おはようございます。水野です。
今日は、人を育てる際に、その人の欠点を直すための
アプローチ方法についてお話ししたいと思います。
では、早速参りましょう!
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● 関根勤の教え
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バラエティ番組で、たぐいまれなるバイプレイヤーの地位を
確立されている関根勤さん。
関根さんは、以前はラビット関根という芸名で、かなり気持ち悪い、
というか、あくが強いというか、ともかくそのおもしろさがマニアック
過ぎて、世間で全く受け入れらない芸人さんでした。
小堺一機さんとコンビを組んで、黒子とグレ子で有名になったものの
やはり大きくブレイクはしませんでした。
しかし、ラビット関根という名前を関根勤と変えたあたりから、
徐々に受け入れられ始め、今では、関根さんがテレビに出ていない
日はない、というほどの状態になっています。
冠番組がないのに、これだけの番組に呼ばれて出続けているという
のも、すごい話ですが、ご本人は、きわめて自然体で仕事をこなして
いらっしゃるように見え、関根さんが出ているだけで、安心して
その番組を見ることが出来るような気にもなってしまいます。
そんな関根さんが、今年の6月に新書で「バカポジティブ」という
本を出されました。
ネガティブなことは言うのも考えるのも嫌いで、叱られると
へこんでしまうから、徹底的にほめてくれ、と本人が言うくらい、
ポジティブ好きの関根さんが、自らのポジティブ論について
語った本です。
そのなかの一説で、うーん、なるほど! と唸ってしまった
話がありました。
それは、「欠点をほめて直す技術」というお話。
人を育てる場合、どうしても、その人の欠点を直さなければいけない、
という事態に直面します。
その際、一体どうやって、相手の気持ちをへこまさせずに、
その欠点を直してやるか、ということについて、ひとつのエピソード
を元にお話ししています。
そのエピソードとは、パンチ力があるのにスタミナがない、という
ボクシング選手に対して、もしあなただったら、どうやって
指導しますか? というもの。
さて、一体、どんな言葉をそのボクサーにかけますか?
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● 人の欠点をほめて直す方法
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私は、基本的にだめ出しをしてしまうタイプの人間です。
どうも、昔の自分がダメなヤツで、ほめたりなんかするとつけ上がる
タイプだったんで、他の人に対しても、安易にほめてしまったら、
つけ上がって相手をダメにしてしまうのではないか、と思ってしまいます。
だから、どうしても、ほめるよりも先に、欠点に対してだめ出しをして
しまう気持ちが働くんですよね。
世の中の人たちの中にも、私のように考える人は、少なくないようです。
特に、50代以上の管理職などには、こういった考え方で部下に接する
と言う人は、かなりの数いらっしゃることでしょう。
本当にほめると言うことが苦手で、欠点に対してだめ出しをすることが
得意、と言う人は、たくさんいます。
しかし、最近私自身感じていることなのですが、人を成長させる
ために必要なことは、必ずしも欠点に対してだめ出しをすることでは
ない、ということなんですよね。
ほめたらつけ上がるからほめない、という考え方も、本当に
人はほめたらつけ上がるのかというと、そういうわけでもないようです。
間違いの無いようなほめ方をすれば、意味不明なつけ上がり方は
しないでしょうし、また成長を加速させるためには、ときには
つけ上がる位自分を信じて一歩を踏み出させてしまった方が、
結果的に大きく伸びると言うことだってよくあることです。
とはいえ、その人が持っている欠点について無視してもいい、
ということになる訳ではありません。
長所を伸ばせば何でも解決する、という訳にいかない欠点も
存在し、その欠点は、やはり直していかないといけない。
そんなときに、どういったアプローチをすればいいでしょうか。
関根さんは、まっすぐに欠点にフォーカスするのではなく、
長所をきちんと認めた上で、本人にその長所を最大限
発揮出来るような気持ちにさせ、そのあとで、その長所を
最大限に活かすために欠点を克服した方がいいよ、という
アプローチを取ることを勧めています。
例えば、先ほど出たパンチ力があるのにスタミナがないボクサーに
対して、関根さんは
「お前のパンチ力はとんでもないほどある! 当てるのもうまい!
しかし、世の中にはよけるのがうまいヤツがいてなぁ。
そいつに当てるためには、スタミナをつけることだ。
そうすりゃ、絶対勝てる!!」
とアドバイスすると語っています。
唸るくらい素晴らしいアプローチですね。
確かに、長所をきちんと認めた上で、欠点を克服したくなるような
アプローチをしています。
もし、あなたの周りに欠点がある人がいて、その人の欠点を
直したい、と思ったら、このアドバイスの考え方を是非取り入れて
見てくださいね。
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今日のトーク術・まとめ
長所を認めた上で、それを伸ばすために欠点を直す提案をしよう!
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こういった書き方をすると、
「長所がひとつもない人間の場合、一体どう指導したらいいんだ?」
と聞いてくる人が、必ずいます。
もし、あなたがこういう人に言い寄られたとしたら、
一体どう対応しますか?
ちなみに、以前の私だったら、
「長所をひとつも見つけられないというのが、あなたの致命的な
欠点です。そんなんじゃ、人なんて育てられませんよ!」
ということでしょう。
でも、今回の話を聞いたら、それではいけないと言うことは
分かりますよね。
では、一体どういった対応をしたらいいでしょう。
あなたならどう対応しますか?
思いつくトークを、是非聞かせてください。
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しますね。
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● 編集後記
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このメールマガジンのタイトルは、
「1回3分でレベルアップ! 相手の心を掴むトーク術」
というのですが、思えばトーク術について語ったのなんて、
初めの10回くらいで、あとはトークでも何でもない話を
ずーっと書き続けていました。
でも、皆さん文句も言わず、お付き合いくださって……
本当に、心の広い方たちでありがたいことです。
そんなわけで今週は、本来の看板に沿った形で、
トークについてのお話しをメインに書いてみました。
でも、トーク術、といっても、その元になるもののとらえ方、
考え方がきちんとしていないと、心を掴むトークなんて出来
ないんですよね。
ということで、今後もまた、一見トーク術とは関係のない話も含め
ていうか、そんな話ばかりをメインに、書いていきたいと思います。
是非、それを皆さんのトークに活かして頂ければ、と思います。
以上、看板に偽りのあるメルマガ作者の言い訳コーナーでした(汗)
今日の我が家のネコブログ。かみさんがネコに薬を飲ませる話。
かみさん、がんばっとるなぁ。
→ http://plaza.rakuten.co.jp/mrika/diary/200812040000/
★☆ 現在、Biz.IDにて週1回連載しています!
→ http://www.itmedia.co.jp/bizid/mizuno_index.html
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