仕事上の人間関係や働き方の悩みに、効果があるブログです。時々チクリとしますが、読んで実践すれば、心も楽になり、仕事の成果も変わってきます。

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上司と部下に使ってほしい言葉とは

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  ● ほめられませんよ VS 敬えませんよ
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企業研修では、よく階層ごとに分けて研修を行うことがあるのですが、
ここで出てくる話は、決まって、上司や部下に対しての愚痴。
「最近の若い奴らは本当に仕事が出来なくて……」
「上司がきちんと指示を出してくれなくて……」
と、まあ、よく聞くぼやきのオンパレードであります。
しかしながら、こういうグチを言っていて問題は解決しないわけで、
そこを何とかしていきましょうね、という話になるわけであります。
が、しかし、やはり気持ちはかたくなな状態でありまして、
上司は上司で、
「でもね、先生。よく、『部下をほめろ』と言いますが、
 ほめるところもないのにほめるって言うのはどうもねぇ」
「できが悪いのにほめたら、勘違いしてつけあがりそうで、
 そう簡単にはほめられませんよ」
と、警戒している状態。
また、部下は部下で、
「いつも怒られてばかりいて、つらいです」
「指示がよくわからないのに怒られてばかりで、納得いきません!」

と、しょげかえったり反発したりしたあげく、
「そんな上司のこと、尊敬なんか出来ませんよ!
と言い切る始末。
さてさて、いったいどうしたらいいでしょう?
 
 


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  ● ほねみの言葉・とおみの言葉
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かくいう私も、以前はほめることが大の苦手な人間でした。
講師業を始めるまでは、全くといい位、人をほめることもなく、
欠点を指摘してはだめ出しをする、という人間でありました。
講師業を始めてからは、なるべく意識してほめるようにはしようと
思いながら、やっぱりほめることが難しく、気がつくとだめ出しを
徹底的にしてしまう、なんて状態になっていました。
そんなとき、以前からおつきあいのある木戸一敏さんのセミナーに
参加して、とてもすばらしい言葉をもらいました。
それは、
 ★ ほねみの言葉
というものであります。
ほねみの言葉とは
 【ほ】……ほめる
 【ね】……ねぎらう
 【み】……認める
と、3つの言葉の頭文字をとったもの。
部下に対し、ほめられる様な結果がたとえでなかったとしても、
そこまでやってきた、ということに対し、【ねぎらう】ことは出来る。
また、100点は取れず、50点くらいの仕事しかできなかったとしても、
その前やった仕事が30点だったら、それよりも20点あがったことは
【認める】ことが出来る。
このように、ほめることが出来なくても、ねぎらったり認めたり
することにより、部下に対して前向きのメッセージを投げかけることが
出来るわけです。
この話を聞いたとき、なるほどなあ、と思い、その後早速これを
取り入れ、セミナーや研修、家庭内などで使ってみたところ、
自分の気持ちを偽ることなく、自然な形で、相手を喜ばせ、やる気に
させるメッセージを発信することが出来るようになりました。
で、気をよくした私は、管理職層の研修などでは、よくこの話を
引き合いに出して、【ほねみの言葉】の重要さを説いていたのです。
しばらくは、こういった形で、上司にだけ、働きかけていました。
しかし、若手社員の研修なども行うようになると、これだけでは
片手落ちだと感じるようになったんです。
ほねみの言葉を、上司のみんなが知ることが出来るわけでもなく、
また、知ったとしても、きちんと実践されるかどうかも定かでは
ありませんからね。
ということで、ほねみの言葉を実践しない上司の下にいる部下に
対しても何とかしたいと考えた結果、
 ★ とおみの言葉
というものを作りました。
これは、
 【と】……尊ぶ・尊敬する
 【お】……思いやる
 【み】……認める
と、3つの言葉の頭文字をとったもの。
出来れば上司は尊び、敬い、尊敬した方がいい。
でも、たとえ尊敬できなくても、上の立場としてその人なりに苦労している
事、部下には解らないような責任などを抱えている、ということを思いやる
ことは出来るでしょう。
また、上司としてパーフェクトでなくても、自分より優れている点があれば、
それはそれとして認める事は出来ますよね。
ということで、上司は上司として、部下は部下として、相手を受け入れる
言葉を持ち、それを相手に伝えると言うことが出来るのではないかと
私は想うんです。
そして、これが一番大事なことなのですが、その言葉は、上司・部下の
どちらからやるのか、ということは全く関係なく、
 ★ 今すぐ、これを知った自分から、相手に言葉を発信していく
のだということを、是非心にとめてください。
上司は部下を褒めるべき・部下は上司を尊敬するべき、という
凝り固まった考え方を持って、相手の言葉を待つよりも、自ら進んで
積極的に相手にプラスの働きかけをしていった方が、事態はより
スムーズに変化していくものですからね。
部下が尊敬してくれない、上司がほめてくれない、とぼやいている方は
今からから早速、【ほねみの言葉】【とおみの言葉】を使ってくださいね。
 
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
    ほねみの言葉・とおみの言葉を明日からすぐに使ってみよう!
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今回のお話に出てきた、木戸さんは、営業マン向けのコンサルティングを
行っている人なんですが、私以上に紆余曲折に満ちた生き方をしていて、
その紆余曲折が、今のご自身のお仕事にすてきに活かされています。
木戸さん自身も、昔は部下をほめることが出来ず、仕事もつらく
しんどい思いをしながらやっていたとのこと。
今のあの人からは、そんな姿はみじんも感じないのですが、
やはり、それも、今まで寄り道をしてきたことを、きちんと
自分の糧に出来ているからなんでしょうね。
ちなみに、木戸さんのメルマガはこちらで購読できます。
とってもゆるーい感じで書いているんですが、それでいて
グッとくる様なことが書いてあって、油断できません(笑)
経営者・営業マンだけでなく、一般のビジネスマンにも
役に達夫はなしがたくさん出てきますから、是非読んでみてくださいね。
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  ● 編集後記
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金曜・土曜と行った、1泊2日の企業研修、無事に終わりました。
初日は、懇親会も含め、夜12時近くまで参加者の人と語り合い、
翌日も、朝8時半から夕方まで、元気に研修をやりきることが出来ました。
参加者の皆さんも、一人も居眠りすることなく、最後まで頑張って
くれました。すごいすごい!
こういった、少人数・密着型研修は、本当にやっていて楽しいですね。
顔つきや言葉の力が、どんどん変わっていくことを目の当たりにして、
うれしいやらびっくりするやら。
ということで、昨日はゆっくりさせていただき、また今日から、
次の研修の準備に入ります。
 
 
 
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