仕事上の人間関係や働き方の悩みに、効果があるブログです。時々チクリとしますが、読んで実践すれば、心も楽になり、仕事の成果も変わってきます。

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正義の怖さ

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さて今日は、「正義」とか「社会的意義」いう言葉の裏にある、
恐ろしい側面について、考えてみたいと思います。
では、早速参りましょう!
 
 
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  ● 障害児でも普通学校に通わせたい! という親心が……
─────
先日、ネットで、こんな書き込みを見つけました。
ちょっと長く、そして、胸の痛む話ですが、是非読んで下さい。
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普通学級に通学するのが、物理的に困難な障害児の入学を
ゴリ押しする親や人のニュースを見るたびに、以前に見た
ドキュメンタリーを思い出す。
サリドマイド児の親のドキュメンタリーだったのだが。
生まれついて重い障害を負って生まれた息子の為に、親は
「サリドマイド児の親の会」を立ち上げて、休日は全て
会の活動。
「障害者に理解のある社会=息子の為」
との強い信念のもと、息子を連れて積極的にマスコミにも
出たり、講演活動も行った。
さらに、息子を普通学級に進学させた。
息子は重い障害を負いながらも大学に進学。
一時は、マスコミにもてはやされた。
が、大学卒業後、障害を負った息子は何処にも就職
できなかった。
ここで、息子は生まれて初めて本音をぶっちゃける。
「子供の頃から、人前でさらし者にされて辛かった」
「休みの日くらい、家族だけで過ごしたかった。
 家族だけで遊園地や旅行に行きたかったのに」
「普通学級になんて行きたくなかった。手の無い俺が、
 普通学級でどれだけ不自由で辛く、孤独だったか。
 どれだけ、危険で屈辱的(同級生による排泄介護等)な
 思いをしたか!」
と、延々と恨み言を言い出した。
で、親が
「何で言ってくれなかったんだ!」
と反論したら
「言ったが、全て“お前のためだ”で済まされた。
 一度だけ、同じ障害を持つ子供たちがいる養護学校に
 行きたいと言ったら“負けるな”と説教された」
「俺みたいな障害を持った子供が、親に見捨てられたら
 生きていけない。だから、言いなりになっていた」
「お前たちは“俺の為”と言っていたが、結局は自分たちが
 社会から注目されてチヤホヤされたかったダケだろう。
 養護学校に進学した同じ障害を持った連中は、職業訓練を
 受けて就職して自立しているのに、親の見栄で、普通学級に
 進学させられた俺は、就職できなかった」
「俺の障害を受け入れてくれない、見栄っぱりな親のせいで、
 俺の人生はメチャクチャにさせられた!」
結局、息子さんは親に対する恨みつらみの遺書を残して自殺。
最後に親御さんは
「もっと息子の気持ちを考えてやれば良かった」
「健常児と同じようにする事が、息子の為だと思っていたが、
 間違いだった」
と嘆いていたな。
 
 


━━━━━
  ● 正義の怖さ
─────
お子さんに自殺されてしまったこの親御さんの気持ちは、
本当に辛く苦しかったことと思います。
当初は、本当にお子さんのためを思って活動されて
いたんでしょうね。
しかし、徐々にその想いが、「社会的正義」という名の下に
人権的な思想活動と発展していく中で、大切なお子さんの
幸せというものが、置き去りになってしまったんでしょうね。
人間というのは、本当に不思議なもので、こういう
 ■ 誰かの幸せを守るための活動
を始めているうちに、だんだん趣旨が変わってきてしまい、
 ■ 活動そのものを守るための活動
になってしまうことって、結構あるようなんですよね。
そして、そういう活動をしている人たちが頻繁に使うのが
 ■ 「正義」とか「社会的意義がある」
といった言葉なんですよね。
私も、以前はこういった言葉をよく使っていたんですが、
最近は、本当に気をつけて使わないといけないと思っています。
というのも、こういった社会的活動をしている人を
見ていると、ほとんどの人が、自分の考えや活動が
「正義」とか「社会的意義がある」と思った段階で、
 ■ そのことに対して、一切疑うことをやめてしまう
ようなのです。
こういった考え方って、客観的かつ大筋に立って
観ると、誠に持って正しいように見えてしまいますし、
それ故に、
 ■ 無責任な人たちからも大いなる賛同を得てしまう
ことも多いため、本当に自分がやっていることは、
世の中のためになると思い込んでしまうんですよね。
でも、実際は、一番大事にしなければいけない身近な人間が
 ■ その正義・社会的意義の犠牲者となってしまう
ということが起きてしまうわけです。
最近になって、私はつくづく思うのですが、
 ■ 正義や社会的意義というものは、人を幸せにする力はない
んですよね。特に浅はかな考えで、受け入れ体制がない
状況の中でいきなり正義を持ち込んでも、周りを傷つける
だけで、不幸な人を増やすだけ、ということになってしまう
ことも、よくある話であります。
もし、あなたが「正義」や「社会的意義」という言葉を
頻繁に使っている様でしたら、時々、自分の考えを振り返り、
それが誰を幸せにしているのか、今誰かを不幸にしていないかを
確認してみてくださいね。
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……………‥‥
           今日のトーク術・まとめ
   あなたの正義や社会的意義は、誰を幸せにしているのか?
‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
この手の思想に、一番気をつけなければいけないのは、
私たち講師・教師といった、人を育てる立場にいる
人間たちでしょうね。
この立場にいる人間は、自分の価値観を押しつけることが
できてしまうため、ついつい自分の正義をごり押ししてしまう
人が少なくないようです。
私も、以前はそういった考えが強かったのですが、
最近は、価値観の押しつけは、控えるべきであろうと
思うようになりました。
結局、自分自身が定義する価値観を人に押しつけたとしても、
それでその人が幸せになれるかどうかなんて、わかりません
からね。
だから、最近は、
 ★ 目の前の人が幸せになるために、自分ができることはなにか
ということを意識するようにして、仕事に取り組んでいます。
もう少しきちんというならば、最終的には、人が幸せになるためには、
その人自身の努力で勝ち取るべきものであります。
だから、私が他人を幸せになどできないのですが、でも、その
お手伝いをすることくらいはできるかな、という気持ちで
仕事に取り組んでいる、というわけです。
そういう考え方で働いていると、自分の頭の中に
「正義」とか「社会的意義」といったような、仰々しい
単語は出てこなくなったんですよね。
たぶんそれは、声高に正義だ社会的意義だと叫ばなくとも、
自分の足下の小さなことを、自分ができる限りの力で、
一生懸命に取り組むことで、人を幸せにするという社会貢献は
できるのだ、ということを、最近になってようやく実感して
きたからかもしれません。
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  ● 編集後記
─────
本の原稿が、いよいよ大詰めを迎えてきました。
もう頭の中が本のことでいっぱいです。
秋口の出版を目指して、がんばっています。
ということで、ここ1週間くらい事務所にこもりっきりで
あります。
ネットサーフィンもあまりできず、人にも会わないので、
メルマガのネタに苦労しております。
昔集めたネタを引っ張り出して書くというのもできないことは
ないんですが、やっぱり、新鮮なネタの方が、書く気持ちが
高まります。
かといって、今旬のネタは本の内容についてですが、
その話をメルマガに書くのも、ちょっとはばかられますんで。
ですので、良かったら何か質問などを寄せてくださいませ。
そういう引き金があると、メルマガも苦労せずに書けますんで。
普段の日常で感じる疑問や質問や、こんな時にはどんな風に
考えたらいいんだろうか、といったことなど、ぜひ身近な
質問をお寄せください。
よろしくお願いいたします!
さて、昨日の我が家のネコブログ。
あつみ♂、かなり偉そうです。
 → http://ameblo.jp/keisukeatumi/day-20090714.html
 
 
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このメルマガは、出来るだけ新鮮な気持ちをお届けしたく、
基本的に毎日書きためをせずに書いております。
新鮮さが売りであるがゆえ、時には体調が万全でないときに
書くこともありますし、時間に追われ、慌てて書くこともあります。
そのせいか、時々文章がおかしかったり、誤字も多いのが玉に瑕の
メルマガでありますが、毎日、その時の想いをタイムリーにお届け
する、というところを一番大事にしたいと考えておりますので、
そのあたりは、どうかご容赦下さいませ。
     ※※ ご理解のお願いです ※※
最近、教材や商品、セミナーのご紹介の依頼を頂くことが良く
ありますが、基本的には全てお断りしております。
このメルマガで紹介しているのは、面識のある方で、直接
サービスを受けて良かったと思えるものだけをご紹介している
状態であります。
面識のない方からの、依頼を受けてのご紹介は、基本的に
やっておりませんので、その旨ご理解くださいませ。
★☆ 現在、Biz.IDにて週1回連載しています!
 → http://bizmakoto.jp/bizid/mizuno_index.html

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