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自発的にハイクオリティな仕事をスタッフにさせた監督の一言

こんばんは! 水野です。
もし、youtubeの動画が見られる人は、まず次の動画を
ご覧下さい。


http://www.youtube.com/watch?v=NQkgmHEA5_E
今は職場などで見られない、という方のために、簡単な説明を。
岩肌の山道を走るスバル・フォレスタ。
そこに、突如女と男の巨人が襲いかかってきます。
アクセル全開でその追っ手を振り切るフォレスタ。
しかし、その先に、2人の数倍はあろうかという
大きさの巨人が立ちふさがります。
果たして、フォレスタは巨人の攻撃を回避して
逃げ切ることが出来るのか?!
……という、スバルのCMであります。
このCMは、実は2015年に公開される映画、
「進撃の巨人」とのコラボCMであり、今年の
1月24日に放送された「金曜ロードショー」で
たった1回だけ流れたのだそうです。
「進撃の巨人」とは、2009年から別冊少年マガジンで
連載が開始されたマンガで、人間を襲う巨人と、その巨人と
戦う人類のお話であります。
巨人が人を襲うというインパクトはもちろん、極限状態の
中で戦い続ける人間たちの描写が非常に鮮烈なドラマ。
単行本が発売された頃から世間からの注目を集め、
『このマンガがすごい! 2011』オトコ編第1位をはじめ、
色々な漫画大賞を受賞している作品です。
2013年にはアニメ化もされ、このアニメの完成度も
非常に高く、人気はさらに過熱化しました。
そしてついに、「平成版ガメラ」で、特撮監督を務めた
樋口真嗣監督による実写映画化が決まりました。
今回ご紹介したCMは、映画制作スタッフが集結して
作り上げた、ある意味30秒の映画プロモーション動画
であると言えるでしょう。
その作品の内容から「実写化は無理では?」と言われて
いましたが、今回の動画を見る限り、かなり期待できる
作品へと仕上がりそうで、個人的にもワクワクしています。
さて、この映像、先もお話したとおり、非常に高度な撮影
技術が必要となります。
特に、最後に出て来た巨人の動きは、フルCGなどではなく、
大きな人形を数人がかりで動かしていく、という、非常に
アナログな制作スタイルを取っています。
オールCGでも作れるのかもしれませんが、やはり
作り物とはいえ、実際にものを作って、それを撮影する
ほうが、臨場感もあるんでしょうね。
しかし、この撮影をするに当たっては、先ほど言ったとおり、
大人数が、この巨人を捜査します。
腕や体の動きはもちろん、指先の動きや、首の動き、
顔の表情筋や目の動きまで、総勢7名のタッフが
一挙手一投足の全てをコントロールするわけです。
それらの動きを全てチェックをして、問題が無いかどうかを
樋口監督1人で確認することなど出来ません。
そこで、樋口監督は、スタッフに対してこう言いました。
「色々見るところが多くて、確認が追いつかないので、
 ミスしたら自己申告でお願いします」
私は、
「ああ、樋口監督は、現場の人を信頼しているんだなぁ」
と、ありきたりな感想を抱きながら聞いていたんですが、
次の言葉を聞いたとき、ビックリしたんですよね。
この言葉に続けて、樋口監督はこう言ったのです。
「達成感がなかったら『すいません!』って言って」
あなたはこの言葉を聞いて、どう思ったでしょうか?
私は2つのことについて衝撃を受けました。
まずひとつ目は、
 ★ ミスの定義が、「達成感がないこと」と置いた
ということでした。
普通は、打合せ通りに行えずに失敗してしまったことが
「ミス」の定義になると思うのです。
しかし、樋口監督は、そのレベルの上の定義をしている
訳ですよね。
さすが、日本を代表するプロフェッショナルの仕事とは、
かくあるものかと、唸らされたのであります。
しかし、私がそれ以上に感銘を受けたのは、もうひとつの
気付きでありました。
それは、
 ★ 達成感を感じられるほど、仕事の完成型を皆と共有している
という事でした。
映像作品というものは、画面に映る全てのものを、作り手が
しっかりとイメージをしておくことが必要不可欠です。
しかも、映画というものは、個人芸術とは違い、大勢のスタッフ
と共に、1つの作品を作り上げるわけです。
もし、監督の完成イメージが、きちんとスタッフに伝わらないと、
作品の制作プロセスにも支障をきたす上に、もちろん作品そのものも
監督の思い通りのものになど仕上がりません。
一般的には、撮影した映像を見て、監督が細かな指摘をしながら、
理想的な映像に近づけていくと思うでしょう。
しかし、樋口監督は、この確認のプロセスを1人でやるのは
無理だと考え、それよりも、一人ひとりのプロフェッショナル
マインドを信じ、
 ★ スタッフ全員の達成感によって、最高の仕事を創り出す
ことにしている、という事なんですよね。
そこに至るまでには、おそらく、スタッフ達と完成イメージを
徹底的に話し合ったことでしょう。
そうやって、
 ★ スタッフ全員が、最高のゴールを共有して仕事に取り組む
からこそ、
「皆の達成感があれば成功、1人でも達成感がなければ失敗」
という判断が出来、そしてその達成感の有無の判断を、
スタッフに任せることが出来たのでしょう。
彼らの仕事をみたうえで、自分の仕事を振り返ってみると
反省するところが多々出て来る、という方も多いのでは
ないでしょうか。
1.売上や利益、獲得件数など、結果の数字ばかりしか共有せず、
  数字以外の理想的なゴールイメージを、リーダー自身が
  描けているだろうか。
2.そのゴールイメージを、メンバー達と、きちんと共有出来て
  いるのだろうか?
3.その上で、どのように仕事に取り組めば良いのか、という事を
  きちんと指導できているのだろうか?
これらの3つがきちんと出来ていれば、メンバー達に対して、
「達成感を感じる仕事をしてくれ。
 達成感を感じなかったら自己申告してくれ」
とさえ言えば、メンバー達は最高の仕事をしてくれること
でしょうね。
まあ、実際は、なかなか出来ていない組織も多いでしょう。
しかし、樋口監督のチームのように、やっているところは
きちんとこういったことをやっているんですよね。
ですから、もしあなたが、リーダーという立場に
いるのであれば、樋口監督の仕事のように、
 ★ メンバーが達成感を感じられる仕事のゴールイメージ
を、是非メンバー達と共有して下さい。
きっと、仕事のクオリティも上がるし、メンバー達も納得して
働くことが出来、充実感も高まってくることでしょう。
 
 
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  ● 編集後記
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「イエスマン」のイメージを大きく覆す定義だ!
512 名前:卵の名無しさん
 投稿日:2014/03/05(水) 13:59:48.58 ID:K3YGCoph0
 「イエスマン」を日本語に訳しますと、「合点承知之助」です。

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