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人を育てるリーダーのための、正しく疑う考え方

普段私は、信じる事の大切さを語る事が多々ありますが、しかし、それ以上に、疑う、ということも、信じる事に負けないくらい重要視しています。

なので、基本的に、人とコミュニケーションを取るときは、常に「疑う」ということを意識しながら、それに取り組むようにしています。

だから、誰かと会話をしているときでも、その人の言葉をそのまま信じることなど絶対にしません。

なんてことを言うと、非常にネガティブでひねくれ者のように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが(まあ、それもあながち間違ってはいないのですが笑)、ここで私が言っている「疑う」は、おそらく今その方たちがイメージしているものとは、ちょっとニュアンスが違っているものだと思います。

人とコミュニケーションを取っているときに、疑いの気持ちを持つ場合、多くのケースで起きているのは、

■ その人の言動に対して、疑いを持つ

ということだと思います。

「この人は、本当のことを言っているのだろうか?」
「嘘をついていないだろうか?」
「私を騙そうとしていないだろうか?」

このように、疑心暗鬼になりながら、騙されて損しないよう、相手の言動を疑いの目を持って見る、ということが、これに当たります。

この疑い方とは、つまりは、

■ 自分の損得を優先し、相手の言動に疑いのベクトルを向ける

というものです。

もちろん、こういう疑い方も、非常に重要でしょう。しかし、人を育てるリーダーが、育てる対象となる人に対して接するときは、この疑い方では、お互いの関係性をどんどんおかしくして言ってしまうでしょう。

なので、私は、人とコミュニケーションを取るときには、常に疑いの気持ちを持ってはいますが、それは、

★ その人の言動に対しての、自分自身の理解に対して、疑いを持つ

というものなんですよね。

相手の言葉を、鵜呑みにして理解したつもりにならず、自分の理解が本当に正しいのか、その「解った」という状態が、本当に相手のことを理解していることになるのか、間違った理解をしていないか、理解が不足していないか、ということを、常に疑い続けている、というわけです。

なぜなら、人を育てる立場の者として、その人の成長を適切にサポートするために、自分は何をする必要があるかを、きちんと見極める必要があるから。

そのためにも、相手をきちんと理解してサポートすることが必要であり、読みの甘い理解度で、相手の成長をミスリードしないよう、自分に疑いのベクトルを向け、常に理解をしたことが正しいかどうかを確認しながら、コミュニケーションを取っている、という訳です。

この疑い方とは、先に挙げた疑いとはまったく逆で、

★ 相手の損得(つまりは成長)を優先し、自分の理解に疑いのベクトルを向ける

ということなんですよね。

こうした疑いの気持ちを忘れると、ふとしたコミュニケーションの際に、相手に対して、かなり身勝手な理解をしてしまったり、無意識のうちに貼り付けたレッテル越しに、その人を見てしまったりするので、こういう「自分を疑う」という意識は、本当に重要だなあと、いつも実感しています。

何より、この疑いの気持ちは、より相手を正しく理解しようとするため、自然と、相手に対して、真摯に向かい合う事になります。
そして、その姿勢は、相手側から見ても、

「この人は、自分のことをきちんと理解しようとしてくれている」

という姿にも見えますし、そうなれば、結果的にお互いの信頼関係も、より深まっていくことにもなるでしょう。

ということで、もし、人を育てることに課題を感じている方は、信じる、ということはベースにおきつつも、この疑いの気持ちを、意識して持って見て下さいね。

ちなみに、信じる、ということについては、こちらに参考となる考え方をまとめたページがありますので、是非ご覧下さい。
メンバーを100%信頼する考え方や、信頼と信用の違いなど、信じる、というテーマで書いたメルマガのリンクを集めておきました。
人を育てるリーダーにとって、信じる、ということはとても大切なことですが、それを勘違いして理解していると、リーダーの仕事がしんどくなってしまうので、思い当たる方は、是非こちらも合わせて読んでみて下さいね。

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今日のまとめ

  • 相手の成長のためにも、自分の理解を疑い続けよう

 

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