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日本語の分かる外人に日本語の通訳が必要な理由

おはようございます!
水野です。
本編の前にお知らせを。
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さて今回は、最近の自分を反省してしまった
あるエピソードをご紹介したいと思います。
では、早速参りましょう!
 
 
━━━━━
  ● 日本語の分かる外人に日本語の通訳が必要な理由
─────
先日、私が大好きなコミックエッセイ、「日本人の知らない日本語3」
が発売されました。
これは、日本にある、外国人が通う日本語学校(ややこしい)で
講師をしている凪子先生と、その生徒たちが繰り広げる、
ドタバタエピソードを通じて、日本語をまじめに考える
という本。
累計160万部のベストセラーですし、以前のメルマガでも
取り上げさせて頂きましたので、ご存じの方も多いでしょう。
ちなみに、以前取り上げたメルマガはこちらです。
【「ら」抜き言葉に芽生える気持ちは】
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今回は、3冊目という事で楽しみにしていましたが、
期待通りの面白いエピソード満載で、大笑いしながらも
ウームと何度も考えさせられてしまいました。
その中のエピソードのひとつで、思いっきり考えさせられて
しまったものがありました。
ある日の授業中のこと。
ロシアから来日してきたダイアナさんが、突然
腹痛で倒れてしまいました。
慌てて救急車を呼び、日本人の教員が付き添って、
病院に連れて行きました。
さっそく先生が問診を始めようとしますが、ダイアナさんが
外国人のため、付き添いの先生に通訳を求めます。
という事で、以下問診時の会話。
 医師「どうされましたか?」
 先生「どこが痛いですか?」
 医師「何か心当たりは?」
 先生「ダイアナさん、朝、何を食べましたか?」
外国語を話し始めるかと思いきや、先生は日本語で
ダイアナさんに質問を投げかけました。
 医師「ちょっと待って下さい。この方日本語通じるんですか?」
 先生「ハイ」
 医師「じゃあ、あなたいらないじゃないですか。
    私が直接話します」
という事で、医師は先生を退け、自ら問診を始めます。
 医師「どうされましたか?」
 ダイアナ「?」
 医師「腹痛と伺いましたが、心当たりは?」
 ダイアナ「???」
日本語が通じるはずなのに、そしてさほど難しい単語を
使っているとは思えないのに、医師の言葉は、彼女に
全く通じません。
医師「先生……やっぱり、通訳お願いします!」
そら見たことか、と、どや顔の先生なのでありました。
 
 


━━━━━
  ● 自分の世界観で言葉を発しても、相手に伝わらない
─────
このエピソードを読んで、私は笑うどころか、むしろ背中に
冷や汗をかいてしまいました。
というのも、この医師と同じ経験を、過去に私も
したことがあったからでした。
それは、以前中学校で講演を行ったときのこと。
ある友人からのお誘いで、某中学校で、生徒たちに
お話をさせて頂いたときのこと。
自分の経験を語るんだから、楽勝だろう、なんて
たかをくくっていたんですが、いざ話し始めると
言葉が通じないんです。
周りの友人に言わせると、私は結構一般的に使われない
ような言葉をよく使うのだとか。
私は、昔は本が好きで、小さい頃から大人が読むような本も読み、
そこで、ちょっと変わった面白い表現を見つけると、すぐに
言葉や文章に取り入れて得意げになるような人間でした。
そのなごりで、今でも普通に世間ではあまり使わないような
言葉も使ってしまうんですよね。
まあ、ふだんなら大人が相手ですので、ちょっと耳慣れない
言葉が出てきても、前後の文脈で解釈するなどして、こちらの
話を理解しようとしてくれます。
しかし、知識も経験値も少ない中学生に、これを求めるのは
酷というもの。
だから、出来るだけわかりやすく話さなきゃイカンよな、
とは思っていたんです。
ところが、いざ教壇に立って話し始めてみると、ついつい
今までのクセで、子供には分からない単語で話し始めて
しまうんです。
口にした瞬間、あーしまった! と思うんですが、
じゃあなんて表現すれば良いのかが、とっさに出て
来ないんですよね。
普段私は、えーとか、あのーとかいう言葉はほとんど
使わないで話すのですが、このときばかりは、これらを
使いまくり、しどろもどろになりながらの講演となって
しまいました。
当然のことながら、生徒たちの反応も芳しくなく、
居眠りする子たちも出てくる始末。
這々の体で(あ、これもあまり使わない言葉か)
教壇を降り、この機会を与えたくれた友人に
頭を下げ、
 「是非、もう一度リベンジさせてくれ!」
とお願いしたのでありました。
今回のダイアナさん緊急搬送のエピソードを読んで、
まざまざとこのときのことを思い出し、胸が苦しく
なりました。
そして、
 「今の自分は、相手の懐の深さに寄りかかったまま、自分の
  世界観に没頭して、コミュニケーションを取ってはいないか?」
と振り返ってみたんです。
そうすると、かなり思い当たることがあるんですよね。
企業研修などでは、安住領域の殻を破ってもらうために、
あえてこちらの世界観をぶつける、という事をやっていますが、
それ以外でも、ずいぶんと自分の世界観をベースにしたまま
コミュニケーションを取っているケースがあるようです。
今この段階で、このエピソードに出会ったという事は、
おそらく、今の自分のコミュニケーションを見直せ、
というメッセージだと思われます。
という事で、ここはきちんと反省しておきたいと思います。
 
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……………‥‥
           今日のトーク術・まとめ
自分の世界観だけで、相手とコミュニケーションを取っていないだろうか?
  
‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
では、今回のダイアナさんのような状況に遭遇した場合、
どういったコミュニケーションを取れば良いのでしょうか?
こちらについては、ぜひ実際に著書を手にとってお読み下さい。
【日本人の知らない日本語3】
 → http://www.mizunohiroshi.net/milky/cs.cgi?m=biz_mag&c=1371
外国人に伝わりやすい日本語の話し方が解説されていますが、
外国人とつきあいがない人でも、非常にためになる話を
教えてくれますよ。
ということで、こちらは本編に譲るとして、もうひとつだけ、
この話の流れで出てきたエピソードをご紹介しておきましょう。
それは外国人が、日本人とコミュニケーションを取る方法。
外国人に弱い日本人は多いようで、日本語で話しかけたとしても
逃げられてしまうことも良くあるのだとか。
そんな経験を多々している、在日20年のオーストラリア人が、
開発した必殺技、名付けて「日本人に逃げられない話し方」。
どんな技かと言いますと、いきなり話しかけずに、言葉の冒頭に
「えーっとね……」
というだけ。
この方は、この方法で、何年も逃げられていたたばこ屋の
おばあちゃんとのコミュニケーションを成功させたそうです。
このエピソードも、まさに
 ★ 相手の世界観に沿ってコミュニケーションをする
ということであり、やはりこの方法は、効果絶大なんですよね。
まあ、相手の世界観を理解し、それに沿ってコミュニケーションを
取るというのは、なかなか大変なことではあります。
しかし、もし自分が思うような成果が得られず、それが人との
コミュニケーションによるものだとしたら、チャレンジする価値は
充分にあるでしょう。
私も、逃げずにこれに取り組んで行きたいと思います!
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  ● 編集後記
─────
今日の編集後記も、今回ご紹介した本からのエピソード。
この事実が判明して、日本が嫌いになりませんように……
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 日本が大好きなマッチョな外国人。
 
 「これって『クールなヤツ』って意味だろ!?」
 と、得意げに腕の入れ墨を指さしているが、そこには
 「冷え性」という単語が……

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