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多くの人が勘違いしている、自立という言葉の意味

今日は、ひとつのたとえ話から、自立とはいったい
どういうことなのか、ということを紐解いてみましょう。
もし、人間の各パーツに自我が生まれて、各パーツが自立意識を
持ったとしたらどうなるでしょうか。

例えばあなたが親指だとする。5本の指の中でも、
一番重要度が高い、優秀な能力の持ち主になりますよね。

そんな親指のあなたが、自立したいと思ったら、どうしますか?

「自立とは、他者に依存せず、自らの足で立ち上がるものなのだ!
自分は、他の指よりも優秀であり重要な仕事をこなし、成果も
上げてきたのだから、自立してもやっていけるはずだ!」

と考えて、手から親指を切り離し、独り立ちしていきますか?

もしそうして、一本の親指だけになって、それが自立だというのならば、
あなたはそれで今後の人生を望み通りにやっていけると思うでしょうか?

親指だけでは、何もつまめず、何も掴めず、何も握れません。

あれだけ優秀で、無くてはならぬ存在であった親指も、
他の指がなければ、その優秀さのほとんどが失われて
しまうのです。

しかも、人間という大いなるつながりから切り離されて
しまったため、血液も送られてこず、栄養も受け取る
ことが出来ませんから、すぐに壊死してしまいます。

自立とは、何者にも頼らず、独り立ちをすることだ、
と思い込んでいた親指は、あっけなく一巻の終わりを
迎えてしまうわけであります。

……なんてことは、これだけ私が長々と話さなくても、
これを読んでいる皆さんならば、すぐに解りますよね。

しかし、これが1人の人間として、自立しなければ、
と思った瞬間に、

「自立とは、他者に依存せず、だれの力も借りずに、
自分自身の足で立つことだ!」

と思って、この親指のような言動をしてしまう人が多いのは
なぜなのでしょうか。

本当に自立とは、だれにも頼らずに独り立ちすることなのでしょうか?
もしそうだと言い、そして、自分はそうなっている、という
人がいたとしたら、その人は自立をしているのではなく、
傲慢な生き方をしているだけなのかもしれません。
私が思うに、

★ 自立とは、自らが立つ「足場」があってこそ、成立するもの

である、と。
その足場とは何かというと、自分の今いる環境だったり、
自分と関わってもらえる人々だったり、自分を産んでくれた
親祖先だったり……

そういった、たくさんの人や環境に依って自分が存在しており、
たくさんの人や環境のおかげで、今の自分を立たせることが
出来るわけです。

そう考えると、自立というのは、まずは、

★ 自分がどれだけたくさんのものに依存をして生きているのか

を、きちんと自覚した上で、

★ その依存しているものたちに感謝をし

つつ、

★ その与えられた足場に立って、自分を精一杯活かして生きる

こと、と考えたほうがいいとおもうんですよね。
そう考えてみると、本当にきちんと自立している人って、
数少ないんじゃないかなあ、と思うんですよね。
もちろん、私も、まだまだ自立が出来ていません。
反省反省……

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