやったのであり、不運な事故なんだ」
といわんばかりの雰囲気なんですよね。
おそらく、こういった姿勢が、国民から反感を買っている
一番大きな原因のひとつになっているのではないか、と
思うんです。
こういう事って、腹の底から責任を受け止めて、責任を感じて
いないと、透けて見えてしまうものなんですよね。
ですから、山一證券の野澤氏と、東京電力の役員の対応を見比べ、
私自身も、もし何かあった場合、
★ まずは責任を受け止め、じっくり感じた上で、責任を取る
事を忘れないようにしようと思ったのでありました。
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今日のトーク術・まとめ
責任を取る前に、まずは責任を受け止め、じっくり感じよう
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このお話は、単なる精神論だけではなく、
「責任を取る」
ということにも、大きな影響を及ぼす話だと思います。
なぜなら、責任を受け止め、その責任をじっくり感じることなしに
責任を取ろうとすると、どうしても
■ 責任の取り方に甘さが出てくる
と思うんですよね。
その甘さとは、
■ 責任を果たす努力をおざなりにして自分を守る努力をする
ということ。
どうしても、自分だけが悪い訳ではない、という気持があると、
人間は自己防衛の行動を取ってしまうようなんですよね。
そうすると、責任を取るという行為に対して、本来ならば
全身全霊を傾けて対処しなければいけないにもかかわらず、
自分を守るための努力に、結構なエネルギーを取ってしまい、
結果として、対処の仕方に甘さが出てきてしまう。
こういうときほど、滅私でいなければいけないのに、
我が出てきてしまって、余計に他者と揉めることに
なってしまうんですよね。
だからこそ、まずは自分が背負った責任を十分に感じ、
その責任を果たせなかったのならば、それをじっくりと
感じ取った上で、果たすべき責任を考えて行動する。
問題が起きたときは、この考え方が、とても大切なようです。
実際に、野澤氏は、自主廃業を宣言した後は、会社を整理する
ために社長に留まりながら、従業員の履歴書を持って、再就職の
ために飛び回っていたそうです。
その時、野澤氏の中に、自分が悪い訳ではない、自分を守らねば、
という我は、おそらく微塵もなかったのでしょう。
社員たちの人数を超える求人が集まり、ご自身もその後いろいろな
会社から声がかかったのも、この
★ 責任を感じて受け止めた事による、我を捨てた行動
があったからこそなんでしょうね。
私自身も、リーダーとして、自らの責任を受け止め感じ、
その上で、しっかりと責任を取れる人間となるよう、
野澤氏を見習っていきたいと思ったのでありました。
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● 編集後記
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ネットで見つけた、これもひとつのリーダーシップか?
と思えるお話。
191 なご [sage] 2011/04/23(土) 21:41:10.37 ID:8/n1ImPC0 Be:
ハンマーで部品打ち込む作業の多い俺の職場。
よく音を聞いてみると三三七拍子で打ってる人がいた。
対抗して俺はターミネーターのテンポで打っていた。
そして数ヶ月経った今。
徐々にターミネーターが広まりつつある。
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