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1回3分でレベルアップ! 相手の心を掴むトーク術
◆────────────────────── #0097 2008/04/08 ─◆
こんにちは、水野です。
今日は、皆さんだれもがご存じ、世界的に有名なゲームの開発に
まつわるお話であります。
仕事上でいろいろな判断を下す人、または判断を下される人は、
是非読んでくださいね。
では、早速参りましょう!
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● 全部赤にしろ!
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日本で生まれた世界的に有名なゲームであり、2005年には
「最も成功した業務用ゲーム機」として『ギネス・ワールド・レコーズ』
に認定された、パックマン。
ゲームを知らない人でも、名前だけでも見聞きしたことがあるのでは
ないでしょうか。
黄色い円形をした主人公がカラフルなお化けたちを避けつつ、
道に落ちているドットを食べまくる、というシンプルなゲーム。
私もずいぶんこのゲームに入れ込み、そして、ずいぶんと
100円玉を食べられてしまいました。
ま、おかげで、結構長い時間遊べるようにはなりましたけどね。
さて、このゲームがデビューしたのは、1980年のこと。
当時、ゲームセンターと言えば、男たちのたまり場であって、
女性の姿はほとんどありませんでした。
開発者である株式会社ナムコの岩谷さんは、そんなゲームセンターに
女性を呼び込んでやろうという想いで、女性をターゲットにした
ゲームとして、このパックマンを開発したそうです。
その狙いがあたって、男ばかりのゲームセンターにも女性が
入ってくるようになり、それだけでなく、その愛らしい
キャラクターが海外でも大評判となり、テレビアニメにまで
なってしまうほどの人気になったのでした。
ところでこのゲーム、開発段階で、ちょっと危機的状況に
陥ったそうで。
先ほども書いたとおり、女性受けするゲームにしようということで、
色にもこだわろうと言うこととなりまして。
そのために、当時はあまり色数が使われていなかったのですが、
このゲームについては、敵キャラクターをカラフルにしようと、
4色のお化けキャラを作ったんですね。、
そんななか、社長レビューというものがあったそうで、
そこで社長がプレイして一言。
「色がごちゃごちゃしてわからない。敵は赤一色に統一しろ!」
との社長命令が下ったそうです。
岩谷さんはひっくり返りそうになって驚きました。
さて、社長VS開発者、この勝負の行方はどうなるのでしょうか?
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● 自分の判断は正しいのか?
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何かに対して「判断する」ということ、必要に迫られること、
ある人たちも多いと思います。
しかし、その判断が、どれだけ正しく、そしてどれだけ確信がないか、
わからない状態で判断を下していることも多いかもしれません。
そんなときに心のよすがになることは、過去の経験値ということが
多いでしょうね。
今回のように、当時のナムコの社長が「全部赤にしろ!」と
命令したのは、当時のゲームが、敵と味方を明確に色分け
することが当たり前の時代だったと言うこと、そして、敵と
いえば【赤】という定説があり、それに習って敵を統一しろ、
ということが、赤色指名の理由だったようです。
つまり、社長の判断は
■ 過去の成功体験の経験値から判断した
ということとなります。
しかし、実際に売り出されたパックマンを見てみると、
モンスターは赤で統一されていず、当初の予定通り、
カラフルなままでありました。
ということは、
★ 経営者自身の判断を覆し、開発者の意見を受け入れた
ということになりますよね。
では、なぜこの判断が覆えったかというと、開発者の岩本さんが
★ 開発者全員にアンケートを採って、
カラフルが良いという事実を社長に突きつけた
からだそうです。
経営者に異論を突きつける岩本さんもすごいですが、そうやって、
異論を突きつけられて判断を変えた社長もすごいと思います。
往々にして、判断する場合、自分の考えを押しつけたり、自分の
価値観の中で判断しがちになってしまいがちになりますが、誰のために、
何を判断しなければいけないのかをしっかり認識しておくことが、
まずは必要なのかもしれませんね。
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今日のトーク術・まとめ
自分のために判断するのではなく、誰のために判断するのかを考えよう!
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結果的に、パックマンはカラフルなモンスターの設定のまま、
女性客をゲームセンターに呼び込無ことに成功し、世界的にも
有名な、国産初のワールドワイドのキャラクターとなりました。
もし、社長が自分の判断をエゴイスティックに押しつけようとしたら、
今回の栄光はなかったかもしれません。
逆に、岩本さんが、自分だけの判断で、誰にも相談せずに社長に
異を唱えたとしても、世界のパックマンにはならなかったかも
しれません。
あなたの下す判断が、今後の発展を決めていくこともままあります。
その判断は、実際にどこにウエイトを置いて行うのか、そして、
その判断がどういった結果を呼び込むのかを、是非しっかり考えながら、
★ あなたが思いを寄せる人たちに対して悔いのない判断
を下してしてくださいね。
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● 編集後記
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1980年代に生まれたテレビゲーム文化を振り返っているんですが、
まさにテレビゲーム黎明期の時代の話として、非常に面白いですね。
ちなみに、私は1977年からコンピュータをいじり始めていますんで、
こういったコンピュータ近代史みたいな話を聞くと、ついつい盛り上がって
しまいますね。
特に、日本のコンテンツが世界的に有名になっている、なんて話を
聞くと、うれしくなります。
1980年代の日本のゲーム事情って、国際的に受け入れられて
いたんだなあ……♪
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1回3分でレベルアップ! 相手の心を掴むトーク術
発行者 → 水野 浩志
e-mail → mail-mag@mstn.jp
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