仕事上の人間関係や働き方の悩みに、効果があるブログです。時々チクリとしますが、読んで実践すれば、心も楽になり、仕事の成果も変わってきます。

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】協調性の誤解

おはようございます!
水野です。
本編の前にお知らせを。
6月30日に
「人の心を動かす文章の作り方 メルマガ事例編」
を開催いたします。
ご興味ある方はこちらからどうぞ
 → http://www.mizunohiroshi.net/milky/cs.cgi?m=biz_mag&c=2458
 
 
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  ● 前向きな要求、後ろ向きなリアクション
─────
先日、とある社歴の長い大手企業の方から、研修の仕事を
お願いしたいということで、お声をかけて頂きました。
で、打合せに出向いて、その担当者の山岸さん(仮名)と
お話しさせていただいたんです。
受講者の現状がこうで、彼らにはこうなって欲しい、
といったご要望を伺いました。
山岸さんは、なかなか理想が高く、かなり前向きな
リクエストをたくさん頂きました。
私も、そういう話は嫌いではありません。
ですから、そこまでのリクエストにお答えするなら、
研修でこんな事をやりましょう、また、研修前後には、
こんな事もやりましょう、と、その場で思いつく限り、
いろいろなアプローチを提案したんですよね。
ところが、その提案を聞いていくうちに、さっきまで
前向きだった山岸さんの様子が、少しずつおかしくなって
いったんです。
返答に歯切れがなく、提案したことについて、ことごとく
「それはやったことないからなぁ……」
「それをお願いするのは難しいなぁ……」
と、後ろ向きのリアクションをされるんですよね。
もちろん、高いご要望ですから、それにこたえるために
こちらも、複数日の研修日程の提案や、1回あたりの
受講者数の制限等、結構難易度の高い提案もしました。
ただこれは、予算や参加者をどこまで拘束出来るかといった
事もありますので、私自身も、このあたりに難色を示される
事については理解出来ます。
しかし、それ以外の、例えば、受講者の方に向けての
事前・事後のアンケートを取らせて頂く事や、参加者の
上司の方たちへの簡単なヒアリングのお願いといった、
別にそれほど無茶な要求でもないようなリクエストにも、
いちいち難色を示してくるんですよね。
私としても、任される以上、求めることにきちんと応えたいと
考える人間ですが、ここまで何も出来ないという状態だと、
ご要望に対して応えていく責任が持てません。
それを率直にお伝えすると、山岸さんは、
「いやあ、水野先生のご提案の重要性、必要性は、非常に
 よく分かるんです。
 しかし、組織というものは、協調性も非常に大切でありまして
 ほんのわずかでも、今までと違うことをやるのは、非常に
 難しく、私の一存では何ともしがたいのです。
 どうかそのあたりをご理解いただきたいのです」
と語ったのでした。
その言葉を聞いて、私は考え込んでしまったんですよね……
 


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  ● 協調性の誤解
─────
組織で働くにあたって、協調性は非常に大事だと言われています。
これについては、全く正しく、否定をするところはありません。
しかし、そもそも協調性とはいったいなんでしょうか。
大辞林によると、このように定義されていました。
 互いに協力し合うこと。
 特に、利害や立場などの異なるものどうしが協力し合うこと。
 「労資が─する」「─性」
組織というのは、それぞれ利害や立場の異なるたくさんの人間が
属していますから、まさに「協調性」は大切ですよね。
ただ、協調性を発揮するにあたって、きわめて重要な
ポイントがあります。それは、
 ★ 「何を実現するために協力し合うのか?」を明確にする
という事。
先ほどの山岸さんも「協調性」という言葉を使っていました。
しかし彼は、
 ■ 変わったことをして波風を立てないようにする
という事にばかり意識が向いたようで、何を実現するか、
といった事には、口では語ったものの、それを自分自身で
コミットはしていなかったようです。
だから、少しでも今までと違ったことをやることに、
難色を示し続けていたのでしょう。
協調性とは、決して
 ■ 周りの人の考え方ややり方に合わせていく
事ではありません。
それは、協調性の意味の中でも、ある一部の側面のみです。
協調性の本質的な意味は、上にも書いたとおり、
 ★ みんなで力を合わせて、何かを実現する
ということ。
ここが一番重要であり、かつ大切な点である、という事を
是非押さえておいて下さいね。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
協調性とは周りにあわせる事ではなく、周りと力を合わせ何かを実現すること
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しかし、組織によっては、この協調性が悪しき意味として
蔓延しているケースも少なくありません。
というより、日本企業の多くは、悪しき意味で協調性を
使うケースの方が多いかもしれませんね。
「出る杭は打たれる」
なんてことが、まことしやかに語られるところなども
その証かもしれません。
しかし今は、昨日と同じ事をしていけば売上も利益も上がる、
といったような、右肩上がりの経済成長をしていた時代では
ありません。
考え方、やり方を変えていかないと、ずぶずぶと沈んで
いってしまいかねない状況です。
だから、本当は企業自身も、周りと併せて同じ事を
やり続けて欲しい、などとは思っていないんですよね。
しかし、では新しいことをやろうとすると、多くの組織では
おそらく「協調性がない」とばっさり切られてしまうでしょう。
でもこれは仕方が無いこと。
人間は、変化しなければいけないときであっても、
今まで生きてきた安定領域をはみ出るようなことは、
なかなか出来ません。
ですから、その安定領域を侵す人が出てくると、本能として
攻撃してしまうんですよね。
その攻撃を受けないためにはどうするか。
ひとつは、余計な変革など起こさず、周りと同じ事を、
昨日と同じ事を、粛々と続ける事。
この生き方も否定はしません。
ただ、その時は、どうか自分の行為を「協調性」という
言葉を使って表現しないで欲しいのです。
単に、波風を立てることを嫌い、周りに自分を埋没させて
いるだけだ、と自覚しておいて欲しいのです。
その上で、「自分はこのままでいい」と思うのならば、
それを続けていけばいいと思います。
しかし、もしあなたが「こんな生き方はイヤだ!」と
思ったのならば、実現することを明確にした上で、
それを実現するために、自分の周りを巻き込み、
仲間を増やしていって下さい。
反対する人や、煙たがる人も最初はいるでしょう。
でも、それにめげず、1人ずつでいいから、実現したいことに
協力してくれる仲間を作る努力を続けていく。
これこそが、本当に正しい「協調性のある行動」
と言えるのでしょうね。
今日のメルマガはいかがでしたか?
良かったと思ったらクリックしてください。
   → http://www.mizunohiroshi.net/milky/cs.cgi?m=biz_mag&c=2459
  ※コメントも書けるようです。
   なかなかお返事ができませんが、
   もし良かったら一言声かけて下さいね。
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  ● 新刊本「フリーで働く! と決めたら読む本」のご紹介
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友人の中山マコトさんが、新刊を出されました。
タイトルは、
「フリーで働く! と決めたら読む本」
というもの。
この本は、フリーランスとして独立して10年以上生き抜いてきた
中山さんご本人の経験を通じて、フリーランスと成功するために
必要な考え方と方法を詰め込んだ本であります。
私は、企業研修も結構メインでやっていますし、私自身、
独立して結構辛酸をなめた経験もありますので、皆さんに
「会社を辞めて独立よう!」
と安易に進めようと、この本をお勧めするつもりはありません。
なのに、なぜこのような本をご紹介するのか。
その理由は、たとえ企業に属している人であったとしても、
 ★ 社会から求められるビジネスパーソンになるためには、
   フリーランスでも生きていく覚悟とメンタリティーが必要
であると思うからです。
ビジネスパーソンは、付き合う人たちに、自分の能力を発揮して、
より高い価値を提供し、それによって報酬を頂く人。
これは、会社員であろうと、フリーランスであろうと
同じなんですよね。
しかし、世の中には、顧客や組織に依存し、能力をたいして
発揮しないまま、さほどでもない価値を垂れ流し、幾ばくかの
報酬をかすめ取る、なんて人も少なくありません。
こういう人もまた、会社員の世界にも、フリーランスの世界にも
たくさんいるわけです。
で、これからの社会は、こういう人たちがどんどん淘汰され、
自分の能力を社会の価値へと変えていける人しか、生き残って
いけないと、私は思っているんですよね。
今回ご紹介するこの本には、そういう
 ★ きちんと自分の能力を周りに知らしめ、その上で
   高い価値をしっかり提供する人になる考え方と方法
が書かれているのです。
ですから、会社を離れて独立したい! と考えている人
だけでなく、おそらく今後も会社員であり続けるだろう、
という人も、是非
 ★ 自分自身が、フリーだろうと会社員だろうと、そんなことは
   関係なく、人から求められるような存在になる
ためにも、この本を読んでみて下さい。
なお、今日明日中にamazonでこの本を購入すると、いろいろな特典を
プレゼントしてもらえるのだそうです。
詳しくはこちらをご覧下さい。
 → http://www.mizunohiroshi.net/milky/cs.cgi?m=biz_mag&c=2460
 
 
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● ライブセミナーのご案内
■ 2012年 6月30日 「人の心を動かす文章の作り方 メルマガ事例編」
 → http://www.mizunohiroshi.net/milky/cs.cgi?m=biz_mag&c=2461
┌────
● 各種教材
■【1分間自己アピール講座 DVD教材】
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■【高品質セミナー作成講座 DVD教材】
 → http://www.mizunohiroshi.net/milky/cs.cgi?m=biz_mag&c=2464
 
 
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  ● 編集後記
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ああ、やってしまいましたねぇ……
329 名前:名無しって呼んでいいか?
  2011/05/11(水) 21:13:31.78 ID:???
 ありがとう!上司に
  『◎◎の進捗状況教えてくたばれ』
 とメールしたよ!
 予測変換てめぇのことは絶対に許さない絶対にだ
 

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