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要約するということ

おはようございます。水野です。
今日は、話を要約するということについて、考えてみたいと思います。
では、早速参りましょう!
 
 
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  ● マイケルジャクソンのスリラーって……
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今年は、マイケルジャクソン生誕50周年だそうですね。
色々とお騒がせな人物ではありますが、しかし、これだけの
功績を音楽会に残したということについては、皆さん異論はないでしょう。
彼の代表作の1つに、歴史上もっとも多くの売上を記録した作品として
ギネスブックにも登録されているスリラーがあります。
当時は、映画監督のジョン・ランディスを担ぎ出して、
プロモーションビデオを作り、そちらも大ヒットしたのは、
皆さんもよく憶えていることと思います。
そのスリラーも、今年で発売25周年を迎えたと言うことで、
その記念CDが、年初めに発売されました。
私はあまり洋楽は聴きませんでしたが、それでも、
スリラーのあのインパクトのすごさは憶えていましたし、
このCDには、当時のプロモーションビデオが記録されたDVDも
入っているということで、即購入したんです。
家に帰って、早速見てみたんですが、やっぱり凄い。
特撮シーンとかは、やはり時代の古さが否めないところも
ありますが、マイケルのダンスシーンは、今見ても圧巻であります。
しかし。
その映像には、歌とともに歌詞の日本語訳がテロップで流れていたんです。
私、当時は歌詞の意味など全く知らずに聞き入っていたんですが、
25年目にして、ようやくその意味が分かったんです。
もう、思いっきり力が抜けてしまいました。予想だにしない内容で。
その歌詞を要約すると、つまりは、
「女の子に怖い話をして怖がらせてベッドに誘い込むという話」
だったんですね。
若く、盛りのついた男が、しょーもないことを言って女の子を
ものにしようとする。
そんな歌に、ジョン・ランディスは当時の金額で2億円もの
大金をつぎ込んで、あんなに手の込んだプロモを作ったのかよ……
 
 


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  ● 要約するということは
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セミナーなどによく参加される方の中で、たまにいるのが、
 ■ そのセミナーの要約をブログやメルマガで公開する
ということをやっている人。
そして、そのメルマガやブログに対して、その要約を
期待する人もいます。
私、個人的にあまりこういった行為、好きではないんです。
なぜなら、
 ■ 人の話を要約して伝えても、大事なことは全く伝わらないから
なんですよね。
例えば、先ほどの話に出てきたスリラー。
もし誰かが、
「マイケル・ジャクソンのスリラーって、どう?」
と聞かれたときに、さっきの私のように
「ああ、あれは女の子をびびらせて、その子を抱いてやろう
 という男の戯れ言の歌だよ」
と要約して伝えたら、相手は絶対にこの曲は聴かないでしょうね。
つまり、
 ■ 他人の話を要約しても、その話の真意が伝わるとは限らない
のです。
いや、むしろ、多くの場合、真意がねじ曲がって伝わることの方が
多いでしょうね。
ビジネスでの報告などは、ポイントをきちんと要約して人に伝える、
ということは必要なことも多々あるでしょう。
しかし、小説などの芸術系のものや、その人の想いのこもった
講演やセミナーなどのメッセージは、自分のために要約するのは
賛成ですが、人に伝えるために、安易に要約して伝える事は、
私はするべきでないと考えています。
彼らが表現したい事は、素晴らしいものほど、シンプルな一言で
要約することが出来るものになっています。
しかし、あえてその一言を語ることで終わらせず、一見、回り
くどく話をして、たくさんの情報を付け加えながら伝えていることに、
重要な意味があるのです。
その意味を汲むことが出来るのならば、安易に要約したものを
不特定多数に公開したり、また、要約されたものを安易に求めたり
しないはずです。
大切なメッセージは、一言で要約できます。
しかし、その要約のプロセスで、大切なものが沢山こぼれ落ちて
しまうと言うことも、是非分かっておいてくださいね。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
人のメッセージを安易に要約して大切なことを伝えそびれないようにしよう
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そんな訳で、私は自分のセミナーだけでなく、他人のものについても、
セミナーやメッセージの内容を、ご自身のブログやメルマガに要約して
発表することは辞めて欲しいと思っています。
まあ、前提条件として、他人の著作物を安易に公開してはいけない、
というルールというか、マナーがあるということもありますが、
やはり一番の理由は、伝えたいことが一番伝わらない形で伝わってしまう
事を避けたいというのが理由であります。
そのまま伝えても、分かった気になるか、知ってるよ、で流されてしまう。
そんな、シンプルだけど大事な一言を、きちんと聞き手の心に刺さり、
しっかりと受け止めてもらうために、相当の時間とエネルギーをかけて
内容を作り込む。
真剣にメッセージを発信している人たちは、みなこういったことに
一所懸命に取り組んでいるんですよね。
そんなメッセージを、本当に伝わるように、きちんと人に伝えたい、
と思うのなら、安易に要約して伝えたりなどしてはいけないのです。
でも、それでもそのメッセージを人に紹介したい! という方も
いらっしゃることでしょう。
では、どうしたらいいのか。
それはそのメッセージの要約を伝えるのではなく、
 ★ そのメッセージを受け止めて、あなたがどう感じ、どう行動したのか
ということを伝えるのです。
その人に伝えたいほどの素晴らしいメッセージに触れたのなら、
その時、あなたはどんなことを感じ取り、そして、どのような
行動を起こし始めたのか。
そこをこそ伝えて欲しいんです。
伝えられた人にとっても、中途半端に分かったような気になって
しまうような要約メッセージよりも、よっぽど役に立つと思います。
その上で、生のメッセージに触れることを、是非進めてください。
だから、もし私が、スリラーはどう? と友人から聞かれたら、
きっとこう答えるでしょう。
「学生時代にプロモーションビデオを見て、衝撃を受け、
 以来ビデオでエアチェックした映像を毎日何十回も見たよ。
 そのあとも、折に触れてビデオを見てたけど、もう何度見ても
 面白いし、何度聞いても飽きない曲だよね。
 この間25周年記念で映像付きのCDアルバムが出たときも、
 即買って見たけど、いやあ、いまだに見飽きないねぇ。
 最近は、仕事のモチベーションが下がったときに、この
 曲のプロモを見るんだけど、これを見るたびに『よし、やろう!』
 って気になるよね。これは私のビジネスのカンフル剤だよ。
 あなたも絶対聞いた方が良いよ。俺の話なんかよりも、
 曲を実際聴いた方が絶対すごさが分かるから」
で、ここにアフィリエイトのリンクを張る訳ですね(笑)
ま、冗談はさておき。
歌詞を要約すると目も当てられない紹介になってしまいますが、
自分のその曲に対する想いを書けば、聞いたことのない人は
一度は聞いてみようかな、と思うんじゃないでしょうか。
ということで、人に何かを発信するときには、
 ■ 他人のメッセージの要約
などといったものだけでなく、ぜひ
 ★ 自分独自の想いのこもったメッセージ
を、常に発信するように心がけてくださいね。
 
 
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  ● 編集後記
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しかし、歌謡曲の歌詞って、なんかもう、アレですな。
今回のネタを考えるに当たって、いろんな曲の歌詞を調べたんですが、
要約してしまうと、他愛のないものばっかり。
「ビリージーン」は、子供が出来たという女に言い寄られて
俺は父親じゃないと言い訳している男の歌だし。
おもわず、「なんだそりゃ?!」って、独り言を言っちゃいましたよ。
日本の歌謡曲も、ほとんどが他愛のない男女関係のうんたらかんたら、
といったものばかりで。
でも、それが後世に歌い継がれる訳ですから、他愛のない
話の中にこそ、人の心に残る何かがあるのかもしれませんね。
やっぱり要約したもので善し悪しを判断してはいけないんだなぁ。
 
★☆ 現在、Biz.IDにて週1回連載しています!
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