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正論を主張するとは

おはようございます。水野です。
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さて今日は、自分が正しいと思うことを、どうやって主張すれば
良いかと言うことについてお話ししたいと思います。
では、早速参りましょう!
 
 
━━━━━
  ● 君たち、それでいいと思っているのかい?
─────
ここ1,2年位から企業研修を始めました。
それまでは、自己開催セミナーばかりをやっていたんです。
自己開催セミナーは、お金を自分で払って学ぼうという人
ばかりでしたので、皆前向きだったんですよね。
しかし、企業研修という場になると、必ずしもそうではなく、
後ろ向きな気持ちで研修に参加する人も少なくないわけです。
しかも、自分は悪くない、悪いのは会社や上司だと、
主張する人も、結構いらっしゃるわけです。
自腹を切って学びに来ている人にずっと慣れていた私には、
この受講生の意識のギャップに、最初は戸惑ったんです。
だから、そんな、人のせいにするような考え方では
いけない、もっと主体性を持って生きなければいけない!
ということを伝えようと思い、そういったことを研修でも
話していたんです。
もちろん、露骨に
 「君たち、そんなことでいいと思っているのか?!」
などと言ったら気を悪くするでしょうから、オブラートに包んで
表現していましたけれども。
しかし、今から振り返ってみると、自分の主張を相手が
受け止めてくれてはいなかったように思います。
では、一体どうしたら自分の持つ正論を、相手に受け止めて
もらえるようになるのでしょうか。
 


━━━━━
  ● 正論を主張する方法
─────
まず、もしあなたが人に正論を主張したいと感じるときとは、
一体どういったときか考えてみて下さい。
もし相手が、あなたの正論が正しいと思い、その正論通りに
考えて生きているとしたら、あなたはその人に自分の正論を
主張したいと思うでしょうか。
おそらく、主張などしないでしょうね。
だって、相手とあなたは同じ考えなのですから。
お互いの共通の思いに共感するということはあるかもしれませんが、
主張をする、ということにはならないと思います。
ということは、自分の正論を主張したくなるときとは、
 ■ 相手が自分の正論とは違う考えを持っている
ということになるわけですね。
そんな人に、正面切って自分の正論をぶつけていけば、
相手は一体どうなるでしょうか。
おそらく、多くの場合は
 ■ 自分を否定された不快感
を感じるのではないかと思います。
少なくとも私はそういう気持ちになってしまいますね。
そんな気持ちになったら、いくらあなたの言葉が正しくとも、
その言葉を受け止める気持ちにはならないでしょう。
もちろん「俺の考えは正しいのだ!」ということだけを
言いたいだけだというのであれば、相手の気持ちを汲むことなく
自分の正論を主張すればいいでしょう。
でも、もし自分の考えを相手に受け入れてもらいたいのであれば、
当たり前ではありますが、
 ★ まずは相手の考えを受けいれる
ということを行う必要があるでしょう。
私自身、以前は自分の正論を主張することに一生懸命になり、
どうやったらこの正論を受け止めてもらえるかということに
取り組んでいました。
ガツンと言って、目を覚まさせる方法とか、自分自身で
自分の考え方の間違いに気づかせる方法とか、あれこれ
工夫してみたんですよ。
でも、この工夫は、自分が望む成果にたどり着くことは
出来ませんでした。
しかし、そういった伝え方の工夫をする前に、相手を受け入れる
プロセスを入れたとたん、自分が伝えたいと思っていた「正論」
を受け入れてもらえるようになったんですね。
もし、あなたが自分自身の正論を相手に受け入れてもらいたければ、
まず先に相手の考えを受け入れて見てはいかがでしょうか。
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……………‥‥
           今日のトーク術・まとめ
   自分の正論を主張するときは、相手の考えをまず受け入れよう!
‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
さて、そうやって、自分の正論を主張する前に、まずは相手の
考えを受け入れることをやり続けてしばらくすると、自分の中に
変化が現れてきました。
というのは、相手の考えを受け入れようとしていったら、
実に様々な考えがあることに気づかされたんですね。
しかも、その考え方は、自分の物差しで測る正論とは
大きく外れるものであったとしても、その人はその人として、
自分の考えが正しいと強く思っているというなんです。
そんなことを何度も体験していると、
 ■ 果たして自分の持つ「正論」ってなんだ?
と思い始めたんですよね。
自分が不幸なのは自分のせいではなく、悪いのは人や社会のせいだと
主張する人も、それはそれで正しいんだろうな。
自分の生き方や考えを変えることは難しい、と思っている人は、
きっと言っている通りで、なかなか難しいんだろうな。
私自身は、自分が不幸だと思ったらそれは自分のせいであり、
自分の生き方や考え方はいつでも変えられると思っています。
そして、自分なりにはその方法論を持っているつもりです。
でも、だからといって、そうではないと考える人のことを
間違っているとは思えなくなってきたんですね。
そう考えていくうちに
 ■ 正論なんて、実は大して重要なことではないのではないか
と思い始めるようになったんです。
一番肝心なことは、相手や自分の考えが正論であるかどうか
ではなく、
 ★ この先自分たちがどうなりたいのか
につきるのではないかな、と思うんです。
特に、私のように人の成長に携わる人間としては、
自分の考えが正しいかどうかと言うことにこだわるのではなく、
 ★ その人が成長したい方向を見据えてそれをフォローする
ということにこそ、こだわらなければいけないのだろうな、
と思います。
そしてやはり、自分の正論や主張でなく、相手の成長に集中
出来たときは、驚くほどの成果が出るんですよね。
そんなときは、必ず最初の段階で、相手の思いをきちんと受け止めて
いるときだったんですよね。
まだまだ、人間としてまだまだ未熟ゆえに、ついつい自分の正論を
強く主張しようという気持ちが顔を出すときもありますが、
そんなときは、
 ★ 自分の仕事は正論を主張することではなく、成長をフォローすること
と自分に言い聞かせております。
 
 
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  ● 編集後記
─────
一ヶ月前に関内でスープカレーを食べてから、すっかり気に入ってしまい、
それ以来、機会を見つけては、あちこちでスープカレーを食べ歩いています。
うちの事務所から自転車で7,8分の所にもスープカレー屋さんがあり、
週1回くらい、そこにも食べに行っています。
いやあ、面白いしおいしいですねぇ。スープカレー。
ただ、問題は、結構するする食べられてしまうんで、かなりの量を
食べてしまうということ。
毎回、ご飯450gを食べています。
太るな、これは……
 
r54えd

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