さて今日は、読者から寄せられたメッセージについて
考えてみたいと思います。
では、早速参りましょう!
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● 佐藤さんからの質問状
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先日、こんな記事を書きました。
【議論をする前にやっておくべきこと】
→ http://goo.gl/ynHff
すると、そのメルマガをお読み頂いた、読者の佐藤さん(仮名)
から、こんなメッセージを頂きました。
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議論の前に対話することが重要。
確かにそうだと思います。
が、実りある対話になるかどうかは分からない。
悩ましいですね。
私は議論が苦手です。
自分と考え方が違う人とは、どこかで見切りをつけてしまいます。
まあ仕事では、異なる考えを持っている人の話も聞けるし、
受け入れられるのですが、お酒の席での議論がどうも苦手というか。
大抵後味の悪いものになって、せっかく良い関係を築けた人とも、
翌日から、ぎくしゃくするようになってしうことが多いです。
お酒の席での話しは仕事場の時と違って、その人の本質的な部分が
結構さらけ出されるので、楽しいし面白いのですが、
それだけに、親しくなれたと思っていた人が、自分と異なる
考え方を持っていることが分かったり、アドバイスみたいな
物を押し付けられたりすると、もう腹が立ってしかたありません。
結果、その人に見切りをつけて、浅く、薄い関係になっていく
というようなことをずっと続けてきました。
まずは相手を受け入れるということが大事だと、水野さんは
メルマガでもよくおっしゃってますが、その人の傲慢な部分
とかが分かってしまったりしても、受け入れて、以前と同じ
ように振舞うことなんて出来るのでしょうか?
このような事を乗り越えた先に、その人と濃密な関係を
築けるのでしょうか?
濃密な人間関係を築く方法が分かりません。
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さて、この佐藤さんの疑問に対して、なんと答えたら
よいでしょうか?
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● 相手を受け入れるということ
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この佐藤さんの質問メッセージの中には、たくさんの
要素が含まれていますが、一番のポイントは、
まずは相手を受け入れるということが大事だと、水野さんは
メルマガでもよくおっしゃってますが、その人の傲慢な部分
とかが分かってしまったりしても、受け入れて、以前と同じ
ように振舞うことなんて出来るのでしょうか?
の部分にあるのかな、ととらえさせて頂きました。
多分、以前の私がこの部分を読んだら、
「確かに、傲慢なヤツは受け入れがたいよなぁ」
と思ったことと思います。
でも、最近は、
「傲慢な人を否定出来るほど、自分は傲慢さを
持ち合わせていないかな?」
と考えてしまうんですよね。
そう考えると、多分自分の中にある傲慢さに気づいて、
「ああ、人のことをとやかく言える立場じゃないな」
と思ってしまうんですよね。
そしてさらに、
「きっと自分が傲慢だからこそ、相手の傲慢さに
気持が行ってしまうんだろう。
それを教えてくれたと思って、相手に感謝しなきゃな」
と思えるような人間になりたいなあ、と思っているんですが、
今の所はさすがにここまでは達観できず、
「俺も反省するけど、お前も反省した方が良いぜ」
と、心の中でつぶやいてしまいます(滝汗)。
とまあ、それはともかくとして。
佐藤さんが「受け入れる」と言う言葉をどのように理解
されているかは詳しくわかりませんが、私が言っている
「受け入れる」というのは、決して相手のどんなことでも
好きになって前向きに受け入れながら、濃密な人間関係を
作れ、と言っているのではなく、あくまでも、
■ この人はそう考え、そう行動するんだ
という事実だけを、感情を交えずに理解しよう、と
言っているんですよね。
その上で、理解したことをどのように活かすのかは、
受け入れた本人の目的や生き方の選択次第だと思います。
自分を振り返る反省材料にするもよし、今後お付き合い
していくスタンスを決める材料にするもよし。
はたまた、その人に対して、好悪の情を湧き起こしても
良いと思うんです。
私だって、嫌いな人は嫌いですし、好きになれない人も
たくさんいます。
ただ、以前のように、相手を受け入れる前に、感情的に
なってしまってばかりいたときより、相手の言動を、
一旦事実として止め、そのあとで好悪の情を抱くように
なってからの方が、考え方や意見の違う人と、付き合う
ことが楽になりました。
また、以前は、嫌いなところが見えると、その人の
人格否定までしてしまっていましたが、今では、
「この人の、ここは好きだけど、ここが嫌い」
と言ったように、人格否定をしないで、冷静な
気持で向かいあうことが出来るようになりました。
そうなると、相手ともきちんと向き合えるように
なってきますし、コミュニケーションもしっかり
取れるようになってきますよね。
少なくとも、以前のように、ちょっとしたことを
感情的に評価し、人格否定をしてしまっているとき
より、なんぼもマシなコミュニケーションが取れる
ようになります。
それが出来るようになると、濃密とは行かないまでも、
負の感情を抱きながら、うわべだけのお付き合いをする
よりは、深い人間関係も築けるようになると思うんですよね。
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今日のトーク術・まとめ
相手を受け入れるとは、相手の言動を感情を交えず事実として理解すること
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このように書くと、おそらく何人かの方は
「そうは言っても、相手の言動を感情的に受け止めてしまいます!」
と言ってこられるだろうと思います。
確かに、すぐにこういった考え方を身につけることは難しい
でしょう。
実際には、こういう受け止め方を身につけるには、訓練が
必要になる人も多いと思います。
ですから、ちょっとやってみて、出来ないからと言って、
すぐにあきらめることはせず、ぜひ、感情を交えずに
事実として理解する訓練に取り組んでみて下さい。
このとき、有効な方法として、個人的にお勧めなのは
★ マンガ「北斗の拳」を読む
というもの。
このマンガには、たくさんの「一見すると嫌いな人」である
悪人がたくさん出てきます。
しかし、そういう人たちも、物語が進んでいくうちに、
主人公の仲間になったり、やられてしまうにしても、
惜しまれながら死んでいくような人になっていくケースが
多いんですよね。
彼らは皆、元から悪人であった訳ではなく、生まれ育ちや
環境の中で、悪人にならざるを得なかった、ということが
紐解かれていきます。
そういう話にたくさん触れておくことで、一見嫌なヤツが
現れたとしても、
★ 彼のその言動には、何か理由があるのかもしれない
と考えるようにすれば、不快な感情は芽生えにくくなり、
結果として、感情を交えずに事実を受け止められるように
なるかもしれません。
ですから、マンガだと思ってバカにせず、是非読んでみて下さい。
また、すでに読んだことのある人も、もう一度、この視点で
読み直してみて下さい。
きっと嫌なヤツの見方が変わる、きっかけになると思いますよ。
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