こんばんは！ 水野です。
月曜日のメルマガでは、上司や講師・コンサルなど、人を変化
させる立場に向けて、どのような心構えで変えるべき相手と
接するか、という事についてお話ししました。
【人を変化させる立場にいるのに、うまく変化を起こせない人へ】
内容を簡単に要約しておきましょう。
人はきっかけなどではなく、与えられた環境によって
生まれた感情の蓄積と、その決壊によって変わる。
だから、人を変化させるためには、その人が変わるような
環境を当て続ければ良い。
その時に気をつけるべきことは、相手の現状を否定する
マインドではなく、応援・支援のメンタリティで関わり
続けることだ。
そうやって、環境の中で水から変わる意志を決断するまで、
精一杯、応援・支援しながら見守っていこう。
……と、こんな内容でありました。
すると、読者の方から、
「確かにおっしゃることはその通りだと思うが、
短期間で変化を求められている状態では、
この方法が一番の近道なのでしょうか？」
というメッセージを頂きました。
実に興味深い質問ですので、今回は、このことについて
考えてみたいと思います。
確かに、前回のメルマガを読むと、気長に取り組めるなら
いいけれど、早急に変わらないと行けない状況では、
そんなのんきなことは言ってられないよ！ と思われる
方もいらっしゃるでしょう。
でも、この考え方というのは、短期間で変わらなければ
いけない場合でも、全く問題なく使える考え方んですよ。
前回のメルマガでも言ったとおり、変える人に対して、
まず環境を与えるわけですよね。
で、この方がおっしゃる
「短期間で変化を求められている状態」
というのは、まさに
★ 「短期間で変わらなければいけない」という環境そのもの
な訳ですよね。
だから、昨日のメルマガでお話しした
「環境を与えて、感情を変化させ、変化を決断させる」
方法が、そのままのやり方で、適用できるのです！
……などというと、
「だったら、うちの部下だって、短期間で変わらなければ
行けない環境に置かれているはずなのに、どうして
あいつらは、変わってくれないんだ？」
という方も出てくることでしょう。
もし、そういう方がいらっしゃるとしたら、考えられる
理由は、ふたつです。
ひとつは、根本的にその人は変わるつもりがない、という理由。
この場合は、はっきり言ってどうしようもないのですから、
組織から離れて頂くなり、その人は変わらないという前提で、
仕事を組み立てるしかないでしょう。
でも、こういうケースは、私が見る限り非常にまれであり、
たいていの場合は、もうひとつの理由によって、変化が
起きないのです。
そのもうひとつの理由は、
■ その人に与える環境に不備がある
ということ。
人が成長する環境を与える場合、心掛けておくことは、
★ 自分が置かれた環境を、きちんと理解出来る様にしておく
という事です。
今回の件で言っても、「短期間で変わらなければいけない」
というのを、そのまま伝えたとしても、単なる抽象的な
リクエストとしか受け止めてもらえず、環境と認識しては
くれません。
ですから、もし短期間で変わらなければいけないのならば、
具体的な条件を提示します。
例えば、
・出すべき成果はなにか？
・その成果を出す期日はいつか
・その成果を出さなければいけない理由は？
・その成果を出さないとどうなってしまうのか？
・なぜこれらの条件が自分に課されたのか
という事ぐらいは、明確にしておく必要があるでしょう。
これを、変化を促す当人に対して、納得まではいかなくとも、
合理的な理由として理解出来るように伝えなければいけません。
そのためには、当然のことですが、
★ 条件を伝える人自身が、その条件をきちんと理解・納得している
必要があります。
以前の私もそうですが、人を変化させることが出来ない人は、
環境作りのキモとなる条件の与え方が雑なんですよね。
「上がそう言うから」
「世の中そうなっているから」
「いいから黙っていうことを聞け」
といった感じで、単なる伝言や押しつけがましい命令のような
形でしか伝えられていないケースがほとんどなんです。
それでは、相手だって理解も納得も出来るはずありませんから、
自らを変えようとする気持ちも持てなくなるでしょう。
ですから、相手に分かりやすく、条件を具体的に落とし込み、
なおかつ、なぜその条件が課されたかという理由も、きちんと
理解出来るように説明をする。
育成者であるあなたが、そこまでをやり切ることで、初めて
その条件は、相手に影響を与える「環境」となるのです。
そして、この環境の中で、条件をクリアしていけるように、
あなたは、精一杯支援・応援をしていく。
そうすれば、求める成果を出せるかどうかはともかくとして、
かなりの確率でその環境下にいた人は変化するんですよね。
実際、私自身も、企業研修などで、こういった件に留意しながら
カリキュラムを組み立てていくようになってから、受講者が
変化する確率が、大きく変わってきました。
ですから、この方法は、きっと試す価値はあると思いますよ。
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● 編集後記
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ものの言い方って、とっても大切だと、これを見て思いしらされた。
381 ：卵の名無しさん 2014/02/10(月) 08:47:19.22 ID:GAKPBLyX0
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「畜生ビスケット」って言ってた話は一生忘れない
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