仕事上の人間関係や働き方の悩みに、効果があるブログです。時々チクリとしますが、読んで実践すれば、心も楽になり、仕事の成果も変わってきます。

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教えてなどもらえない

おはようございます。水野です。
今日は、教えてもらいたいと思っているのに、なかなか
思い通りに教えてもらえない、という人に向けてお話し
してみたいと思います。
では、早速参りましょう!
 
 
━━━━
  ● 机の前で一日中……
─────
新しく社会人になったり、また、全く未経験の職場に入ったりして、
目にするものすべてが自分の知らない世界にいると、どうしても
誰かに教えてもらいたい、という気持ちになりますよね。
特に、若い人はそういう気持ちが強くなる傾向があると思います。
しかしながら実際の現場では、その期待を裏切られてしまうという
人も、少なくないでしょう。
私自身も、転職が結構多かったので、会社を替わるたびに
全く知らない世界に放り込まれてきました。
その際、やっぱり色々教えて欲しいなあ、と思ったのですが、
実際のところ、きちんと教えてくれるような人に出会うことは、
ほとんどありませんでした。
たいていの場合は、誰も教えようともしてくれず、基本的には
ほったらかしの状態でした。
机に座りながら、いったい自分は何をしたらいいのか、全く
解らない状態で、1日を過ごしてしまったこともありました。
ときおり、そんな私を見かねて押してくれようとする人も
いるのですが、仕事の合間を縫っての中途半端な教えなので、
実際のところ、教えてもらってもよくわからないんですよね。
そんな中で、「新人なんだからちゃんと教えてくれよ!」と
心の中で叫びながらやっていくうちに、何となくいろいろなことを
憶えていった、という感じでしょうか。
当時の私は、自分のことがかわいそうに思っていましたので、
「俺は絶対に新人にちゃんと教える人間になるぞ!」
と決意していたんです。
残念ながら、新人が入る前に転職をする、ということを
繰り返してしまったので、ほとんど先輩として色々教える
機会は、あまりもてませんでしたが。
しかし 今は講師という仕事を通じて、人を教える仕事をして
います。そして、この仕事を始めて、やっと私が新人時代に
なぜ教えてもらえなかったのか、という理由がわかったんです。
 
 


━━━━━
  ● 教えてもらおうなどと思うな
─────
あなたは過去、学校や会社を通じて、たくさんの【教える人】に
出会ってきたことと思います。
その中で「この人は私にきちんとを教えてくれた」と思える
人は、いったい何人いたでしょうか?
おそらく、指折り数えても、片手の指で余るという状態のひとが、
かなりの数いらっしゃるのではないでしょうか。
おそらく、皆さんがお会いしてきた人の中では、教師や講師など
 ■ 人を教えるプロフェッショナル
である人たちが、たくさんいたでしょう。
その数はおそらく数十人にも及ぶはずです。
であるにもかかわらず、きちんと教えてくれた、と思える人が
ほとんどいない、ということは、いったい何を意味している
のでしょうか?
私自身、以前は教えてくれないと文句ばかり言っていた訳ですが、
今こうして講師という立場になってつくづく感じることは、
 ■ 人を教えるというのは大変に難しいこと
ということなんですよね。
なにせ、ざっと上げただけでも、
 ・相手の力量を知り、
 ・その時々の気持ちをくみ、
 ・全体を俯瞰させ、
 ・取り組むことへの意義を理解させ、
 ・やりがいを感じさせ、
 ・その時に必要な行動を絞り込ませ、
 ・実際に行動させ、
 ・その行動をフィードバックした上で、
 ・次の行動にむけてのヒントを必要最小限に与え、
 ・さらなる行動を促すことを、営々とやり続け……
と、これだけのことが必要になるのですよ。
きちんと教える、ということをやろうとすると。
こんなに大変なこと、普通は出来ません。
プロの講師や教師でも、こういったことが出来る人は
正直少ないでしょう。
私だって、どこまで出来るかと言えば、すべて大丈夫だと
胸を張って答えられません。正直なところ。
ということはですね、
 ■ 人を教えられる人は、きわめて少ない
ということなんです。そして、それは何を意味するのかというと、
 ■ まともに教えてもらおうと期待してはいけない
ということなんですよね。
だから、教えてもらうのではなく、教わり上手にならないと
いけないのです。
もしあなたが、教えて欲しいと思いながら、その思いが
叶わない状態にいるとしたら、もう教えてもらおうという
ことはあきらめましょう。
そして、どんな人からでも、有意義な学びになるような
教わり上手を目指すように、気持ちを切り替えて下さいね。
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……………‥‥
           今日のトーク術・まとめ
     教えてもらおうとするのではなく、教わり上手になろう!
‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
では、教わり上手になるにはどうしたらいいのでしょうか。
そのヒントは、先ほど上げた、人を教えるに当たって重要なことリストに
あります。すなわち
 ・自分の力量をきちんと相手に伝え、
 ・その時々の気持ちを前向きにセットし、
 ・全体を俯瞰する意識を持ち、
 ・なぜそれに取り組むかの意義を理解し、
 ・そのことにやりがいを感じる様に解釈し、
 ・その時に必要な行動を絞り込もうとし、
 ・実際に行動して、
 ・その行動を上司に伝えてフィードバックを受けた上で、
 ・次の行動にむけてのヒントを必要最小限に得て、
 ・さらなる行動を起こすということを、営々とやり続け……
ということをやっていく、ということです。
と、こう書くと、こんなこと絶対に出来ない! という人も
出てくることでしょう。
なぜなら、判らない事が多すぎるから。
その仕事に取り組む意義? 全体を俯瞰? やりがい? 必要な行動?
どれもこれも判らない事ばっかりだ!!
と、ぶち切れた人の声が聞こえてくるようです。
おっしゃるとおり。判らないのは当たり前です。
でも、その判らない事を、誰も教えてくれないから
あなたは困っているのでしょう?
だったらどうしたらいいか。それは、
 ★ 判らなかったら勝手に答をでっち上げて人にぶつける
ということをすればいい。
でっち上げた答は、間違っていたってなんの問題もありません。
いや、むしろ、間違っていた方が良いくらいです。
だから、気にせず、まずは自分で勝手に答をでっち上げて下さい。
で、ここからが重要なんですが、その答を元に勝手に走り出す、
ということは絶対にせず、その答が正しいかどうかを、
本来あなたを教えなければいけない人にぶつけるんです。
「こう考えて行動しようとしているのですが、これで良いですか」
と。
そうすると何が起きるか。
正しければ問題ありませんが、違っていたらそれは違うよ、という
答が返ってきますよね。そこで、
「どこが違うんですか?」
と聞けば、間違った答をたたき台にしながら、正しい答を教えて
くれるでしょう。
人は、ただ単に教えて下さい、といわれると教えられなくても、
何かの答を持って、これはあってますか? と聞かれると、
もしそれが間違っていたらそれをただそうとあれこれ教えてくれる
もんなんですよね。
そのプロセスを聞くことで、その人が何を考えているのか、
この仕事はどんな意味があるのか、そういったものが透けて見えて
くるんですよ。
もちろん、人によっては、上手いこと教えてくれない人もいるかも
しれません。
でも、もしそうなら、聞く人を変えてみたり、答を何度も
でっち上げたりして、ぶつけ続けてみてください。
そんなことをしていくうちに、きっとあなたも、自分の
仕事の意義や目的、やり方などが判ってくることと思います。
もし、100回チャレンジして、仕事の意義や目的、やり方などが、
なんにも判らなかったとしたら、それはきっとその会社は辞めた方が
良い会社なのか、それともあなたがよっぽど勘が悪いかのどちらか
でしょう。
でも、そんなことはまず起こりえませんからご安心下さい。
ということで、「答をでっち上げ、それを人にぶつける」という
行為を、ぜひ何回も何回もいろいろな人にやりながら、教わり
上手な人になって下さいね。
 
 
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  ● 編集後記
─────
最近、急に文章を書く時間が増えてきました。
日刊のメルマガに加え、先日お伝えしたBiz.IDの
原稿が週1本。
それに、「企業と人材」という業界専門誌への連載が月1本。
好き勝手に書けるメルマガと違って、人様の土俵で書く原稿は
結構緊張しますし、性格上ネタはかぶっても文章を使い回す
ことが出来ないんで、結構労力かけています。
ということで、なんだかんだで毎日原稿用紙10枚くらいを
書き続ける日々が続いています。
これだけ書かざるを得ない状況が続くと、相当鍛えられますね。
来年あたりには、久しぶりに本を出していきたいと考えていますので
良い修行だな、と思って書いています。
そうそう、今月のセミナーですが、自己分析セミナーはお休みし、
毎日書いているメルマガをどんな発想や思考で書いているのかを、
実際に今まで書いてきたメルマガを事例にして解説するセミナー
というものを企画しています。
告知ページはまだ出来ていませんが、人に「なるほど!」と
気づきを与えたり「そうなんだよねぇ!」と深く同意をして
もらえるように自分の考えを表現するためには、どうすればいいか、
というヒント満載のセミナーになる予定です。
毎日毎日、私がどんなことを考えながらメルマガを書いているのかを
知りたいとお考えの方で、これだけの話で参加してみようかという方は、
申込みフォームだけは出来ましたので、こちらからお申し込み下さい。
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このネタどうやって書いたの? というリクエスト、お待ちしています♪
 
 

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