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私のサラリーマン物語 ~キレて人間関係がズタズタに~

おはようございます。
水野です。

さて今日は、火曜日恒例の私のサラリーマン時代の
お話であります。
では、早速参りましょう!
 
 
━━━━━
  ● 私のサラリーマン物語 ~キレて人間関係がズタズタに~
─────
長期出張中、勤めていた会社が倒産し、帰る場所が
無くなった状態で、大阪に取り残されてしまった私。
思いっきり足元から崩れてしまった状況の中、
一体どうしたらいいのだろうかと呆然としていました。
とはいえ、時間はどんどん流れていくわけで、
呆然としてばかりいられませんでした。
取り急ぎ、考えなければいけないことは、
今の仕事をどうするか。
会社が潰れた訳ですから、当然契約関係も無くなる訳で、
そのままその仕事から離れるのもありです。
しかし、実際は、私が担当する仕事も残されている訳で、
知らん顔して変える訳にも行かない、と、その時の私は
思いました。
しかし、これに対してどうしたらいいか。
その時、倒産した会社と契約していた会社の方が
やってきて、出来たらあと半年、続けてくれないか、
と持ちかけてきました。
直接契約のため、今までよりは給料が上がるし、今慌てて
東京に帰っても、引っ越し費用もかかるし、すぐに就職先が
見つかるとも限らない。
だったら、ここであと半年働いて、ある程度お金を貯め、
それから東京に帰って再就職活動をしていこう。
そう思った私は、相手の申し出を受け入れました。
契約書を取り交わし、振込口座などを教えた私は、
あとは当面の間、給料が振り込まれるんだな、と
思って、ようやく安堵の息をつきました。
そして、迎えた給料振込日。
お金が無く、きつい毎日をしのぎきって、やっと今月から
楽が出来ると思って、喜び勇んで飛んでいって引き出し処理を
行ったところ、
「残高不足です」
との返答が。
何? と思って、残高照会をしてみると、なんと、昨日と
同じく、限りなくゼロに近い残高しか残っていなかったん
ですよね。
おいおい、一体どういうことなんだ?!
俺はだまされたのか?!
怒りと悲しみと不安とでパニックになった私は、職場に戻って
現場担当の人に激しく文句を言いました。
さらには、周りの人たちにも、
「もう東京に帰る、今すぐ帰る、やってられるかこんな仕事!!」
と怒鳴り散らし、職場の人たちはドン引き状態。
私はそのまま仕事を投げ出し、マンションに戻って
ふて寝をしました。
翌日も、仕事はボイコット。
職場には行かず、部屋にこもってやり場のない怒りに
震えておりました。
その後、契約先の責任者が大阪に飛んできて、話し合い。
結局、振り込まれなかった原因は、私が会社に請求書を
送らなかったとのこと。
しかし、事前に契約書を取り交わしたとき、
「手続きは以上で、あとは大丈夫です」
と言われていた私としては、そんなことは聞いていない、
請求書を出せと指示を出さなかったそちらの落ち度だ、
すぐに払わなければ、即刻東京に帰る、の一点張りで
押し通しました。
で、結局、このごり押しを不承不承受け入れてくれ、
2日遅れでお金が振り込まれ、私は、職場に復帰しました。
しかし、会社が倒産したという同情的な状況とはいえ
キレて周りに当たり散らし、仕事も1日半とはいえ
無断で欠勤したことにより、メンバーとはその後
ぎくしゃくした関係になってしまいました。
私も、素直に謝ることが出来ず、俺は一切悪くない、
悪いのは、潰れた会社と、きちんとお金を振り込まな
かった次の会社なんだ、俺はキレ手当たり前なんだ、
という姿勢を崩すことが出来ませんでした。
それから半年間、居心地の悪い職場の中で、意固地な
気持ちで働き続け、1992年3月に、形だけ開いてくれた
送別会に、形だけ参加し、結局気まずい関係のまま
大阪をあとにしたのでありました。
 
 


恥ずかしながら、このときのことを心から反省したのは、
実は40歳を過ぎようか、というときだったんですよね。
38歳までは、問題が起きると、自分ではなく、周りのせい、
人のせいにして、文句ばかり言って生きていました。
その後、心を入れ替えて、地道な行動によって、小さな
実績を積み重ねて行きつつ、人間関係もこつこつ広げて
いくことが出来ました。
その流れのなかで、人のご縁で仕事が徐々にいただけたり、
口コミでセミナーの受講生が来て下さったりという経験を
してきて、初めて、
 「あのときはとんでもない事しちゃったんだなぁ」
と痛感したんですよね。
思い出すと、昔の自分は、気に入らないことがあると、
すぐに周りのせいにしてキレてしまうことで、
★ 人間関係をリセットしてしまった
ことが、多々あったんです。
そのたびに、新しい場に移って、新しい人と出会うのですが、
そこでもまたキレて人間関係をリセットし……
そんなことを社会に出てから10年以上やり続けていたんですよね。
その結果、何が残ったかというと、人のご縁が一切積み上がらない
まま歳を取り、応援したり支援してくれる人がほとんどいないような
状態になってしまった訳です。
そんな状態で、36歳の時に独立したのですから、当時の私は、
本当に度胸がいいというか、馬鹿丸出しというか……
だから、血の気が多く、他人にいらだちを感じる若い方達ほど、
今回の話はよく聞いてもらいたい。
どんなに嫌なことがあっても、人にキレて人に当たってはいけない。
嫌いな奴を好きになれとは言わないが、嫌いな奴に感情的に
ぶち当ったり、嫌いな奴の文句を言ってはいけない。
なぜなら、そういう行為は、あなたにとって大切な存在になるかも
しれない人すら、遠ざけてしまうことにもなるのだから。
そしてそれは、自分の将来に対して、可能性をどんどん狭めていく
ことにしかならないことだから。
いくら才能や能力に恵まれても、それを開花してくれるのは、
自分の周りにいる人がいてこそ。
キレそうになったら、このことをぜひ思いだし、自分の将来の
可能性と発展をつぶすような行動は、慎んで下さいね。

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