仕事上の人間関係や働き方の悩みに、効果があるブログです。時々チクリとしますが、読んで実践すれば、心も楽になり、仕事の成果も変わってきます。

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あなたは自分の立場をどう理解していますか?

おはようございます!
水野です。
さて今回は、数年に渡って、疑問に感じていたことが、ようやく
分かったので、そのことについてお話したいと思います。
では、早速参りましょう!
 
 
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  ● ある上場企業の担当者と店長の振る舞いが……
─────
20数年前、私は法人営業マンとして、社会人デビューを
果たしました。
営業ですから、お客様にものやサービスを売るのがメインの
仕事であります。
当時の私は、お客様はえらい人、と思っていましたが、
感情的な人間ゆえに、相手の出方次第によって、好きな
人と嫌いな人に、大きく分かれました。
その中でも、特に嫌いだった人が、とある大手上場企業の
担当者の方でした。
その方は、企業の大きさを頻繁に示すようなものの言い方を
するんですよね。
もう、何かというと、
「まあ、うちは、ほら、くさっても東証一部上場企業だから」
という事を言い、うちの会社とつながっていると良いよと
言わんばかりの雰囲気で話をし、その代わりという感じで、
かなり厳しい見積金額を出させられたんです。
私も最初は仕方が無いなあ、と思ってその依頼に甘んじて
いたんですが、あまりに利益が出ないようなオーダーが
続きすぎたため、結局上司と相談し、これ以上この条件では
無理ですと伝えて仕事を断ってしまいました。
その後、仕事が替わって、酒販店の店長を務めることに
なりました。
店長の立場になると、仕入れ先とのつきあいが増えます。
その酒販店は、店の規模としては、細々とした売上でしたが、
地元では手広く業務卸を展開している部署のひとつであり
ましたので、私は、仕入れ先の人たちに対して、得意先風を
吹かして、仕入れ先の人たちに対して、無理難題を強いて
いました。
今思い起こすと、非常に自分が情けなくなり、当時の
人たちに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
しかし、前に挙げた担当の人といい、私といい、相手より
上の立場を利用して、性根の腐ったことをしてしまったん
だろう。
性格の悪さと人間性の低さ、と言ってしまえばそれまでですが、
何かもっと原因があるのではないか。
そんなことを、ここ数年ずっと考えていたのですが、先日
なるほどと思った話を伺い、疑問が解けたのでありました。
 


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  ● あなたは自分の立場をどう理解していますか?
─────
それは、先日九州で行った講演会でのこと。
私の朋友であり、研修業界の大先輩である上村光典さんと
企業の人材育成担当者の方向けのジョイント講演をさせて
頂きました。
そのとき、上村さんの講演の中で、こんな面白いエピソードを
引用されたのです。
どんな話かと言いますと、堺屋太一さんが、とある本の中で、
「役人の中には、この役人という立場を、自分の身分と
 勘違いしている人が多い」
と書かれていたのだとか。
たった一言程度のこの話を聞いた瞬間、今まで感じていた
疑問が、するすると解けていったのでありました。
そうか、酒販店の店長時代は、私はその立場を【身分】と
して理解していたんだ、と。
  俺は、お前より強い身分であり、お前は俺よりしたの身分だ。
  だから、俺の言うことを聞いて、多少の無理も受け入れろよ。
  ゆめゆめ、こちらの要求を断るような、そんな身分違いなことを
  するんじゃないぞ。
ここまではっきりと自覚していたわけではありませんが、自分は
この人より上の【身分】であると意識していたとは思います。
士農工商の時代じゃあるまいし、今時このような【身分】という
意識をもって働いていたとは、相当の私は、相当の大馬鹿者で
あったと、恥ずかしくなります。
しかし、私ほどではないにしても、自分自身の立場を【身分】と
勘違いしている人は、相当いらっしゃるのではないでしょうか。
 「部下なんだから、上司の俺の言うことを聞くのが当たり前」
 「上司なんだから、部下の自分をきちんと育てるのは当たり前」
 「家庭を守っているんだから、給料を稼いでくるのは当たり前」
 「働いて稼いでいるんだから、感謝し尊敬するのは当たり前」
口には出さずとも、心のどこかで、こんな風に思ってしまっている、
という人は、要注意。
なぜなら、それはまさに、以前の私のように、
 ■ 身分を振りかざして、相手をコントロールしようとしている
ことになってしまうのですから。
そして、当然のことながら、身分を振りかざして接してくる人を、
普通の人は良い印象を持って受け入れることは出来ません。
ですから、きっと、そうやって身分を振りかざす人ほど、
人間関係が上手くいっていず、ストレスを抱えている状況に
なっているものなんですよね。
もし心当たりがあるのならば、速やかに
 ★ 自分の立場を【身分】であるという勘違いに気づき、
身分で人をコントロールしようとする心根を捨てていきましょうね。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
  自分の立場を身分と勘違いし、他人をコントロールするのはやめよう!
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確かに、身分という考え方は良くないのは分かったが、では、
自分の立場を、いったいどう捉えれば良いのか?
こう疑問に感じた人も多いでしょう。
私自身は、以前の勘違い時代から比べれば、今の方が、
仕事上でも良好な人間関係を築けているように思います。
そんな私は、身分という考え方をやめ、どうしているかというと、
 ★ 自分の立場を【役割】と捉える
ようになった、ということに気づきました。
自分が相手より上か下か、というような見方をせず、お互いの
関係性や、社会の中での立場として、
 ★ 自分がこの立場で、どんな役割を果たすべきか
と考えるようになったんですよね。
そういう考え方を持つようになってから、人間関係のストレス
もなくなり、仕事も上手くいくことが多くなりました。
これを、究極的な理想型として実践されているのが、天皇家の
方々ではないでしょうか。
身分としては、日本では間違いなく1番上にいらっしゃる方。
しかし、あの方たちから、身分を振りかざして人と接しようという
気配は、微塵も感じません。
常に、日本の象徴であり、そして1番の位にいらっしゃる立場を
自覚されて、その役割を果たすことに尽力されていらっしゃる姿は、
 ★ 自らの役割に徹する覚悟
すら感じ、いつも見ていて感動してしまいます。
一番象徴的だったのが、東日本大震災が起きたとき、被災地を
訪れた天皇皇后両陛下の姿と某電力会社のトップの姿。
あのときのあの振る舞いを見比べると、
 ■ 身分にあぐらをかいた方と役割に徹された方の大きな違い
を、だれもが感じたことでしょう。
もちろん、立場の上下は確かにあり、それによる人間関係の
強弱というものも、厳然と存在します。
しかしそれを、
 自分だけがいい目を見ようとする【身分】と捉えるか。
 それとも、社会への貢献を行うための【役割】と捉えるか。
それによって、その後その人がどれだけ充実した人生と
豊かな人間関係を形成できるか、大きな分かれ目になると
私は思えてなりません。
私自身、まだまだ感情が高ぶると、身分を振りかざそうと
してしまう未熟者です。
まだまだ精進が足りません……
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  ● 編集後記
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これはナンパの手口として秀逸かも。
失敗してもナイスなリカバリーが出来るし。
まあ、私はやりませんけどね。ええやりませんとも。
1 名前:Ψ[] 投稿日:2006/04/22(土) 01:12:27.75 ID:SW5AZu1i0
 うちの姉ちゃんがスーパーでバイトしてた時の話
 果物つんでる姉ちゃんにカコイイ兄ちゃんが
 近寄ってきて、ささやくように
 「ねえ、次の休みいつ?」
 姉ちゃんしどろもどろになりながら
 「バッバイトしてんのは土日だけですっ」
 すると兄ちゃん3秒ほど考え込んだ後
 口調を正して申し訳なさそうに
 「すいません、お店の定休日を聞いてるんですが」

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