仕事上の人間関係や働き方の悩みに、効果があるブログです。時々チクリとしますが、読んで実践すれば、心も楽になり、仕事の成果も変わってきます。

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売込みせずに自分を売る方法

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  ● ゲド戦記 VS ブレイブストーリー
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松たか子さんが主人公を務めることで話題となっているブレイブストーリー。
宮崎駿さんの息子が監督初デビューという呼び込みのゲド戦記。
今、この2本のアニメ映画がテレビで盛んに宣伝されています。
でも、今日の話題はこの映画に着いてではなく、この映画の協賛企業の
CMについて考えてみたいと思います。
ブレイブストーリーの方はメリット。
ゲド戦記の協賛企業は三ツ矢サイダー。
この2本のCMをご覧になったことがある方は、
どちらの企業に好印象を持ったでしょうか。
どちらも、CMの作りはほとんど同じ。
最初に映画の見所シーンが映し出され、そしてそのあとで
企業からの応援メッセージが流れてくる、というもの。
なのに……
なのに……
似たような作りであるにもかかわらず、私にとっては、
断然三ツ矢サイダーに好印象を持ちました。
そして、メリットのCMについては
「うーん……」
と、言葉にならない気持ちが芽生えてしまったのです。
おっと、この二つCMをご覧になったことのない方に、どんな内容かを
まずは簡単にご説明しますね。
まず、ブレイブストーリーを応援するメリットのCMから。
始まりは映画の見所シーン。主人公が敵と激しく戦う場面を見せます。
その後主人公は「ただいま!」と家に駆け込み、母親に抱きつきます。
母親は優しく抱きとめ、台詞を一言。
「まあ、汗びっしょり! メリットしようね」
そして、主人公がお風呂に入っているシーンを見せながら、
「メリットは、ブレイブストーリーを応援しています」
というナレーション。
……と、こんな感じであります。
では、ゲド戦記を応援する三ツ矢サイダーはどうかというと……
始まりはメリットのCMと同じ映画の見所シーン。
声優さんの吹き替えシーンを見せたり、名セリフを聞かせながら、
静かなトーンで映像は流れています。
そして、最後にナレーション、
「大切な事を思い出して欲しいから、
 三ツ矢サイダーはゲド戦記を応援しています」
が、これまた静かなトーンで流れてきます。
……いかがでしょうか。
映像と音声がないからちょっとイメージが沸きにくいかと思いますが、
重要なポイントだけはすべて盛り込んでいます。
このメリットと三ツ矢サイダーの大きな違い、わかりますか?
 
 


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  ● 人を応援しながら自分をアピールする
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似たような作りのこの二つのCM。
しかし実は、2つの点で、メリットのCMより三ツ矢サイダーの方が
受け手の心に訴えかけてくるモノがあるのです。
まず第1点目は
 ■「応援する理由をきちんと語っているかどうか」
です。
メリットのCMでは、単にブレイブストーリーを応援していると
いっているだけで、
 ★なぜ応援しているか
については、一言も語られていません。
これでは、映画の勢いに一口乗っかってやろう、とメリットが
思っているんだろうな、と思われても仕方ありません。
しかも、主人公のお母さんに
「メリットしようね」
なんて、商品名を言わせてしまっているところを見ても、
  映画人気にあやかって、自社の商品を宣伝しようとしているだけ
という思いがミエミエです。
仮に、彼らにそんないやらしい思いがなかったとしても、
そう受け取られてしまっても仕方がないでしょう。
その点、三ツ矢サイダーのCMでは、ゲド戦記を応援する理由を
きちんと語っています。曰く
 ★「大切な事を思い出して欲しいから、
   三ツ矢サイダーはゲド戦記を応援しています」
今の私たちが忘れがちな何かを思い出させてくれる、というのは
ジプリアニメの真骨頂であり、これは皆さんが知っていること。
そういうところを強くアピールしながら、三ツ矢サイダーは
ゲド戦記を応援している。
ということが、この理由を語ったメッセージで、すっと理解できるんですね。
そして、とかく忘れがちになってしまう『大切なこと』を大切にしようと、
三ツ矢サイダーは想っているんだ、ということが、このCMできちんと
伝わってきます。
メッセージを持った人を、想いや理由を明確にしながら応援する。
自分のメッセージを人に伝える、ひとつの方法ですね。
2点目で優れているところは、1点目にも絡んでくるのですが、
 ■「その理由を語るに足るものを持っているかどうか」
であります。
メリットのCMは、理由を語っていない段階ですでに比較の
対象にはならないのですが、たとえば、三ツ矢サイダーが
語ったゲド戦記の応援メッセージを、逮捕前の絶好調の
ホリエモンが言ったとしたら、どうなるでしょう。
「大切なことを思い出してほしいから、ホリエモンは
 ゲド戦記を応援しています」
……ふざけるな! って気になってしまいますよね。
お前がまず思い出せよ! って突込みを入れたくなってしまいます。 
応援する理由を語り、その理由が
 ★応援している人と一貫性を持ってつじつまがあっているか
ということが、重要なわけです。
三ツ矢サイダーの場合、誕生から今年で122年という長年の
ブランドがあります。
100年以上も続く人気は、大切なことを守り続けたからこそ
なんだよな、と、素直に思えてしまうわけです。
ゲド戦記の応援メッセージにこめられている思いと、
長年のブランドから来るイメージがあいまって、
なるほどそうか、とうなずかしめてしまう力があるんです。
 ★応援する理由を語り、その理由と自分自身との一貫性を保つこと。
もしあなたがビジネスをしているのであれば、あなたの取り扱っている
商品を応援するつもりで紹介してみてください。
そして、その応援する理由と自分自身との生き方に一貫性をもたせて
見てください。
きっと、売り上げは変わってくると思います。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
     薦める理由を語り、自らの生き方と一貫性を持たせよう!
  
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今回のテーマを取り上げたきっかけは、前回のメールマガジンが
きっかけとなりました。
アメリカ在住のトップマーケター、磯さんのセミナーを取り上げ
たのですが、高額なセミナーにもかかわらず、多くの方がこの
メルマガを読んで申し込んでくれたんです。
それもまた、今回のポイントでである、薦める理由を語り、それと
自らの生き方との一貫性を持たせることに通じていたんだと思います。
「小手先テクニックに振り回されず、きちんと自分のビジネスを
表現できるようになるよう、私は磯さんのセミナーを推薦します!」
というメッセージが、きっと多くの方は受け止めてくれたのでしょう。
私の思いをさらに詳しく語ったコメントを載せていただきましたので、
ぜひこちらをご覧くださいね(下のほうに掲載されています)。
  → http://sp.m-stn.com/chk/060710a.html
 
 
 
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  ● 営業マンにお勧めの本
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いわゆる大手の法人営業っていうやつ、
私は20年前に1年ほど経験したっきりなんです。
それ以降は、ずっと法人営業の現場は離れていて、一般消費者や
個人規模の経営者の方を相手にした営業活動しかやってなかったんですね。
ところが最近、お付き合いの幅が出てきて、結構大きな
企業さんとの商談なんかも増えてきました。
そこで困ったのが、初回訪問や商談時のマナー。
20年前はそれなりにマナー研修とかも受けたことがあるのですが、
現場を離れてずいぶんたつと、もうすっかり忘れてしまっていますよね。
だから、あわてていろいろなマナー本を引っ張り出して勉強して
いたんですが、そんなときに友人から一冊の本が贈られてきました。
その人、渡瀬謙さんといいまして、法人営業のプロの方。
特に初回訪問のアポ取りを、ストレスなく行うメソッドを
「アポ取り革命」を編み出してます。
 → http://sp.m-stn.com/chk/060710b.html

その渡辺さんが2冊目を出版されたということで、一冊頂いたわけです。
早速拝読させていただいたんですが、この本、新人営業マンに向けて
書いているように見えて、実は結構奥深い内容なんですよね。
営業マナー、というとついつい
「こんなときこうする」
といった、表層的な話に終始してしまうのですが、この本では、
その向こう側にある、
「営業の心構え」
までを、しっかり書き込んでありました。
新人営業マンではない、40過ぎたいいおっさんの私でも、
思わず襟を正さねば、と反省させられるところも多々ありました。
ということで、営業に携わる人、自営業者や経営者の方などに
ぜひお勧めします。
『ドキドキ初回営業の極意―「最初」の1回が「最大」の営業チャンス! 』
 → http://sp.m-stn.com/chk/060710c.html
 
 
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  ● 編集後記
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ホームページの改定をしなければ、といいながら、
なかなか手を付けられずに数ヶ月。
ようやく暫定版のサイトが出来上がりました。
今のところデザインの変更だけでありますが、ぜひご覧ください。
 → http://sp.m-stn.com/chk/060710d.html

個人的には、まだまだ暫定版の域を出ていません。
まだ載せたい情報もたくさんありますし、提供している
サービスも、どんどん増えてきている状態です。
ということで、これから色々な人からお手伝いいただきながら、
このサイトもどんどんブラッシュアップしていく予定です。
しかし、本当にサイト作りって大変ですね(^^;;
 
 

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