仕事上の人間関係や働き方の悩みに、効果があるブログです。時々チクリとしますが、読んで実践すれば、心も楽になり、仕事の成果も変わってきます。

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上司のNGワードとは?

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  ● もっと頑張れ! さらに頑張れ!!
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企業研修での打ち合わせの時に必ず聞く質問として、
受講者にどうなってほしいのか、というものがあります。
すると、上司の方たちは口を揃えて、
「もう少しスキルを身につけてほしい」
「さらに上のレベルを目指してほしい」
なんていうことを言ってくるんですね。
では、今はどういう状態なんですか? と尋ねると、
「まだまだ実力不足で」
「相当レベルが低いです」
なんてことをおっしゃる。
で、最後には
「もっと頑張ってほしいんですよねぇ」
と、ため息混じりにつぶやくわけです。
まあ、あんまりリアルには書けませんから、
かなりおおざっぱには書いておりますが。
しかし、ここには上司が部下に言ってはいけない
NGワードが、わんさかあるんですよね。
いったい、どの言葉がNGワードか、解ります?
 
 


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  ● 上司の考えを部下に伝える方法とは?
─────
コミュニケーションのズレが起きる原因の一つに、
 ■ お互いの基準がわかっていない
ということがあります。
そして、そのズレが是正されないままトラブルに発展してしまう
原因の多くが、
 ■ コミュニケーション時に副詞を多用して話す
からなんですよね。
この副詞というのは、上に書いた話でいうなら
 ・もう少し
 ・さらに
 ・まだまだ
 ・相当
 ・もっと
のような言葉ですね。
気心の知れたもの同士がプライベートで話すのであれば、
こういった言葉を使っても、コミュニケーションのトラブルは
起きにくいでしょう。
しかし、ビジネスの世界でこの言葉を多用すると、問題が起きます。
特に上司と部下のように、年齢や立場が違う人間同士で、この言葉を
多用してコミュニケーションをとると、必ずと言っていいほど、
認識にズレが生じてトラブルの元となります。
なぜならそれは
 ■ お互いが持つその副詞に対しての基準値が違うから
なんですよね。
 ・二人が考える【もう少し】
 ・二人が考える【さらに】
 ・二人が考える【まだまだ】
 ・二人が考える【相当】
 ・二人が考える【もっと】
二人が交わす、同じ言葉。
しかし、その言葉が持つ意味の差には、大きな開きがあります。
だから、きちんとわかり合えないのなんて、当たり前なんですよ。
なのに、多くの上司は
「まったく、いくらいってもわからんやつだな」
なんてこと言い出すわけです。
でもね、部下がわからないのはあなたのせいなんですよ。
部下が悪いんじゃないんですよ。と私は言いたい。
だから、今後部下に指示を出すときには
 ★ 具体的に、かつ数字で指示を出す
ことに意識を払ってみてはいかがでしょう。
そして、それを意識的に実践するために、
 ★ まず、指示を紙に書き出し、副詞表現がないかチェックする
ということを、是非やってみてください。
面倒くさいと思うかもしれませんが、いつまでも部下が使えない
とグチを言ってイライラし続けるよりも、後々を考えれば、
絶対にやる意義があると思いますよ。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
       指示は副詞を使わずに具体的な数字で示そう!
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これ、やってみて頂くと解るのですが、自分自身が指示を出す際に、
具体的にやってもらいたいことが明確になっていないケース、
実は、結構あるんですよね。
自分自身明確に出来ていないことが、部下になんで出来るのか、
改めて気づくこともあるかと思います。
私自身、スタッフに仕事を手伝ってもらうとき、この点に気をつけて
指示を出そうとして思わず考え込んでしまうこと、結構ありました。
今でもついつい油断すると曖昧な副詞を使って指示を出してしまいそうに
なります。
しかし、考えてみれば、自分たちは彼らに
「もっと明確に報告せよ」
なんてこと言ってるくせに、自分じゃそれが出来ていない、なんて
上司として恥ずかしいですよね。
ということで、自戒の意も込めての今日のお話でありました。
お互いに気をつけましょうね。
 
 
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  ● 編集後記
─────
今日は人の上に立つ人向けのお話でした。
でも、上の人間ばかりが歩み寄らなければいけないのかと言えば、
そんなことないですよね。
もうちょっとおまえらもなんとかせいよ、と思う気持ちも
もっともであります。
ということで、今日は上司の方向けのお話でありましたが、
公平を期すため(??)明日は部下の方向けのお話を
したいと思います。
では、また明日!
 
 
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