仕事上の人間関係や働き方の悩みに、効果があるブログです。時々チクリとしますが、読んで実践すれば、心も楽になり、仕事の成果も変わってきます。

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ノウハウを学んでもうまくいかない一番の理由

おはようございます!
水野です。
いつものメルマガの前に、お知らせを。
今度の3月12日に、ライブセミナー
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さて今日は、週末アンコール番として、2009年3月10日に
発行したメールマガジンをご紹介しましょう。
では、早速参りましょう!
 
 
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  ● ナイフ職人 古川四郎
─────
私が20代の頃に初めて出会い、そして、今でも折に触れて
読み返している本があります。
それは、立花隆さんの「青春漂流」という文庫本。
この本は、20代から30代の11人の若者に対して、立花さんが
インタビューを行ったものをまとめた本です。
その若者達とは、
* 稲本裕(オーク・ヴィレッジ塗師32歳)
* 古川四郎(手づくりナイフ職人33歳)
* 村崎太郎(猿まわし調教師22歳)
* 森安常義(精肉職人33歳)
* 宮崎学(動物カメラマン34歳)
* 長沢義明(フレーム・ビルダー36歳)
* 松原英俊(鷹匠33歳)
* 田崎真也(ソムリエ25歳)
* 斎須政雄(コック34歳)
* 冨田潤(染織家34歳)
* 吉野金次(レコーディング・ミキサー36歳)
 ※年齢はインタビュー当時のもの
といった、ある種特殊な仕事に就いている人達ばかり。
そんな人達に対して、立花さんが、彼らの仕事ぶりや哲学について、
鋭く切り込んでいく、というものなんですよね。
どのインタビューも、大変素晴らしいものなのですが、
私自身が、初めて読んだときからインパクトのあった話が
あります。
それは、古川四浪さんという手作りナイフ職人の方のお話。
ヤスリ一本で、金属の固まりから見事なまでのナイフを削り出す、
という古川さん。
世界でも5本の指に入り、全世界から注文が飛び込むという
売れっ子の職人さんであります。
その人にインタビューしにいった立花さん。
いきなりヤスリと金属を手渡され、
「これを平面に削ってみてください」
と言われます。
当然ながら立花さんは出来ません。そこで、古川さんがシュッと
削ると、見事な平面が現れます。
しかし、立花さんは、平面ならば機械を使えば出来るのでは
ないか、という疑問がもたげました。
しかし、その疑問に対しての古川さんの答えを聞いて、
思わず唸ってしまったんですよね。
 
 


━━━━━
  ● ノウハウを学んでもうまくいかない一番の理由
─────
例えば、あなたが陶芸家を目指すとしましょう。
陶芸家に必要なノウハウとは、いったいどんなものでしょうか。
土選び、年度のこね方、ろくろの回し方や形作りの方法、
上薬の調合法や、釜の火のおこし方、火力のコントロール。
そうそう、デザインの勉強も必要になりますよね。
その他にも、まだたくさんのノウハウが必要かもしれません。
しかし、こういったノウハウを全て学ぶことが出来たら、
あなたは当代随一の陶芸家になれるのでしょうか?
多くの皆さんがおわかりの通り、答えは「ノー」であります。
では、素人陶芸家と、当代随一の陶芸家とを分ける能力とは、
いったい何なのでしょうか。
それは、
 ★ 駄作と傑作を見極める評価眼
なんですよね。
釜から出した陶器をみて、どれを残して、どれを割り捨てるのか、
その目利きが出来なければ、いくら立派なノウハウを持っていても、
一流の陶芸家には、絶対になれないのです。
ノウハウを学びたがるものの、結果が出ないという人達は、
どうも、ノウハウさえ身につけてしまえば、良い結果が出る
ものだと思い込んでいるように見受けられます。
しかし、ノウハウの結果生み出されたものの中には、
駄作もあれば良作・傑作もあるのです。
それをきちんと見極められて、駄作を排除することが出来なければ、
求める結果は手に入れられないでしょう。
ナイフ職人の古川さんは、立花さんの疑問である
「機械を使えば平面は削り出せるのでは」に対し、
こう答えました。
 「今は機械で平らに削れるのだから、自分の手で完全な平面を
  作り出せなくてもいいんじゃないか? という風に若い人は
  考えているようですが、ぜんぜん違うんですね。
  金工ではヤスリがけがすべてのテクニックの基礎なんです。
  本当にヤスリがけができるようになると、何でも出来ると
  いって差し支えない。
  本当の平面を削りだすことが出来るようになるためには、
  それだけの腕を持つと同時に
  ★ ほんとの平面を見分ける目を持たなければならない、
  これが大事なんです。
  腕が上がると、観も上がる。腕が未熟な時には、これ以上の
  平面はないと思っていたものが、腕が上がってくると、もっと
  平らな平面があるということがわかってくる。
  腕が上がれば上がるほど、自分の腕を厳しく見ることが出来る
  ようになる。
  ミクロン単位でものが見えるようになってくる、
  これが大事なことなんです」
ノウハウばかりを集めてちょっと使ってうまくいかない、と
嘆いている人は、この言葉を是非、胸に刻んでくださいね。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
 ノウハウを本当に活かすためには、きちんとした評価眼を持つべし!
‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
恥ずかしながら、私は20代の頃にこの本を読んでおり、その時も
いたく感銘を受けていたにもかかわらず、当時はこの古川さんの
言葉を、全くといって良いほど理解していませんでした。
今、曲がりなりにもまともな経験を積んできて、ようやくこの人が
言っている言葉の意味というものが、体感レベルで解ってきたんですよね。
以前の私は、ノウハウで何とかしようと考えていた人間でした。
しかし、その時は、高い基準をクリアしようなどという気持ちもなければ、
自分の腕を磨き込んでいこうなんて言う心構えもありませんでした。
とにかく、ノウハウを学べば、きっとうまくいくに違いない、
と、勝手に思って、ノウハウあさりをやっていたんですね。
しかし、今は、高い基準をクリアしたいという想いを持って、
ノウハウを活用している、という状態になっています。
つまり、セミナーであれば、こういった満足度や成果を、
受講生に提供したいと言う目標と合格の基準をもち、
セミナーをやるたびに、基準に照らし合わせてクリアしたか
どうかを確認し、出来ていなければ、課題を洗い出して、
また再度挑戦する。
そういった形で、徹底的に自分のセミナーを磨き込んでいく
作業をしてきているんですよね。
そんな事を6年感やり続けてみると、結構評価眼も磨かれてきて、
これはよいがこれはダメだ、といったことも、きちんと判断
出来るようになってきたのです。
振り返って見れば、こうして自分が6年間やって来た行為は、
古川さんが、金属を削っては、水平がきちんとでたかを
測り、そしてまた削る、といったことを繰り返していた行為と、
非常に近いのではないかな、と思うのであります。
そうやって、反復の経験によって体に染み込ませた結果生まれた
評価眼は、その後の自分の人生にとって、大きな財産になるのだと、
私は思うのであります。
そんな目を持つために努力しよう、という気持ちで、自分の仕事に
取り組んでみるのも、面白いかもしれませんね。
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  ● 編集後記
─────
陸上競技で、先頭を走っていた人が転倒してしまい、
惜しくもトップを逃してしまう、という不幸な出来事は
良くありますよね。
この動画でも、600メートル走の後半、先頭を走る選手が
転倒してしまいました。
他の選手から大きく引き離されて最下位の状態。
しかし、ここから信じられない巻き返しを図ります……
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