今回は、人を育てるときの考え方について。
例えば、仕事が出来ない部下を育てる場合、上手く育てられないリーダーがよくやってしまうのが、
■ いきなりダメ出しをする
という行為です。
確かに、仕事が出来ない部下を、仕事が出来る状態に育てる、という目的を達成
する為には、
「どうして出来ないか」
「どうしたら出来るようになるか」
ということを明確に相手に伝える必要があると考えがちです。
それは決して間違ってはいないのですが、一番重要な事は、
「それを、相手がきちんと理解し、出来るような状態にするために、どのように伝えるか?」
という所のはず。
しかし、部下を育てられないリーダーは、その部分を重視しようとせず、出来ない
理由や、出来る方法論を一所懸命伝えようとする。
でも部下はそれをきちんと受け入れ、理解出来ないので、上手く育たない。
そして、結果の出ない不毛な指導が続き、リーダーも部下も、お互い疲弊してしまう。
このような事例、心当たりがある、という方も多いのではないでしょうか。
そんな、不毛でストレスフルな指導にならないようにするためにはどうしたらいいか。
私は、
★ 部下指導は科学的な視点に立って行う
ということがとても重要になると考えます。
科学的とは何か、というと、
★ 観察→分析→仮説→実験のサイクルで行う
ということ。
相手が仕事が出来るようになるまで、ひたすらこのサイクルを回していく。
Aさんに、この教え方で上手くいったからといって、Bさんにも同じやり方で上手くいくとは限らない。
どうして出来ないか、どうやったら出来るかだけでなく、この人に、どのように伝えたら理解出来て、どのように伝えたら出来るようになるのか。
これを、上手く育たない部下が育つまで、観察、分析、仮説、実験を繰り返していく。
それが、非常に重要な、ベースの考え方だと私は思うのであります。
実際、私自身も、以前は上手くいくやり方にこだわったり、片寄ったアプローチ方法しか取らずに、人を育て損ねたことが結構ありました。
しかし、この、科学的な視点で取り組むように心掛けてからは、育て損なってしまった、という確率は、随分減ってきました。
ということで、科学的な考えをベースに、指導を行うこと、是非お勧めします。
とはいえ、この話だけだと、大づかみすぎてどうやったら、科学的な指導を行えるか、解りにくいと思いますので、次回のブログで、観察、分析、仮説、実験のそれぞれをどうやって行って行くかについて、考えていきましょう。
今日のポイント
部下指導は、科学的な考えを持って行う
続きのブログはこちらです。
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