仕事上の人間関係や働き方の悩みに、効果があるブログです。時々チクリとしますが、読んで実践すれば、心も楽になり、仕事の成果も変わってきます。

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全力のコミュニケーション

おはようございます。
水野です。
本編の前にお知らせを。
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さて今日は、普段のコミュニケーションについて考えさせる
事があったので、それについてお話ししたいと思います。
では、早速参りましょう!
 
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  ● 盲ろう者という人たち
─────
昨日の夜、たまたまNHKで見た番組があります。それは、
  ろうを生きる・難聴を生きる
    ~盲ろう者 生きる意欲につながる支援
というもの。
耳が聞こえない、または聞き取りづらい方たちの活動を
取り上げる番組です。
今回のテーマは、「盲ろう者」
つまり、耳が聞こえないだけではなく、目も見えない、という方。
こういった盲ろう者が、全国に2万人いるそうです。
今回登場した方は、川崎美知夫さん。60歳
幼いころから耳が聞こえず、言葉もしゃべれない河崎さん。
さらに、35歳のとき、勤めていた製鉄工場で火花が目に
入ってしまったことが原因で、次第に視野が狭くなってしまい、
やがて失明してしまいました。
手話を通してコミュニケーションを取れていたのに、
目が見えなくなってしまい、絶望した川崎さん。
家に引きこもり、何度も自殺を考えたそうです。
川崎さんには奥さんと子供もいました。
奥さんもろう者であり、なおかつ、子育てと美知夫さんの
面倒を見なくてはいけなくなり、精神的にも限界になりました。
そんなときに近所の人が「東京盲ろう者友の会」の存在を
奥さんに知らせました。
この会は、盲ろう者の方たちに対して、自立の支援をする
事を目的に作られた、非営利団体。
ここでは、盲ろう者の方たちが集まり、料理などの生活行動を
学んだり、盲ろう者同士のコミュニケーションをとったりと
行った活動をしています。
盲ろう者の方たちのコミュニケーション方法って、いったい
どんなものがあるのかと思ったんですが、触手話・指点字・
手書き文字、といったように、多種多様なコミュニケーション
方法があるんですね。
川崎さんは、外界とのコミュニケーションが一切取れなかった
状態でしたが、この会に参加することによって、触手話という
ものに出会うことが出来、人と交流することが出来る様に
なりました。
いまでは、大好きな野球中継を、奥さんに説明してもらいながら
楽しんだり、天気の良い日に散歩をして、春を感じたりというように
すっかり明るい毎日を過ごすことが出来る様になりました。
「あのとき、自殺しないで本当に良かった」
と語る川崎さんの顔は、まぶしいくらいに明るい笑顔でした。
 
 


━━━━━
  ● 全力のコミュニケーション
─────
今回、この番組を見ていて感じ入ったのが、川崎さんをはじめとした
盲ろう者の方たちがコミュニケーションしている姿でした。
自身の過去を振り返って話をしている時の川崎さんは、
実につらく、悲しそうな顔をするんです。
毎日自殺を考えていた、という事を話す時の顔は、本当に
見ているこちらの胸が締め付けられました。
しかし、盲ろう者友の会と出逢い、触手話を知ったあとからの
話になると、本当に嬉しそうに、楽しそうな顔をするんですよね。
また、友の会に集まってきた盲ろう者の方たちも、みな大げさなくらい
顔や体を動かしながら、皆とコミュニケーションを取っているんです。
この方達の姿を見て、
 ■ 自分はコミュニケーションを全力でしているだろうか
という事を、考えてしまいました。
なまじ目が見え、耳が聞こえ、口で話が出来てしまうがゆえに、
コミュニケーションというものの大切さ、重要さということの
基本的なところを、ないがしろにしていないだろうか。
制約のある盲ろう者の方たちは、表情や行動、触覚・嗅覚・味覚
といった、今自分が使えるものを全て使い切るぐらいの勢いで、
人とコミュニケーションをしている。
私は、彼らほど全力で相手の話を聞き取り、自分が伝えたい
ことを伝えているだろうか。
そう振り返ってみると、自分は人ときちんとコミュニケーションを
取っていないなあと思い、大いに反省させられたのでありました。
 
 
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……………‥‥
           今日のトーク術・まとめ
  自分は人とのコミュニケーションに全力を注いでいるだろうか?
‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
実は私も、30代の頃、突発性難聴になってしまい、
一時的に耳がほとんど聞こえなくなってしまいました。
全ての音がモワンモワンとした感じに聞こえ、耳元で話して
もらい、それを必死に聞き取らないと、相手が何を言って
いるのか、全く分からない状態になってしまったのです。
まあ、1ヶ月ほどで治り始め、数ヶ月後には、普通の人より
8割方聞こえるくらいにまでは回復し、今ではテレビなどの
音量を大きめにするくらいで、日常生活もほとんど支障なく
暮らせるようになりました。
でも、聴力がほとんど無くなったその1ヶ月は、非常に
不安な気持ちになったことを覚えています。
また、視力の方も、0.1以下なので、眼鏡は欠かせない
ものですが、この眼鏡を無くしてしまい、半日眼鏡無しで
生活したこともありますが、これもまたつらい時間でした。
うすぼんやり見えるから、歩くことは不自由なくできたものの、
全てのものが、目の前まで近づかないと認識出来ないというのは
実に腹立たしく、かつ不安にもなったものです。
短期間に、若干の能力が奪われただけでも、これほどまでに
不安に苛まれるんですよね。
だから、川崎さんが聴力はおろか視力も失ってしまった
というときに、いったいどんな気持になってしまったか、
その不安は、きっと想像を絶するものがあったんじゃないかと
思うんです。
しかし、盲ろう者友の会の存在を知り、触手話という、新しい
コミュニケーションの手法を知ることで、川崎さんは不安と
絶望から抜け出すことが出来ました。
実は、全国にいる2万人もの盲ろう者のうち、こういった
盲ろう者友の会とつながっている人は、わずか数%だそうです。
盲ろうという状況ゆえに、こういった情報を知ることが出来ず、
家に引きこもったまま絶望した人生を過ごしている人が、
少なくないようなんです。
今回のテーマ、扱い方が非常に難しいので、メルマガに
取り上げるかどうか、正直悩んだのですが、今自分が
彼らのような人たちに対して、自分が今すぐ出来ることは
何かと考えたとき、
 このメルマガを書けば、読者の近くに盲ろう者の方が、
 いるかもしれず、その方にこの話を伝えられる
という可能性を、多少なりとも提供することが出来ると思い、
こうして取り上げさせていただきました。
たかだか読者数7600名のメルマガではありますが、
もしこれを読んで、身近に盲ろう者の方がいらしたら、
是非、盲ろう者友の会の存在を教えて上げてください。
今回テレビで取り上げられていたのは、東京盲ろう者友の会
でしたが、こういった会は、全国にあるようです。
googleで「盲ろう者友の会」で検索すると、各都道府県にある
たくさんの会のホームページが見つかりました。
とかく、こういう福祉的な活動というのは、告知活動の
予算がありませんから、世間にほとんど知られないまま
活動しているケースが多いようです。
今回のメルマガが、そういった活動を世間に伝える一助となれば
良いな、と思いながら書きました。
ぜひ、盲ろう者の方たちが活き活きと生活出来ますように。
今日のメルマガはいかがでしたか?
良かったと思ったらクリックしてください。
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  ※コメントも書けるようです。
   なかなかお返事ができませんが、
   もし良かったら一言声かけて下さいね。
 
 
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  ● 編集後記
─────
昨日は母の日。
という事で、私の実家にかみさんと行ってきました。
昨年末に父が亡くなり、寂しがっているかと思いきや、独り身の
生活をのびのびと楽しんでいるようで。
まあ、昭和の妻、昭和の母の典型のような生活をしていましたから、
夫も亡くなり、子供も独立した今、本当に好きなことを好きなだけ
出来るという喜びで一杯のようであります。
70歳を過ぎてからパソコンを触りだし、今ではネットで色々と
調べては、そこに友達と遊びに行く、といった事をして楽しんで
いるよう。
まあ、元気なことは良いことですが、元気が良すぎて、しょっちゅう
ころんだりぶつかったりで怪我しているのが、ちょっと心配。
母上殿、どうか怪我をせずに長生きしてくださいな。
さて、昨日の我が家のネコブログはお休みであります。
バックナンバーをお楽しみください。
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