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● なんて自分はだめな人間なんだろう……
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先日、メンタルヘルス系の仕事に携わっていらっしゃる方と
お話する機会がありました。
その方のお話によると、最近若いサラリーマンがカウンセリングを
受けるケースが増えてきているそうです。
特に目につくのが、いい学校を出て就職した人だそうで。
今まで勉強も出来、それなりのところに就職できたにもかかわらず、
社会に出たとたん、自分があまりにも役に立たないことが解ってしまい、
落ち込んでしまうのだとか。
まあ、自分の実力を過信して、我が身を振り返らない様な人に比べれば、
ナンボかましなような気がしますが、あまりに落ち込みすぎてカウンセ
リングを受けるようになってしまうのも、少々行き過ぎかもしれません。
それに、私自身研修などで企業の中堅・管理職層の方にお会いすると、
ほとんどの方が、部下の方たちをほめていない、ということ聞いて
いますので、打たれ弱い人などは、結構傷ついてしまうのでしょうね。
私自身、セミナー・研修業を始めて、まだ5年ほどしか経って
いない、いわば駆け出しのような状態であります。
ですから、ともすると自信が持てなくなったり、揺らいだりしてしまう
ことも、正直に言えば、1,2年前まではありました。
でも、最近は、比較的心穏やかに、ささやかな自信を持って
取り組めるようになってきています。
ということで、今日は普段私自身が実践している、
自分に対しての自信の持ち方について、お話ししてみますね。
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● 知るべきことと持ち続けるべきもの
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そもそも、自信とは何でしょうか。
文字で見ると、「自分を信じる」と書きますよね。
ということは、自信があるということは、自分を信じていることで、
自信がないということは、自分を信じることが出来なくなっていると
いうことになります。
なぜ自分を信じることが出来なくなってしまうのか。
自分の何を信じることが出来なくなってしまうのか。
自信を失った人の言葉を聞くと、初めのうちは
「なんて自分はだめな人間なんだろう」
という言葉なのですが、そのうちに
「どうせ自分はだめな人間なんだ」
という言葉に変わってきてしまうことに気づきます。
これがなぜなのか、私なりに考えてみました。
実は、自信に関わる要素が3つあって、そのうちのふたつは
■ 現時点での実力
と、
■ 将来の可能性
なんですね。
社会に出る前の、まだ自分の本当の実力を知らない若者が、
いきなり社会に出ると、手厳しい洗礼を受けてしまいます。
そうすると【現時点での実力】が低いことを知り
「なんて自分はだめな人間なんだろう」
と思ってしまうのですが、これを繰り返していくうちに
【将来の可能性】も捨ててしまうようになってしまい、
「どうせ俺はだめな人間なんだ」
という言葉を言い出してしまうんですね。
これは、実に恐ろしい話であります。
将来の自分の可能性を否定してしまったら、もうその人の
成長はとまってしまいます。
成長が止まってしまうと、企業の中ではたいていの場合
お荷物社員、給料泥棒、といわれるような人になってしまいます。
誰しもこうはなりたくないと思っていても、自信を失って
しまうと、こういう悲惨な状況に陥ってしまいかねないんですね。
では、【現時点での実力】は無視して、【将来のの可能性】だけを
信じていけば、自信を持ち続けることが出来るのでしょうか。
たしかに、そういう考えで自信を持ち続けている人もたまに
見かけますが、傍から見ていると、結構イタいですよね。
それにまともな神経を持っている人なら、至らない実力に目をつぶって
まだ実現出来たこともない可能性だけを見つめて自信を持ち続けることは
難しいでしょう。
やはり、本当の自信というものは、自分が実際にどういった能力や
結果が出せるかということで、生まれてくるものでしょうから。
では、まだ実力が低い人たちは、自信を失わないためにどうしたら
いいのでしょうか。
ここで重要なものが、自信に関わる3番目の要素であります。
それは、
★ 自分自身の成長
なんですね。
もし、あなたの今現在の実力が20点だったとしても、1ヵ月後に
21点になったとしたら、この上がった1点は、まぎれもなく
★自分自身が成長した確かな結果
なんですよね。そして、これは何人たりとも否定できない
事実なんです。
このような、ごくごくわずかでもいいから、日々着実に成長していき、
この成長したという事実に注目していくんです。
こうやって、日々の成長を自分自身で確認していくと、
将来自分は100点を取れるかもしれない、と思え、
★ 将来の可能性を実現できる自信
が生まれてきます。
そうやって、日々成長していくことで、いつしか
★ 人からも認められるような実力
が身についてきます。そうなると
★ 日々成長している自信
★ 客観的にも実力が認められた自信
★ いつかは理想にたどり着ける可能性の自信
が得られるようになり、こうなると自他共に認められるような
★ 本当の自信が身につく
ということになります。
どうか、現時点での実力が低いからといって、自分に対して
すべての自信をなくしてしまい、自分自身の将来を捨ててしまわないで
くださいね。
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今日のトーク術・まとめ
現時点の自分に振り回されずに、しっかりした自信を身につけよう
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ささやかながらも本当の自信を持つためには、先ほども話したとおり、
日々の成長をきちんと実感する必要があります。
そのためには、まず、今現時点の実力を、しっかりと受け入れないと
いけないんですが、実は、これがなかなか怖くて出来ないんですよね。
本当の自分の実力が予想以上に低かったりすると、
自己否定されたような気がしてしまいますしね。
でも、私自身の体験でお話しすると、それを一回経験しておくと、
本当にあとからは楽に評価を受けることが出来るようになりますよ。
私の仕事は、毎回数十人の方たちから評価されますが、
これらは本当に自分自身の財産になっています。
たまには、結構な辛口評価もいただいたりしますが、
それがまた、本当にありがたいものだなあ、と思えるんですよね。
正直言うと、この仕事を始めたときは、結構厳しい評価を
もらうと、言い訳や、その評価を否定したくなったりもしました。
でも、それをやってしまうと成長できない、と思うと、
そちらのほうが怖いんで、やっぱり殊勝に受け止めようと
するんですね。
そうやって、外部からの評価をきちんと受け止められるようになってから、
自分自身の成長のスピードが、かなり加速したように実感します。
★ 常に現時点の実力を正確に理解すること。
手ごたえのある成長を実感するためには、必要なことですので、
是非実践してくださいね。
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● 編集後記
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すいません、本編で書きたかったんですけど、内容的に
こぼれてしまった話を、こちらでお話させてください。
自分自身、今もまだまだ発展途上の人間だと思っています。
対外的な評価としては、リピートしてくださるお客様が
それなりにいらっしゃるので、まあ合格点はいただいているのでしょう。
しかし、自分自身は、目標をかなり高く置いているんで、それを
踏まえての現時点での自己評価は、かなり厳しい点数がついています。
今の実力は、目標と比べたら、100点満点で40点くらいかな。
で、そんなお話をすると、たまに、
「そんなに自分の評価を厳しくして、しんどくないですか?」
と聞かれるのですが、全然そんなことないんですよね。
なぜなら、常に見ているのは自分の成長の部分ですので、
今が40点だったとしても、今度が42点になれば、その2点に
喜べるわけです。
さらには、
「自分には、あと58点もの成長の余地があるんだ」
と思うと、なんかウキウキしてくるじゃないですか。
だから、これから私が、
「いやあ、私の実力なんかまだまだですよ」
って言ってたら
「もっともっと、私は成長しますよぉ~ えっへん!!」
と自慢していると思って、笑って聞き流してやってくださいね。
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