前回のブログでは、こんなことを書きました。
【自分は既に豊かであることに気付く、ということ】
簡単に要約すると、今既に豊かであると感じられない人は、ふたつ理由があって、そのひとつが、豊かさを決める境界線が狭く、それゆえに、既にある豊かさを実感出来ない、という話をしました。
今回は、ふたつ目の理由について。
自分が既に豊かである、と実感出来ない、その理由とは、
■ 受け取るはずの豊かさを受け取り拒否しているから
というもの。
これ、具体的な事例でお話しますね。
うちの受講生の稲林さん(仮名)のお話であります。
その方は、今の自分は豊かではなく、豊かになるための努力をしていきたい、と言っていました。
そんな彼女に、
「既に豊かであることに気付くと良いね」
なんてことを言っていたんですが、まあ、こういう状態の時には、そんなこと言っても、ハイ解りました、とはなりません。
なので、まあどこか気付く機会があるまで待つかな、と思ってここは特にしつこく諭すことはしませんでした。
そんな彼女が、急遽引越をすることになったんですね。
で、色々と引越の段取りを進めていくうちに、いくつか問題が出て来たとのこと。
予定していた知人から紹介された引越業者と条件が折り合いがあわなかったり、引越前に粗大ゴミの解体・撤収作業をする必要があるけれど、それも人手が足りない、とのこと。
あ、これは、既に豊かである、と言うことを知るチャンスだな、と思って、
「うちの受講生のコミュニティに、助けてのお願いをしてみたら?
多分、あなたにとっては、かなりの抵抗感があるだろうけれど、だからこそ、やってみると良いよ」
とアドバイスしました。
彼女は、自立心が強い頑張り屋さんなので、人に頼ったり甘えたりすることは苦手な人だったんですよね。
そういう人ほど、豊かさの受け取り拒否をしがちなので、あえていやがることをアドバイスしたのです。
案の定、彼女は最初に嫌だな、という抵抗感があったそうです。
しかし、状況的に四の五の言ってられない、ということと、うちのセミナーでやっている
【抵抗感のあるものほど、やってからの気づきが大きいのでやるべし】
というトレーニングを受けているために、すぐに受講生仲間に、声をかけました。
すると、あっという間に、必要なメンバーが揃い、事なきを得たのであります。
「ね。『自分は豊かではない。足りない足りない』と言ってたけれど、足りないと思っていたものは、既に自分の目の前にあったでしょ?
これが、既に豊かである、ということなんだよ。豊かさが足りないんじゃなくて、豊かさの受け取り拒否をしているだけなんだよ」
という事になりましたとさ、めでたしめでたし。
……こういうこと、結構やってる人多いと思うんですよ。
特に、稲林さんの様に、自分に厳しい人、甘えを赦さない人は、受け取り拒否する上に、着信拒否までしてしまいがち(笑)。
で、自分を豊かにしてくれるために待機している人やものを、そうやって拒絶する姿勢を貫きながら、その一方で、
「私は豊かではない」
とぼやいているんです。
でも、勇気を出して、その豊かさを受け入れる覚悟を決めたら、その豊かさは、自分が引いた境界線を越え、自分の領域に入ってきてくれるんですよね。
だから、もしあなたが、自分に厳しく、甘えを許さない厳しい系自己叱咤の世界の住人であり、なおかつ自分は豊かではない、と思い込んでいるのならば、それは、あなた自身が豊かさの受け取り拒否をしている、と疑ってみた方が良いでしょう。
その上で、是非、その豊かさの受け取りを許可してみて下さい。
きっと、恐ろしく、強い抵抗を感じることと思いますが、まさにその恐れこそが、自分をブレイクスルーさせる意思決定になる、というサインだと思って、勇気を振り絞って、甘えたり頼ったりしてみて下さいね。
きっと、見える世界が変わってくると思いますよ
今日のまとめ
・豊かさの受け取り拒否をしていないか?
・豊かさの受け取り許可を出すのが怖い人ほど、
受け取り許可を自分に出して、甘えたり頼ったりしよう
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