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部下は上司にどこまで期待できるか?

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  ● 助けてくれるって言ったじゃないか!!
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さかのぼること10年近く前。
私は会計事務所に勤めていて、クライアントのIT推進を支援する
部署を任されていました。
と書くと、なんかかっこいいですが、私のわがまま勝手を通して、
むりやり作ってもらった部署で、実態は部下もいない、私一人だけの
部署でした。
で、自分のわがままで作ったものですから、資金繰りも自己責任。
資金繰りが悪化すれば、自分の給料も受け取れない、ということに
なりました。
将来独立したいと考えていた私は、勉強にもなるだろうと思って、
あえて自分からその提案をし、トップもそれを認めてくれました。
とはいえ、経営経験もない私に、最初から全部資金の責任を
持たせることも大変だろうという温情もあり、トップは
「資金繰りに困るようなら、早めに言いなさい。なんとかするから」
といってくれました。ありがたい話でありました。そのときは。
しかし、その半年後、事件は起きます。
取引先からの入金が予定より半月ずれてしまい、翌月の
業者への支払いの資金が100万円ほど足りなくなることが
わかったのです。
そのことについては、一月以上前にわかっていたので、
その段階で所長に相談に行きました。
「所長、資金繰りについてご相談があるのですが、
 取引先の入金のタイミングが半月ほどずれて
 資金ショートしてしまいそうなので、一時的に
 100万円ほど資金を回していただけませんでしょうか。
 もちろん、半月後には入金がありますので、そのときに
 お返ししますから」
部署を設立するときに、資金繰りについては支援してもらえると
言われていましたし、あくまでも十数日レベルの一時的な
資金ショートです。
だから私は、この依頼を簡単に受け入れてくれると思っていました。
しかし、所長の口から出た一言は
「そんなの、業者に頭下げるなりなんなりして自分で何とかしなさい!」
という予想外の返答。
私はもうびっくりして、あのとき約束したじゃないですかと
食い下がりましたが、頑として聞き入れてくれませんでした。
結局私は、業者に謝り、一部入金だけで支払いを延ばして貰い、
何とか事なきを得ました。
しかし、腹の中では、恨み辛みの感情が渦巻いていました。
畜生、あのとききちんと約束したのに裏切りやがって。
何とか一矢報いてやるぞ!
そんな思いを胸に抱きながら、そのまた半年後。
今度は、資金ショートの期間が1ヶ月半、ショート金額が
前回の倍の200万円という状態に陥りました。
さて、このとき、私はどういった行動をとったのでしょうか?
 
 


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  ● 上司は期待をする存在ではない
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新卒も含め、若手社員の愚痴を聞いていると、たいていは
「上司は何もやってくれない」
といった話が出てきます。
以前サラリーマンであった私自身も、この手の愚痴や不満は
常に持っていました。
だから、言いたいことはよくわかる。
でも、今こうして独立し、外から企業を見てみると、この
 ■ 上司が何かしてくれるという期待
ほど、むなしいものはありません。
なぜなら、
部下とはそもそも
 ■ 会社や上司にとって役に立つ存在であること
が求められているわけで、決して、
 ■ 上司があなたたちにとって役に立つ存在である
ためにいる訳ではないのです。
会社に属する人間たちは、等しく
 ■ 企業への利益貢献
を求められているわけで、それをより効果的に行うために
部下に対して教育や福利厚生などを行っているのだ、
ということを、まずは知っておくべきであります。
であるならば、あなたが持つべき考え方は、上司が何かを
してくれると期待することではなく、
 ★ 上司をうまく活用して、会社に利益貢献する
という意識・考え方を持つ必要があるんですね。
【期待する】という意識でいると、ついつい待ちの姿勢、
受け身の姿勢になってしまいます。
でも、【活用する】という意識を持つと、攻めの姿勢、
能動的な姿勢となります。
そういう意識で行動していけば、あなたが望む結果も
手に入れやすくなります。
会社の利益に貢献しながら、自分の実現したい目標に
向かっていくためにも、是非積極的に上司を活用してくださいね。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
      上司に期待するのではなく、上司を活用しよう!
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2回目の資金ショートをしてしまうことがわかったとき、前回の
悔しさもあり、私はどうしてもトップからお金を引っ張り出したかった。
そこで私は、まず経理担当者をこっそり呼び出して、事務所の当面の
資金繰りを確認しました。
どうやら、数ヶ月くらい200万円をうちの事業部に回す余裕は
あるようです。
次に、銀行等の借入手続きを進めたり、リース契約の書類を取り寄せたり
した上で、外部資金調達を行うにあたってかかる金利コストを全部
洗い出しました。
その上で、トップに相談を持ちかけました。
「今回、200万円ほど資金が足りなくなるので、
 外部から調達しようとしています。
 ただ、金利がこれだけかかる上、一月半後には必要な
 資金は回収できる予定がこのように立っています。
 ですから、出来たら会社の方から資金を一時的に提供して
 くださった方が、会社にとっても無駄なコストがかからないと
 思うのですが……どうしましょうか?」
当然、2つ返事で200万円の資金援助をしてもらえました。
前回は、トップに期待だけして、結果何もしてもらえませんでした。
しかし今回は、トップを活用しようと積極的に動いた結果、
必要なものが手に入ったわけです。
このときは、非常に気持ちが良かったですね!
してやったり! っていう感じで、スカッとしましたよ♪
 
 
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  ● 編集後記
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今週末の企業研修の準備で、ここ2日ほど、12時過ぎまで
仕事しています。
昨日は、テキストの納品締め切りの関係で、午前3時まで
仕事していました。
晩飯も食べずにやってたうえ、結構頭使う仕事をしていたんで、
さすがに腹が減りました。
で、帰りに居酒屋でいっぱいやって、頭休めてから帰ろうと思ったんですね。
幸い、うちの近所は朝までやっている居酒屋チェーンがたくさんあります。
だから、3時過ぎても食べられるだろうと思ってたんですよね。
ところが、いざ行ってみたら、朝までやっているのは週末だけで、
平日は、みんな3時で終了だそうで。
4軒ぐらいのれんをくぐっては、
 「すいませ~ん、終わっちゃったんですよねぇ~」
という言葉を聞き続け、結局コンビニで総菜とビール買って
帰りました。
焼きたての鶏皮串、食べたかったんだけどなぁ~……
 
 
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