おはようございます。水野です。
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さて今日は、漫画家たちの言葉をご紹介しましょう。
では、早速参りましょう!
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● 著名マンガ作家、かく語りき
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この間、ネットの投稿を見ていたら、非常に興味深い
書き込みがありました。
マンガやアニメの有名作家が、その世界を目指す人たちに
向けて発した、メッセージのまとめでした。
ちょっと描く作家の言葉を見てみましょう。
鉄腕アトムで有名な、手塚治虫は、こう言いました。
『人間関係が希薄な人は漫画は描けない。
漫画とは読者との会話だからだ』
となりのトトロ、もののけ姫で有名な宮崎駿は
『ロクに人生経験も無いオタクを雇うつもりはない。
火を表現するには火に触れないと駄目だ』
エヴァンゲリオンで有名な庵野秀明は
『アニメ・漫画に依存するのは止めて外に出て欲しい。
あれはただの絵だ』
ガンダムの生みの親である富野由悠季は
『オタクは日常会話が出来ない。
アニメ作るならアニメ見るな』
なかなか、皆さん手厳しいメッセージを送っていますね。
ところが、ドラえもんやパーマンで有名な藤子・F・不二雄は
こういったコメントとは、ちょっと違ったメッセージを
送っているのです。
そのメッセージとは、一体どんなものかといいますと……
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● ドラえもん、誕生の秘密
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藤子・F・不二雄さんは、小さいころから体が弱く、
番長格からずっといじめられていました。
同じひ弱でちびだった、藤子不二雄aさんと出逢い、
漫画家になる夢を抱いたものの、その後藤子不二雄aさんは
高校卒業後に新聞社に入り、藤子・F・不二雄さんは、
一瞬働いたものの、すぐに辞めてしまい、以来漫画家
一本の道を選びました。
つまり、人間関係が作れない、社会人としても不的確という
状況の中で、ろくに人生経験も積まずに漫画家となって
成功したわけです。
先に挙げた漫画家たちの目から見たら、いわゆるダメなヤツ、
になってしまうわけです。
では、そんな藤子・F・不二雄さんは、どんな言葉を
残しているでしょうか。
『よく
「漫画家になりたいなら漫画以外の遊びや恋愛に興じろ」
だとか
「人並の人生経験に乏しい人は物書きには向いていない」
だとか言われますが、私の持っている漫画観は全く逆です。
人はゼロからストーリーを作ろうとする時に
「思い出の冷蔵庫」
を開けてしまう。
自分が人生で経験して、「冷蔵保存」しているものを
漫画として消化しようとするのです。
それを由(よし)とする人もいますが、私はそれを
創造行為の終着駅だと考えています。
家の冷蔵庫を開けてご覧なさい。
ロブスターがありますか?
多種多様なハーブ類がありますか?
近所のスーパーで買ってきた肉、野菜、チーズ、牛乳・・・
どの家の冷蔵庫も然して変わりません。
多くの
『人並に人生を送った漫画家達』
は
「でも、折角あるんだし勿体無い・・・」
とそれらの食材で賄おうします。
思い出を引っ張り出して出来上がった料理は大抵が
ありふれた学校生活を舞台にした料理です。
しかし、退屈で鬱積した人生を送ってきた漫画家は違う。
人生経験自体が希薄で記憶を掘り出してもネタが無い。
思い出の冷蔵庫に何も入ってない。
必然的に他所から食材を仕入れてくる羽目になる。
漫画制作でいうなら「資料収集/取材」ですね。
全てはそこから始まる。
その気になればロブスターどころじゃなく、
世界各国を回って食材を仕入れる事も出来る。
つまり、漫画を体験ではなく緻密な取材に基づいて
描こうとする。
ここから可能性は無限に広がるのです。
私はそういう人が描いた漫画を支持したい。
卒なくこなす「人間優等生」よりも、
殻に閉じこもってる落ちこぼれの漫画を読みたい。』
この言葉の向こう側に、何か見えるものはないでしょうか。
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今日のトーク術・まとめ
人生経験や、人間関係のあるなしで漫画家の成功が決まるわけではない
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人生経験があるかどうか。
人間関係が作れるかどうか。
じつは、面白いマンガを作り上げるためには、
こういった条件があるかないかは、大きな
決定条件ではないんですよね。
それよりも、
「こういう事を伝えたい! 表現したい!」
という、パッションこそが、重要になってくる、という訳です。
そのパッションさえあれば、不足している人生経験や人間関係など、
どうとでも埋めることが出来る、という訳なんですよね。
そしてこれは、仕事や日常生活においても言えることだと思います。
○○があった方が良いかどうか。
○○がなかったら不利になってしまうのか。
こういったことをいつも気にしている人がいますが、
その前に、そういったものがあろうがなかろうが、
★ あなたが何かを成し遂げたいというパッションがあるかどうか
ということが、一番重要なことであり、そのパッションが
本物であれば、事のあるなしや有利不利など、さほど大きな
問題ではなくなるのです。
手塚治虫、宮崎駿、庵野秀明、富野由悠季の各氏が言っている
人物像は、本当に何かを表現したいというパッションがない人間に
対しての、ある意味けん制なんじゃないかな、と私は思います。
本当に大事な本質は、藤子・F・不二雄さんが言っている
パッションにあるような気がして、ならないのであります。
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● 編集後記
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クレヨンしんちゃんの作者が亡くなってしまったそうですね。
私は、このマンガが大好きで、よく読んでいましたから、
とっても残念でなりません。
亡くなった原因は分かりませんが、このままクレヨンしんちゃんが
終わってしまうのかどうか、それとも、別の方にバトンタッチ
して、続いていくのでしょうか。
キャラクターや世界観はきちんと立っているので、他の方が
引き継いで描くことも出来るとは思うんですが、やはりそれは
それで、さみしい気がしますね。
ただただ、ご冥福をお祈りいたします。
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