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やる気がない人は本当はいない

おはようございます! 水野です。
先日、フジテレビの「全力教室」という番組を見ました。


この番組は、特定の分野の有名人を講師に迎え、
芸能人を生徒にして、ガチンコで全力授業を行う、
という番組だそうです。
今回私が見たときの講師は、宮本哲也さん。
この方は、「宮本算数教室」という塾を運営していて、
この塾は、無試験先着順で入塾させるのですが、入塾した
生徒たちの80%以上が、難関中学に合格するのだとか。
では、塾のスタイルは詰め込み教育なのかというと
さにあらず。
「指導なき指導」を掲げ、宿題も出さず、質問も
一切受け入れず、クラスで一番出来る子が飽きない
ペースで授業を進めるのだとか。
そんなやり方で難関中学に合格する人間が8割以上
出てくるというのも、何とも信じがたい話であります。
ということで、今回の講義では、そのあたりの秘密について
語って頂く、という内容でありました。
そこで語られていた内容は、なるほどその通りだと思える
ことばかりでありましたが、このあたりをメルマガで書き
はじめてしまうと、膨大な文章量になってしまうので、
もし興味がある方は、「宮本哲也」出検索して下さい。
インタビューや講演の情報などが見つかりますので、
それをお読み頂ければ、宮本さんの指導の考え方が
垣間見えることと思います。
今回私が取り上げたいのは、この講義内で出て来た
「全ての子供にはやる気がある?!」というくだりです。
宮本さんは
「全ての子供にはやる気がある」
と言い切ります。
しかし、ほとんどの生徒たちは、
「子供たちにはやる気がない」
といい、反論します。
特に、子を持つ親の立場にいる生徒たちは、かなり強い
抵抗を示して
「うちの子は全然勉強しない」
と言い、どうしたらやる気のない子供に勉強をさせたら
良いのか、と食い下がるのですが、先生は終始、
「全ての子供にはやる気がある。
 しかし、そのやる気のスイッチは、外からは押せない」
と言い続けるんですよね。
そうは言っても、具体的な解決策がないと話が
進みませんので、番組では、宮本さんが考案した
算数パズルを紹介し、
「勉強は面白いと思わせることが、やる気にスイッチを入れる方法」
というオチをつけていました。
しかしながら、講義終了時の生徒たち、特に子を持つ親の方たちは、
もうひとつ、釈然としない顔をされている方が多かったようです。
生徒の1人、大上いずみさんは、
「ものすごく心に響いたのだけれど、実際に今日学んだことを
 実践する勇気がない」
と語っていて、他の親たちも、そうだなあ、という顔をされて
いたところを見ても、宮本さんの話に、心から納得が出来た
訳では無いことが見て取れました。
しかし、なぜ宮本先生の話は、心には響くのに、もうひとつ
スッキリした気持ちになれないのでしょうか?
それは、宮本さんが見ているところと、生徒たちが見ている
ところとが全く違うからこそ起きる、気持ちのギャップなん
ですよね。
生徒たちは、子供たちの何を見ているかというと、
 ■ 勉強をしない、という現在の一時的な現象
に意識を向けています。
これだけを見ていると、どうしても、
「子供たちはやる気がない」
という思いに心が支配されてしまうことでしょう。
では、宮本先生は何を見ているのか。それは、
 ★ 子供たちが本能的に持っているやる気という本質
なんですよね。
で、宮本先生は、どんな子供でも本質的にはやる気というものを
持っていると確信しているので、目の前で起きている一時的な
現象に振り回されずに教育を行うことが出来るのです。
しかし、子供たちはやる気がない、と主張する生徒たちは、
目の前の一時的な現象を持って、子供たちの本質的なところを
否定してしまい、否定を前提に教育を行おうとします。
しかし、本質を否定されてしまった子供は、その人の言う事を
聞いて、やる気を出せるかというと、まあ無理でしょうね。
なぜなら、「当人にやる気がない」と否定的な決めつけを
した上で、その当人を、自分の思い通りにコントロール
しようとする訳ですから。
子供たちだって、いや、子供たちだからこそ、そういった
大人の姿勢に敏感に反応します。
そして、そういった大人の姿勢は、子供たちのやる気を
失わせるには、十分すぎる効果があるんですよね。
つまり、同じ事をやるにしても、
 「その人の中にやる気があると信じ、それを引き出そうとするか」
それとも、
「やる気がないと信じ、それではダメだと相手を変えようとするか」
で、同じ手法を駆使したとしても、結果が変わってくるわけです。
賢明なあなたのことですから、どちらが子供たちをやる気に
させるのかは、すぐにお分かりのことと思います。
そして、これは別に、子供だけの話ではなく、大人にも同じ事が
言える、という事もお分かり頂けるでしょう。
やる気を見せない大人は、子供以上にたくさんいますが、
では、彼らは本当にやる気がないのか、といえば、決して
そんなことはなく、ただ単に、うちに眠るやる気が隠れて
表に出て来てないだけなんですよね。
それを引き出そうとしながら接していくのか、それとも、
やる気などないと決めつけた上で、その人を否定しながら
強引に変えようとしていくのか。
これだって、答えは子供の場合と同じでしょう。
であるならば、もしあなたが人を育てる立場であるならば、
 ★ 全ての人にはやる気がある
と信じるところからまずスタートして、相手を変えようと
するのではなく、生まれながらにして持っているやる気を、
いかに引き出すか、と考えながら、教育をしていくことに
取り組んでみて下さい。
もし本気でやる気があると信じる事が出来て、そして、
本気でそのやる気を引き出そうと決断出来ていたら、
きっと望ましい結果が出てくることでしょう。
……なんてことを言うと、
「結局は精神論だけか……」
と思われる方もいるでしょうが、こと人を育てる、という
話になってしまうと、気持ちのあり方が間違った方を
向いてしまうと、何をやっても上手くいかないんですよね。
だから、成果を出している教育者というのは、人と向かい合う
ときの心の定め方を、とやかく言うんでしょうね。
私自身も、受講生を信じる、というマインドセットをしてから、
やっぱり結果が大きく変わりましたから。
だから、結果が変わった人たちの言葉を信じて、どうか、
「みんなすでにやる気をもっていて、後は引き出すだけだ」
と信じて、やる気を引き出す試行錯誤に取り組んでみて下さいね。
 
 
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  ● 編集後記
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みんなが、これくらい堂々と生きたら、逆にみんな
幸せになるんじゃないかと思う。
775 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage]  投稿日:2014/03/03(月) 23:29:32.99 ID:3jrbhIJB
 私「『我が家の常識、世間の非常識』って奴だね」
 母「『我が家の常識、世間が非常識』じゃなかったっけ?」
 我が家は世界の中心になりました
 

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