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私のADHDとの付き合いかた

こんにちは! 水野です。
火曜日より、「このままの自分で良い」VS「このままの自分じゃダメだ」
について、このメルマガで書いています。


【「そのままの自分で良いんだよ」という言葉に苛立ちを抱えながら
 「このままじゃダメだ! 」と思って、ますますダメになる人】

「そのままの自分で良いんだよ」という言葉に苛立ちを抱えながら「このままじゃダメだ! 」と思って、ますますダメになる人


【中学生まで、おねしょが治りませんでした】

中学生まで、おねしょが治りませんでした


そして、昨日は、私自身にADHDの疑いがあるという話も
告白しました。
【私は、言われたことも出来ないし、人の気持ちも汲めないし、
 気配りも出来ない人間なん です】

私は、言われたことも出来ないし、人の気持ちも汲めないし、気配りも出来ない人間なん です


昨日のメルマガでは、私の幼少期からの人とは違う行動・言動を
ご紹介しつつ、いくら自分に問題があるということが分かって
いても、「このままの自分じゃダメだ」という気持だけでは、
どうにもならないひともいること、そして、そういう人は、
「そのままの自分でいいんだよ」というところからスタート
しないと、事態は変わらないということをお話ししました。
また、私のような症状を持つ人が身近にいる人に向けては、
「それじゃダメだ」
「もっとちゃんとしろ!」
といった厳しさや、罰を与えるという指導方法では、
事態は改善するどころか、むしろ悪化してしまう、
という事もお話ししました。
とはいえ、この状態では、当人が傷つかずには済みますけれど、
事態は全く改善されません。
ということで、ここからは、私自身が、どのようにして、
自分自身の問題行動を克服していったか、という事について
お話ししましょう。
なお、ここからの話は、私自身が考えて行った独断の行為であり、
ADHDに対しての、適切な対応方法である保証はありません。
また、自分自身の問題行動を本腰を入れて克服し始めたのは、
最初の事業が失敗した2002年頃からですが、自分自身が
ADHDのチェックテストを受けたのは、2006年頃の
話であり、これから語る私自身の取り組みは、ADHDの
自覚が無いときから始めたものであることも、あらかじめ
お断りしておきます。
ということで、私のやり方は絶対的に正しいものではなく、
誰にでも当てはまるものではありませんよ、という事を
ご了承下さい。
また、もしご自身にADHDの疑いがあると思われる方は、
専門医とご相談した上で、しかるべき対応を捉えることを
お勧めいたします。
……と、前置きはこれくらいにして、私なりの障害克服の
プロセスをお話ししましょう。
まず、簡単なところで、ものを無くすということについては、
もう、徹底的に、自分の体からものを離さないように気をつける
という事に取り組んでいます。
カバンは、一度家を出たら、絶対に手放さないようにするし、
網棚になんかまず載せません。
仮に載せたとしても、肩掛けヒモをつり革と一緒に握ったりして、
常に触れておく。
財布も、常にカバンにしまっておき、取り出したら、カバンに
しまうまで、絶対に手放さない。
ちょっとでもカウンターとかに置いたりしたら、すぐに忘れてしまう
ので、絶対に手放さないようにしています。
携帯電話も、単にポケットに入れるだけでなく、クリップ付きの
ワイヤーを着けて、必ずそれを衣服のどこかに挟んでおき、
忘れないようにしています。
通常は、落下防止などに使うものなんでしょうが、私の場合は、
体から離さないようにしておく、命綱のように使っています。
傘も、電車で座るときなどは、カバンの持ち手に引っかけるなどして、
とにかく単体でどこかに置くということは絶対にしません。
こういう習慣が付いてから、やっと財布や携帯、傘を無くさなく
なりました。
ただ、腕時計については、日頃着け慣れていないせいで、お店に
はいると、気持ち悪いからと外してテーブルに置いてしまい、
そうなると、もう十中八九その見せに忘れてしまい、後で取りに
いく、というのは、いまだにやっております。
こちらについては、もっと忘れない工夫と習慣作りをしないと
いけません。
ということで、私の場合は、忘れっぽくても、それを阻止する
行動が習慣化できるようになれば、大丈夫になるようなんですよね。
まあ、ものを無くすというのは、基本的には自分にしか
ダメージがありませんから、大きな問題にはなりません。
それより大きな問題は、他人とのつきあいの方ですよね。
これについて、私がまず始めに決めた事は、
 ★ 人に甘え、迷惑をかけても、自分を責めない
という事でした。
本当ならば、ここは「人に迷惑をかけないように気をつける」
というべきなのですが、それが出来ないからこそ悩んでいる
訳ですよね。
そんな自分が、この言葉通りにするならば、もう死んでしまうしか
無いわけです。
でも、死にたくないし、生きていたいので、今までの考え方を
逆転させて、
 「人に迷惑をかけてしまうのは避けられないので、
  これについては、申し訳ないけれども甘えさせてもらおう」
と決めたんです。
これを見たら、健常者の方は、
「なんてふざけたことを言い出すんだ!」
と腹を立てるかもしれません。
でも、私のような人間は、人の気持ちも汲めないし、
気配りも出来ません。
そんな人間が、普段から迷惑をかけないように、
人に甘えないように生きようとするとどうなるか。
甘えてはいけない、と思うので、あれこれ人に聞くのも
迷惑だろうと思って、自分がよかれと思うことを勝手に
判断してしまうんです。
気配りも人の気持ちも汲めない人間が、よかれと思って
判断することが、適切なことなどほとんど無いんですよね。
で、結局迷惑をかけてしまう。
そして、怒られてしまい、さらに甘えられない状態に
なって、同じ間違いを延々と繰り返す。
これが今までのパターンだったわけです。
だから、もう、迷惑をかけないようにすることは
止めめにしたんですよね。
でも、もちろんタダ甘えるだけではありません。
その次に決めた事は、
 ★ 自分で決めることは絶対にせず、必ず人に確認をする
ということです。
一応、自分なりには選択肢を考え、自分ならこれを選ぶ、という
ことも、事前に考えたりもするんですよ。
でも、自分で決めると失敗するのだから、ここは人に甘えさせて
もらい、自分では絶対に決めず、関係者に必ず聞いて確認することに
したんですよね。
また、その際には、
 ★ なぜそう決めたのか、理由を確認する
ことも、まめに行いました。
どうしてこういう決定をしたのか、また、自分なりに考えた
選択肢や、自分だったらこうするだろうという決定を、なぜ
あなたはしなかったのか。
時間と状況が許す限り、その人に、しつこく理由を確認
していったんですよね。
また、その理由を確認する際には、
 ★ 自分が納得するのではなく、その人の考え方のパターンを把握する
ことに意識を向けていました。
なぜなら、もし理由を聞いて理解や納得ができるくらいならば、
同じ間違いを繰り返すことなど無いわけですからね。
だから、自分の価値観や考えで意思決定しないのと同時に、
自分の価値観や考えで、相手のことを納得しようとは
思わず、ただひたすら、
 「この人はこう考えてこう結論を出した」
というパターンを覚えるようにしていったんです。
また、人と話すときも同じで、相手の気持ちを理解しようと
しても、理解が出来ないのですから、ここもタダひたすら
 ★ 自分の発言に対して相手がどう反応したかのパターンを把握する
ことをやり続けました。
これは、慣れるまでは結構大変でした。
もう、常に自分と他人を観察し続けて行くわけですからね。
最初のうちは、どうしても自分と他人を観察する、という
視点を忘れて、相手の反応の変化に気付けなかったり
するんです。
そこでトラブルになることとも少なくなかったんですが、
その都度、
「仕方なかったんだ。もう一度次からチャレンジしていこう」
と思い、仕切り直して人の反応のパターン蓄積に取り組んで
いったのであります。
そうやって、人と会うときは、常に自分の発言と、相手の反応とを
観察するように心掛けていくうちに、自分の中に、数千という
単位で、あらゆるパターンが蓄積されていきました。
そうなってくると、だんだん好ましくない反応を引き起こす
発言も、ずいぶんと減ってくるようになったんですよね。
また、仕事においても、関わる人たちの思考パターンを
トレースすることで、リクエストに応えられるように
徐々になっていったのであります。
その後、自分はADHDの疑いがある、という事を知り、
その対処方法を調べてみると、今まで私が取り組んで
来たような方法を勧めている方も見つけ、あながち自分の
やり方は間違っていなかったんだな、と思って、ホッと
胸をなで下ろした次第であります。
いまだに私は、「自分で決めずに人に確認する」ことと
「人の反応パターンを蓄積していく」ことについては、
意識しながら取り組み続けています。
きっと、死ぬまでこれは続けて行くことでしょう。
そうしないと、人に必要以上の迷惑がかかってしまうから。
こういう生き方は、大変だと思われるかもしれませんが、
でも実は、慣れてくると、それほど大変というわけでもなく、
むしろものや出来事を観察する面白さもあるので、いつも
楽しく取り組めています。
ADHDとして診断を受けた友人は、こんなこと言ってました。
「これは病気ではなく、障害であり、障害は治らないものである。
 だからこそ、それを受け入れて楽しんでいくしかないんだ」
私はこの考え方に多いに賛成であり、そして実際に、自分が
そうであるということを受け入れて、努力をし始めてから
実に人生が面白くなりました。
そして、まさに今自分が取り組んでいる、書籍やメルマガなどによる
情報発信、セミナーや研修の講師、そしてコーチングといった仕事に、
この障害は、大きな貢献をしてくれているんですよね。
なので、今になっては、ADHD様々、といった心境であります。
なぜ、ADHDが今の仕事に貢献しているか、という事に
ついては、また別の機会に譲るとましょう。
という事で、今回は、ADHDの私が、事態改善のために行っている
仕組み作りの一部をお話ししました。
でも、私が言いたいことは、その方法論云々などではなく、、
自分の努力で治せたり変えられたりするようなものであるなら、
「このままの自分じゃダメだ」
と言いながら、変わる努力をしてもいいかもしれないけれど、
それが障害というレベルのものであったら、
「このままの自分でいいんだよ」
というところからスタートして、後は自分が出来る、現実への
対処の仕組み作りに、楽しみながら取り組んで行きましょう、
という事なんです。
だから、もし私のように、後者の方に属する方がいらしたら、
また、そういう人が周りにいる、という方がいらしたら、
どうか今のその事実を、一旦前向きに受け入れた上で、
楽しみながら、そこで起きる問題について、自分たちが
出来る仕組みで解決していって下さいね。
ゆめゆめ、自分や当人そのものを責めて、心を追い込まぬよう……
 
 
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今週のテーマは「残業」であります。
こちらの記事に、テーマの趣旨が書いてありますので、そちらを
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やる気が出てくる言葉の定義 ~残業とは何か?~


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水野が講師を務める、または講演をさせて頂く、
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  ● 編集後記
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根性無し(笑)
588 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage]  投稿日:2013/11/27(水) 21:05:17.28 ID:wL4R8yAi
 飼い猫が「外に出せ」って言うから出したら、30秒で帰ってきてこれ
 http://livedoor.4.blogimg.jp/ko_jo/imgs/7/7/77b25a8e.jpg 
 

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