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私は、言われたことも出来ないし、人の気持ちも汲めないし、気配りも出来ない人間なん です

こんにちは! 水野です。
一昨日から、「このままの自分で良い」VS「このままの自分じゃダメだ」に
ついて、このメルマガで書いています。


【「そのままの自分で良いんだよ」という言葉に苛立ちを抱えながら
 「このままじゃダメだ! 」と思って、ますますダメになる人】

「そのままの自分で良いんだよ」という言葉に苛立ちを抱えながら「このままじゃダメだ! 」と思って、ますますダメになる人


【中学生まで、おねしょが治りませんでした】

中学生まで、おねしょが治りませんでした


主に、私自身の体験からお話ししていますが、本日も
私のことについて、さらにぶっちゃけたお話をしたいと
思います。
現在お付き合いある方には、私がそれなりに気遣い、気配りが
出来る人間だとも思ってくれているようですし、人の気持ちも
分かる人間だとも思ってくれているようです。
しかし、本当の私は、今日のメルマガのタイトル通り、
言われたことも出来ないし、人の気持ちも汲めないし、
気配りも出来ない人間なんです。
少なくとも、周りの人たちから出来ている、といわれても、
正直自分としては、本当に出来ているのかどうか、はなはだ
疑問であり、その不安がぬぐえたことは一度も無いのであります。
というのも、実は私は、発達障害児であったようなんですよね。
ようなんです、というのは、医者から正式に宣告をされた
訳では無いのですが、いくつかの検査を受けてみたところ、
発達障害の疑いがあり、と診断されたんですよね。
40代の頃、自分の問題が相当根深いと思っていたところ、
たまたまこの手の情報に行き着いて、調べてみたところ、
発達障害であったことが濃厚であるということが分かったんです。
発達障害には、いくつかの種類がありますが、私の場合は、
注意欠陥多動性障害、いわゆるADHDというヤツです。
これは、落ち着きがなく、注意力も散漫で、衝動的な行動を
とってしまう、という症状があります。
これだけだと、そんなヤツ結構いるぞ、という話になるんですが、
私たちのような人間は、これらを無自覚、無意識にやってしまうん
ですよね。
だから、普通の人が出来るようなことも、自分には出来ず、
あれこれとやってしまって、叱られたりするんですが、
自分としては、なにが悪いのかが全く理解出来ず、また
同じ失敗を、無自覚に繰り返していってしまうんです。
例えば、私の場合、とにかくものをよく無くしました。
財布や定期券はもちろん、普段持ち歩くカバンや、
体操着や割烹着など、とにかく、手に持っていて、
手放したら体から離れてしまうものというものは、
もうしょっちゅう無くしてしまっていたんです。
また、誰でも出来るような簡単なことも出来ませんでした。
宿題なんか、ほとんどやれませんでしたし、門限も
いとも簡単に破ってしまう。
学校でもらったプリントを、親に渡す、という事だって
ほぼ100%出来出来ませんでした。
プリントを受け取っても、学校に置き忘れてしまったり、
仮に持って帰っても、渡すことそのものを忘れてしまったり。
小学校5年生の時だと記憶していますが、クラスメートの
お父様が急逝してしまい、クラスの親御さんたちで、お通夜と
お葬式に伺うことになって、それを先生がプリントにして、
「今日中に必ずご両親に渡すように」
といわれたんですが、そのプリントすら、渡すことを忘れてしまい、
母は、クラスで1人だけ、お通夜にも葬式にも行かず、それを後で
知って、
「なんでこんなに大事なものを渡し忘れるの!!」
とエライ剣幕で怒られたこともありました。
簡単な事務作業も、全然出来ません。
皆さんご存じの通り、誤字や脱字と行った、間違いのチェックや
書類作成という仕事は、もう絶対と言っていいほど出来ません。
会計事務所で働いていたときも、伝票数十枚を電卓で集計すると、
10回計算して、10回違う答えが出てしまうほど。
また、申告書類も、他の人はせいぜい2,3個間違いを指摘される
くらいで、1回修正すればクリアするんですが、私の場合は、
十数カ所も修正ポイントの付箋紙が貼られ、2,3回訂正しても
クリアできないんですよね。
こういったことが、悪気があってやっていたりするなら
まだ救いがあるのですが、私の場合は、自分なりには
気をつけているつもりでも、結果的には、それをやって
しまうんですよ。
当然ながら怒られます。でも、怒られたその時は、
「ああ、なんか自分は悪いことをしたんだな」
と思い、気をつけようとはするんですが、小さい頃は
それがどれほど悪いことなのか、実は何にも分かって
いなくて、翌日また同じ事を繰り返してしまうんです。
これには、親も学校の先生も、ほとほと手を焼いて
いたようです。
学校では、当時は教育には罰が必要だという考えが
一般的でしたので、私はいつも言われたことを
やらなかったたびに自分の席の横に正座をさせ
られました。
しかし、何度正座させても、私の行動は改まる
ことがないので、そのうち、自分の机の上に
正座をさせられ、次には、教壇の横で、みんなの
方を向いて正座させられ、最後には、教壇の横に
自分の机を持ってこさせられ、その上に正座を
1日中させられるようにまでなりました。
それでもじっとしていないため、しょっちゅう
怒られていたんですよね。
家では家で、門限を守らないので、親も罰を
与えようと、毎日毎日夜は家から閉め出されて
いました。
いつも、夜10時過ぎまで、外に出されたまま
暗がりの中で、ずっと1人でいました。
でも、なんで怒られているのか、当時の私は、
全く理解していなかったんですよね。
だから、しまいには、
「きっと今日も、夜遅くまで外に出されてしまうのだろう」
と思い、その時間を有意義なものにするため、
当時ハマッていたシャーロックホームズシリーズの
本をカバンに忍ばせ、それをカーテンの隙間から漏れる
光りを使って、毎晩読み続けていたんですよね。
全く、努力の方向が違いますよね(汗)。
また、人の気持ちなども、正直全く分かりませんでした。
これは、ADHDの症状以外にも、幼稚園の頃から
子供部屋を与えられ、家族と触れあう時間も少なく、
部屋に籠もって一人遊びに興じていた、ということも
原因になったと思います。
おかげで、自分の事しか考えず、人の気持ちを汲まなければ
という考えは、全くといっていいほど持てませんでした。
だから、学校の友達とも遊んだりもしますが、大抵いつも
うっとうしがられ、すぐにつまはじきにあったり、仲間
はずれにされる、といった状態でした。
それでも、遊びに行くときは、つまはじきに合っていることに
気付かなくて、図々しく仲間に入っていくんですよ。
まあ、小さい頃はそういった感じで、わがままな子供だと
いうことで済んではいたんですが、大人になるにつれ、
どんどん風あたりが強くなっていき、社会に出る頃には、
私も色々知識を付けてきますので、自分という人間が、
どういった評価をされているのか、分かる様になってきました。
そうすると、相当生きにくくなってくるんですよね。
しかも、若手の頃にやらされる単純仕事が苦手とくるもの
ですから、仕事をすると、
「なんでこんなことも出来ないんだ!」
「これぐらいのこと、普通なら出来るだろ!」
「もっと相手の気持ちを考えろ!」
といった怒られ方をずっとしてしまうんです。
そうなると、自分というものが価値のない人間のように思えて
来てしまい、自己重要感や自己肯定感というヤツが、どんどん
下がってきてしまう。
これが行きすぎると、うつ病などを併発してしまうそうですが、
私の場合は、自己嫌悪に陥りつつも、「そんなことはない!」と
突っ張って生きていたし、なんとか隙間をぬって、自分の得意分野の
領域を、逃げ場として作りながら仕事をしていたので、うつ病に
なるまで追い込まれたことはありませんでした。
しかし、独立したとたん、今までの問題が噴出してしまい、
友人たちと立ち上げた事業を、破綻させてしまうことにまで
陥ってしまったんですよね。
その後も、自分の問題をきちんと理解もできず、至らない自分と
それじゃダメだ! と思う自分とのせめぎ合いの中で、どんどん
落ちぶれて行ってしまったのです。
その後、自分なりに生き方を工夫していくことで、なんとか
復活を果たすことが出来ましたが、40代半ばの時に、たまたま
耳にしたADHDという言葉を調べてみて、自分が実は発達障害
だったという事に、気付き、
「ああ、自分はダメなヤツだと思っていたけれど、病気だったんだ」
と思って、ようやく納得したというわけです。
本当に、このADHDというものは、他の障害のように、分かりやすい
形で現れるわけではなく、単なる性格の問題や、ふざけていたり
不真面目なだけ、と見られてしまう事も多く、本人の努力次第で
なんとかなるはず、と思われてしまい、本人自身の苦悩が、なかなか
理解されないようなんですよね。
だから、そういう人に対して、育てる側の人が、
「そのままじゃダメだ!!」
という視点で、色々アプローチをしてしまうと、本当に
こちらとしては苦しくなってくるんです。
特にお伝えしておきたいのが、私のような人間に対して、
物理的、精神的な罰や、いかにお前はなっていないか、
という事を厳しい口調で行うことは、全く意味が無い、
ということ。
やっている方は、愛情込めてハッパをかけているつもりかも
しれませんが、受け取る本人は、自分の存在意義すら否定
されているように思い、本当に自己嫌悪に陥るんです。
だから、いくらハッパをかけたり、罰を与えても成長しない
人がいたら、どうかその方法では意味が無いどころか、
相手の精神を壊しかねない、ということをご理解いただき、
それとは全く別のアプローチをとって下さい。
そして、その際には、
「このままのお前じゃダメだ!」
ではなく、
「このままのお前で良いんだよ」
というところから、指導をスタートして欲しいのです。
逆に、今回のお話を読んで、私の話が自分ととても似ている、
と感じた人は、ひょっとすると発達障害なのかもしれません。
もしそうだとしたら、そういう人は、気持ちや意識のレベルで、
自分を変えようと思っても、どうにもならないでしょう。
ですから、そんなときは、
「このままの自分で良いんだよ」
というところからスタートしなければ、次に進めないんですよ。
とはいえ、もちろん、このままの状態で良いとは言えません。
だから、この状況を変える努力はするんですが、
それを、
 ★ 当人に問題があるのだから当人自身を変えようとする
と、とたんに苦しむだけになってしまい、上手くくいかなく
なってしまうんですよね。
そうやって、自分自身の至らないところを、気持ちや意識レベルで
変えようとするのではなく、今のままの自分でも、上手く仕事が行く
具体的な仕組みを作らなければいけないのです。
だから、しつこいようですが、指導する人は、
「今のお前ではダメだ!」
という指導をしないで下さい。
「今のお前で良いんだよ」
という気持で、焦らず接してあげて下さい。
そして、当人は、自分がダメだと責めずに、いまの自分で良いと
思って、その上で、今の自分が出来ることを探していきましょう。
とはいえ、こういう人間がまっとうに生きていくためには、
いったいどうしたら良いか?
そして、周りの人たちは、その人にどう接していけば良いか。
これについては、正直私の立場からどうしろ、こうしろ、という
指導的なお話は、問題がナイーブすぎるので、なかなか出来ません。
しかし、私自身が、こういった自分に対して、どういった取り組みを
して来たか、そして、周りの人に対して、どんなことをお願いしてきたか
ということはお話しできます。
言われたことも出来ないし、人の気持ちも汲めないし、気配りも
出来ない人間が、自分自身を変えることなく、どうやって今まで
生き延びて、講師やコーチと行った仕事が出来るようになったのか。
参考になるかどうかは、全く分かりませんが、明日のメルマガでは、
それについて、詳しくお話をしてみたいと思います。
 
 
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● 今週の【やる気を生み出す言葉の定義を考えよう!】
今週のテーマは「残業」であります。
こちらの記事に、テーマの趣旨が書いてありますので、そちらを
お読み頂いた上で、この記事にコメントを投稿する形でお願いします。

やる気が出てくる言葉の定義 ~残業とは何か?~


皆さまからの、やる気が出るメッセージ、お待ちしています!
 
 
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現在、自社開催のライブセミナーの予定はございません。
水野が講師を務める、または講演をさせて頂く、
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現在ございません。
開催される際は、またこちらでご案内させて頂きます。 
 
 
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  ● 編集後記
─────
これって、クレーム対策のためだったのか!?
131 チラシ [sage] 2013/11/23(土) 12:49:12.34 ID:gpStcNDj0 Be:
 インスタントラーメンのとんこつ味を鍋で煮てたら
 粉末スープと一緒についてる調味油の小袋に
 「注意・開封時にとんこつ特有の強い匂いが感じられることがあります」
 と書いてあった
 とんこつラーメンを作ってたらとんこつの匂いがするんですが!
 というのがクレームとしてメーカーに複数来るような時代を
 どうやって安泰に生きていけばいいんだろう…

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