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自分を大切にしてくれない人の言うことを聞く必要があるか?

今回は、

【自分を大切にしてくれない人の言うことを
 聞く必要があるか?】

という質問です。

成長過程において、こういうことを考えて
しまう人は結構多いと思います。

かなり多面的に書いてみたので、この
考え方に思い当たる方は、是非読んで
下さいね。

さて。

この質問を、4つの切り口から
考えてみます。

1.

まず、「自分を大切にしてくれない人」と
「言うこと」は別の存在である、という
ことを認識しておく必要があります。

例えば、

自分のことを大切にしてくれる人の言う
「1+1=2だよ」

と、

自分のことを大切にしてくれない人の言う
「1+1=2だよ」

は、誰が言っているかに関係なく、言って
いること自体は同じであり、受け入れざる
を得ない内容です。

だから、まず、感情的にならず、

「言っている人」

というバイアスを極力排除し、

「言っていること」

だけを切り出して、それを聞き入れた方が
良いかどうかを判断するようにしましょう。

一般的には

「何を言うか、ではなく、誰が言うか、
 が重要である」

と考える人が多いのですが、こう考えて
しまう人は、物事を冷静に判断できず、
虚実曖昧のまま、他人の言動に振り回
されてしまいます。

「何を言うか、ではなく、誰が言うか、
 が重要である」

という言葉は、言われたことを判断する
際の基準ではなく、自分の言葉の説得力を
高める人物となるよう、自分自身に向けての
心がけとして使うべきものでしょう。

2.

1.の続きですが、言った人と言われた
ことの切り分けをした上で、その

「言うこと」

を聞く必要があるかどうかをどう判断
するか、という点について考えてみます。

このときに判断基準のひとつとなるのが、
その言われたことが、今まで自分がやった
ことのないこと、やろうと思ったことも
ないことかどうか、です。

もし、上記の基準を満たし、なおかつ、
現在自分の人生が上手くいっていない
状態であるならば、その「言うこと」は、
聞き入れて実践する価値は大いにある
でしょう。

やってみて、上手く行くかどうかは保証
できませんが、少なくとも、それを実践
することで、今まで見えなかったこと、
知らなかったこと、気付かなかったことが
見えてくる可能性は大いにあります。

そこで得た、新たな知見を、その後の人生に
活かしながら試行錯誤をしていけば、人生も
変わっていくことと思います。

3.

次に、

「自分を大切にしてくれない人」

についても、考えておきます。

特に、その人との関係性が、上司・部下、
親子、師弟の関係である場合、あなたが
感じている

「自分を大切にしてくれない」

という、その感覚が、正しいものか
どうかは、常に疑ってかかっておいた
方が良いでしょう。

立場が上の人は、立場が下の人のことを
気にかけ、大切に育てようとしている人も
沢山います。

ただ、下の人が、その気持ちを汲めず、
表向きの言動が、自分の好みにそうか
どうかだけで判断し

「自分のことを大切にしてくれない」

と思ってしまうことは、よくあります。

「子を持って知る親の恩」

という言葉は、まさにこのことを言い表して
いるのではないでしょうか。

4.

最後に

「自分を大切にしてくれない」

という考え方そのものにも触れておきます。

私思うに、こういうことを日常的に使う
人は、日頃から

「他人が自分に何をしてくれるか?」

ということばかり考えているようです。

その考え方は、他人に自分をどうにかして
もらおう言う他者依存の思考であり、自分で
自分を何とかしよう、という考えが希薄で
あると言えます。

これはつまり、自分で、自分のことを
大切にしようとしていない、という
ことに他なりません。

だから、1番目に書いたように、自分に
とってベストなことは何かを、真剣に
考えようとせず、言った内容を吟味
しないまま、

「誰が言ったか?」

と考えて、言うことを聞く聞かない、
という判断をしてしまうのです。

上の立場にいる人の中には、他者依存思考に
気づき、それを改善しようとするつもりで、
あえてその人を冷たく突き放す、という
ことをやられる方もいます。

私自身も、下の立場の人に、何度かそういう
ことをしたこともありますし、また、心ある
上の方からされたりしました。

突き放された瞬間は、

「なんでこの人は自分のことを大切に
 してくれないのだ!」
 
と腹も立ちましたが、後になって、

「ああ、そういうことだったのか」

と、自分の未熟さを納得する、という事は
多々ありましたし、嫌われたり恨まれる
覚悟で、そういうことをしてくれたことに、
あとで感謝することもしばしばありました。

なので、もし、質問にあるような気持ちが
芽生えたときは、

「じゃあ、今の自分は、自分のことを大切に
 しようとしているのかな?」
 
「この人は大事にしてくれないのでは無く、
 自分に何かを気付かせようとしてくれて
 いるのかな?」
 
という問いかけを、是非ご自身にすると良いでしょう。

そうすれば、自分の勝手な思い込みによる
人物評や、無意識の他者依存思考で、
言われたことに対する判断を誤ることなく、
自分にとって良い選択が出来るのではないで
しょうか。

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