仕事上の人間関係や働き方の悩みに、効果があるブログです。時々チクリとしますが、読んで実践すれば、心も楽になり、仕事の成果も変わってきます。

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香港講演で学んだこと

こんばんは!
水野です。
実は、メルマガではお伝えしていませんでしたが、
先週の水曜日から1週間、講演と研修の仕事で
香港に伺っておりました。
月曜日の夜にかえってきたんですが、メルマガを書く
ペースがなかなか戻らず、今日も遅くなってしまい、
申し訳ありません。
という事で、今日は、香港での学びについて、お話
したいと思います。
では、まいりましょう!
 
 
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  ● また出た! 不安の攻撃
─────
昨年の5月に続き、今月の16日から21日まで、香港に
行ってまいりました。
前回と同じく、香港をはじめ、中国各地で人事コンサル業務を
展開されている、インテリジェンスSMCコンサルティングの
黒崎さんからお声をかけていただきました。
前回は、香港事情を伺うとともに、黒崎さんの会社の
社員の方たちに研修を行う、というのが目的でしたが。
今回のメインは、会社のお客様100名に対して、
「人を動かすビジョンミッションのつくり方・伝え方」
というテーマで、講演を行う、というのが一番大きな
目的でした。
また、その後3月には、同じテーマで、2日間の高額研修を
行うことも計画しています。
つまり、この講演がうまくいかなければ、ビジネス的にも
失敗してしまうだけでなく、黒崎さんの大切なお客様にも
ご迷惑をおかけしてしまうことになります。
黒崎さんは、
「いつもメルマガで書いていることを話してください。
 僕は、クオリティについては全然心配していませんから」
と言ってくださいますが、だからといって、安心することなど
出来るはずがありません。
ですので、今回も香港出発まで、緊張と不安を感じながら
講演の準備に取り組んでいました。
私の場合、講演や研修のカリキュラムを組み立てる際に、
「基軸」というものをとても重視しています。
「基軸」とは、講演や研修で一番伝えたい、柱となる
メッセージ。
この基軸がカリキュラムの芯となって、そこにお伝えする
個々のパーツが組みあがっていくのです。
本来ならば、この基軸をいちばん先に立て、そして
それに基づきカリキュラムをくみ上げていくのが理想です。
しかし実際は、この基軸の質によって、カリキュラムの
クオリティが大きく変わってくるため、私は締切直前まで
基軸がこれでいいのかどうか、いつも悩み、考え続けるんです。
今回も、締切ぎりぎりまで、この基軸について考えていました。
しかし、なかなか、これ! といったものが見えてきません。
受講者は日本人であるにもかかわらず、香港にまで来て、
現地のスタッフをまとめているトップ層。
その方たちの多くは、海外に支社を置くほどの大きな日本企業で、
マネジメント力を買われて海外に送り込まれた、非常に優秀な
方たちばかりです。
翻って私といえば、零細企業にしか務めたことがないので、
大手企業のことなど何も知らず、部下を持って働いた経験も
ないまま独立してしまったような、組織経験の浅い人間。
さらには、20年以上も日本を出たことがないほどの、
世間知らずであります。
もちろん、研修やセミナーでは、それなりに成果や実績を
出しては来ましたが、それはあくまでも日本という勝手
知ったるフィールドでのこと。
言語も文化も全く違う世界で生きる人たちに、果たして
私の考えと言葉が満足に通じるのだろうか。
そんな不安が大きくなっていくうちに、私はカリキュラムの
ことが考えられなくなり、次第に不安の妄想が膨らんでいった
のでありました……
 
 


━━━━━
  ● 香港講演で学んだこと
─────
その妄想は際限なく広がっていきます。
 100名が集まった講演会場。
 しかし、私が話し始めるとまもなく、一人、また一人と
 席を立ち、会場を後にします。
 怒ったようににらみつける人。
 私を全く受け入れようとしない人。
 その中で、喉がからからになりながら、必死に話す私。
 でも、空回りして全然届いていない。
 そんな地獄の時間が終わった後、アンケートでは、
 「部下を持った経験もないくせに云々」
 「こちらの事情も分からないくせに云々」
 といった辛らつな言葉が書かれてしまい、その言葉に傷つきたく
 ないあまりに、私は、
 「どうせこの人たちとは、立場も経験も違うんだから、
  分かってくれるはずなんかなかったんだ……」
 と、伝わらない理由をお互いの違いのせいにして、
 もう二度と香港に仕事では来るまい、と決意を固め、
 失意のうちに日本に戻ることに……
あーー!! いかんいかん!!
とんでもない負の妄想スパイラルに入ってしまった!!!
私は首を振って気持ちを切り替えました。
こんな妄想を続けていても仕方がない。
ここはもう一度基本に立ち返って、受講者の
ことを考えてみよう。
「人を動かすビジョン・ミッション」というテーマに関心を
持っている人なのだから、きっと現地の部下たちが思い通りに
動いてくれない、という悩みは抱えているんだろうな。
とすると、どんな感じに悩んでいるんだろうか。
 住み慣れた日本を離れ、言葉も人種も文化も違う人たちの集団に
 飛び込むことになった人たち。
 しかも、成果を出すことを求められる組織のトップとして
 現地の人たちの上に、突然立つことになるんだよな。
 そんな人を、現地の人たちは、両手を広げて明るく迎え入れる
 なんてことは、まず無いだろう。
 疑心暗鬼の目で見られ、不信の気持ちをもたれ、
 と辛辣なことを言われたり、思われたり……
 「日本人のくせに、我々の何が分かるんだ!」
 と思われてしまい、そうなってしまうと、こちらだって
 「どうせこの人たちとは、国も言語も文化も違うんだから
  分かってくれるはずないんだ」
 という気持になってしまい、苛立ちがあきらめに変わっていき……
……ん? この流れ、どっかで見たことあるな。
あ、さっきの自分じゃないか。
……そうか、程度の差はあれど、見知らぬ世界に行って、
そこで何かを成し遂げようとする人は、みんな一度は
こういう気持ちになるんだろうな。
だとしたら、これを基軸の起点にしてみたらどうだろうか。
私はそう考え、
「人は皆同じ」
と、紙に書き記したのでありました。
しかし、これだけでは軸としてはまだまだ弱い。
もっときちんとした軸を作ることは出来ないだろうか。
そんなとき、以前メルマガで取り上げた海外のニュースを
思い出しました。
パキスタンのホテルに、日本人が5万ドルという大金を
忘れたのですが、ホテルマンがそのお金を見つけ、正直に
届けた、というニュース。
日本人からすれば、当たり前にしか思えないことも、
海外ではきわめて珍しいことのようで、これはニュースと
して取り上げられ、さらにはそのホテルマンに対し、
ギラニ首相が褒賞を与える、という話にまで発展したのだとか。
このニュースを思い出し、
「そうだ、別に日本人だけでなく、どの国の人でも、人に喜ばれる
 ことをすれば、きちんと賞賛され、賞賛される人は喜ぶんだ。
 だったら、関わるトップの人のビジョンやミッションが、きちんと
 人を喜ばせられるものであれば、必ずそれは現地の人にも伝わり、
 ビジョン実現のために行動を起こしてくれるはずなんだ!」
と考え、基軸に
「人は皆同じく、人に喜ばれ、賞賛されることを喜ぶ」
と書き換え、これを基軸として、カリキュラムを改めて組み立て
直したのでありました。
 
 
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……………‥‥
           今日のトーク術・まとめ
     人は皆同じく、人に喜ばれ、賞賛されることを喜ぶ
‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
そして、なんとか当日午前中までかけて内容を練り込み、
本番の舞台に立ちました。
そして、香港のみらホテルに集まった100人の皆さんに、
基軸を常に意識しつつ、お話しさせて頂きました。
お陰様で、参加者の皆さんは、ときには笑い、ときには頷き、
それはもう、皆熱心に耳を傾けて下さいました。
そして、終了後には、暖かい拍手も頂け、その後のアンケートも、
前向きなコメントをたくさん頂けました。
そして、何より嬉しかったのは、その後の高額セミナーに
参加したいという意志を示して下さった方が20名以上、
そして、自社の現地スタッフに対して、研修をして欲しい
という打診も頂けたことでした。
これは、仕事が成立した、という事だけでなく、自分の考えや
あり方が、国境を越えて通用するであろうというご評価を
頂けた、という事にもなるわけで、自分のメッセージが
きちんと現地の経営者の方たちに価値あるものとして届いた、
ということは、本当に嬉しいことでした。
確かに、海外で活動されているトップの方たちは、
日本人相手に日本語で言葉を伝えるほど、自分たちの
ビジョンやミッションを現地の人に伝える事は
簡単ではないでしょう。
しかし、簡単でないがゆえに、皆さん真剣に伝え方を
考え、実践して言ってるんですよね。
その真剣さは、ビジョンやミッションを額に入れて
壁に飾っているだけのトップなどとは、比べものに
なりません。
なまじ言葉が通じてしまう分、メンバーにきちんと定着
させようとする気概が足りなくて、
 ■ 知ってるだけで全く目指されていないビジョンミッション
に成り下がってしまうのです。
しかし、香港は違います。
トップが真剣にそれを伝える努力をしない限り、
現地の人には伝わらないのです。
だからこそ、日本でお話しするとき以上に、皆さん私の話を
真剣に聞いてくれ、さらに深く学び、実践しようとする人も
多いんですよね。
今回集まって下さったトップの方たちは、皆さん真剣な方たち
ばかりでした。
私は、そんな、
 ★ 真剣にビジョンとミッションを皆と共有することに挑むトップ
の姿を見て、
「この人たちの力になりたい!!」
と、心から思ったのでありました。
幸い、この流れですと、3月くらいには、もう一度香港に
伺うことが出来そうです。
その時また、是非香港で活躍する、ビジョンとミッションを
共有することに挑んでいるトップの皆さんに向けて、お手伝い
出来ることをしていきたいと思っています。
香港の皆さん、3月にお会い出来る事、楽しみにしています!
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  ● 編集後記
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うーん、すごい説得力あるなぁ……
167 名前:名無しさん@恐縮です[sage]  投稿日:2013/01/20(日) 23:19:05.48 ID:qxqBOD2u0
 ヒロシが、スギちゃんに一発屋の心得を聞かれて
 「売れてるときは、本書かないか、曲出さないか
 といっぱいオファーがあった。
 でもそんなに手を広げるとすぐ飽きられると断った。
 だけど、結局飽きられるんです。
 やれる時にやっておかないと、2度とそんな話は来ない」

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